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公開番号
2025101493
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-07
出願番号
2023218373
出願日
2023-12-25
発明の名称
モータ支持用の筒型防振装置
出願人
住友理工株式会社
代理人
弁理士法人笠井中根国際特許事務所
,
個人
,
個人
主分類
F16F
15/08 20060101AFI20250630BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】軸方向及び軸直角方向のばね特性を大きな自由度で設定可能としつつ、振動入力に対する耐久性を確保することができる、新規な構造のモータ支持用の筒型防振装置を提供する。
【解決手段】インナ軸部材12とアウタ筒部材14とが連結ゴム16で相互に連結されたモータ支持用の筒型防振装置10であって、連結ゴム16の内周面に固着されたスリーブ部材18に対してインナ軸部材12が挿通されており、インナ軸部材12とスリーブ部材18との相対変位が、軸直角方向において制限されていると共に、軸方向において低摩擦層20による摺動によって許容されている。インナ軸部材12の軸方向両側に設けられた一対のインナ対向部42,44と、アウタ筒部材14の軸方向両側に設けられた一対のアウタ対向部22,70とが、軸方向の両側で対向しており、インナ対向部42,44とアウタ対向部22,70との各対向面間に防振ゴム34,50が配されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
インナ軸部材とアウタ筒部材とが連結ゴムで相互に連結されたモータ支持用の筒型防振装置であって、
前記連結ゴムの内周面にはスリーブ部材が固着されて、前記インナ軸部材が該スリーブ部材に挿通されており、
該インナ軸部材と該スリーブ部材との軸直角方向での相対変位量が制限されていると共に、該インナ軸部材の外周面と該スリーブ部材の内周面との間に低摩擦層が設けられて、該インナ軸部材と該スリーブ部材との軸方向での相対変位が摺動によって許容されており、
該インナ軸部材の軸方向両側に設けられた一対のインナ対向部が、前記アウタ筒部材の軸方向両側に設けられた一対のアウタ対向部に対して、軸方向の両側でそれぞれ対向して配置されており、それらインナ対向部とアウタ対向部との各対向面間に防振ゴムがそれぞれ配されているモータ支持用の筒型防振装置。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
軸方向一方側に設けられた前記防振ゴムが前記連結ゴムと一体形成されていると共に、軸方向他方側に設けられた前記防振ゴムが該連結ゴムとは別体とされている請求項1に記載のモータ支持用の筒型防振装置。
【請求項3】
前記低摩擦層が前記インナ軸部材の外周面に設けられている請求項1又は2に記載のモータ支持用の筒型防振装置。
【請求項4】
前記低摩擦層が前記スリーブ部材の内周面に設けられている請求項1又は2に記載のモータ支持用の筒型防振装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば電動化車両においてモータを車両ボデーに防振支持させるために用いられるモータ支持用の筒型防振装置に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
電気自動車やハイブリッド自動車等の電動化車両において、モータの車両ボデーに対する防振連結には、例えば、国際公開第2020/175640号(特許文献1)に開示されているようなモータ支持用の筒型防振装置が採用されている。モータ支持用の筒型防振装置は、インナ軸部材とアウタ筒部材が連結ゴムで相互に連結された構造を有している。そして、インナ軸部材とアウタ筒部材の間への振動入力に対して、連結ゴムの弾性変形によるエネルギー減衰作用等に基づく防振効果が発揮されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2020/175640号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載された筒型防振装置では、軸方向の振動入力時にインナ軸部材とアウタ筒部材の相対変位によって連結ゴムがせん断変形する。
【0005】
しかしながら、連結ゴムは、せん断変形を生じる軸方向の入力に対して十分な耐久性を確保することが難しかった。また、連結ゴムのゴム材料を硬くすることで、連結ゴムの耐久性の向上を図ることも可能ではあるが、そうすると、連結ゴムのばねが過度に硬くなって、筒型防振装置の防振性能に悪影響を及ぼすおそれがあった。特に、軸直角方向の振動入力時には、連結ゴムがインナ軸部材とアウタ筒部材の間で圧縮されることから、軸方向の耐久性を向上させるために連結ゴムのばねを硬く設定すると、軸直角方向のばね特性が硬くなり易く、乗り心地の悪化等が懸念される。
【0006】
本発明の解決課題は、軸方向及び軸直角方向のばね特性を大きな自由度で設定可能としつつ、振動入力に対する耐久性を確保することができる、新規な構造のモータ支持用の筒型防振装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、本発明を把握するための好ましい態様について記載するが、以下に記載の各態様は、例示的に記載したものであって、適宜に互いに組み合わせて採用され得るだけでなく、各態様に記載の複数の構成要素についても、可能な限り独立して認識及び採用することができ、適宜に別の態様に記載の何れかの構成要素と組み合わせて採用することもできる。それによって、本発明では、以下に記載の態様に限定されることなく、種々の別態様が実現され得る。
【0008】
第一の態様は、インナ軸部材とアウタ筒部材とが連結ゴムで相互に連結されたモータ支持用の筒型防振装置であって、前記連結ゴムの内周面にはスリーブ部材が固着されて、前記インナ軸部材が該スリーブ部材に挿通されており、該インナ軸部材と該スリーブ部材との軸直角方向での相対変位量が制限されていると共に、該インナ軸部材の外周面と該スリーブ部材の内周面との間に低摩擦層が設けられて、該インナ軸部材と該スリーブ部材との軸方向での相対変位が摺動によって許容されており、該インナ軸部材の軸方向両側に設けられた一対のインナ対向部が、前記アウタ筒部材の軸方向両側に設けられた一対のアウタ対向部に対して、軸方向の両側でそれぞれ対向して配置されており、それらインナ対向部とアウタ対向部との各対向面間に防振ゴムがそれぞれ配されているものである。
【0009】
本態様に従う構造とされたモータ支持用の筒型防振装置によれば、軸方向の振動入力時に、インナ対向部とアウタ対向部との軸方向対向面間に配された防振ゴムが圧縮される。一方、軸直角方向の振動入力時には、連結ゴムがインナ軸部材とアウタ筒部材の間で圧縮される。このように、軸方向の振動荷重を受ける防振ゴムと、軸直角方向の振動荷重を受ける連結ゴムとが、それぞれ設けられていることにより、軸方向のばね特性と、軸直角方向のばね特性とを、それぞれ大きな自由度で設定することが可能となる。それゆえ、軸方向と軸直角方向とで相互に異なる要求性能をそれぞれ高度に実現することができて、防振性能や耐久性等の向上が図られる。
【0010】
また、インナ軸部材がスリーブ部材に挿通されていると共に、それらインナ軸部材とスリーブ部材との間に低摩擦層が設けられていることにより、それらインナ軸部材とスリーブ部材とが摺動によって軸方向に相対変位可能とされている。それゆえ、軸方向の振動入力に際して、インナ軸部材からスリーブ部材への振動伝達が抑えられて、スリーブ部材に固着された連結ゴムのせん断変形が低減されている。これにより、連結ゴムの過大なせん断変形による損傷等が回避されて、連結ゴムの耐久性の向上が図られる。
(【0011】以降は省略されています)
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