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公開番号
2025102072
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219282
出願日
2023-12-26
発明の名称
車両用冷却液輸送ホース用組成物および車両用冷却液輸送ホース
出願人
住友理工株式会社
代理人
個人
主分類
C08L
23/16 20060101AFI20250701BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】優れた圧縮永久歪特性を確保するとともに、耐熱性および耐抽出性に優れる車両用冷却液輸送ホース用組成物および車両用冷却液輸送ホースを提供する。
【解決手段】 下記の(A)~(F)を含有し、前記(A)~(C)の合計100質量部に対する前記(F)の含有量が、0.02質量部以上0.5質量部以下である、車両用冷却液輸送ホース用組成物とする。車両用冷却液輸送ホースは、車両用冷却液輸送ホース用組成物からなる。
(A)エチレン・α-オレフィン・非共役ジエン共重合体ゴム
(B)非共役ジエン単位を含まないエチレン・α-オレフィン共重合体ゴム
(C)ポリエチレンおよびプロピレン系樹脂から選択される1種以上の樹脂
(D)不飽和シラン化合物
(E)過酸化物
(F)融点60℃以上の老化防止剤
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
下記の(A)~(F)を含有し、前記(A)~(C)の合計100質量部に対する前記(F)の含有量が、0.02質量部以上0.5質量部以下である、車両用冷却液輸送ホース用組成物。
(A)エチレン・α-オレフィン・非共役ジエン共重合体ゴム
(B)非共役ジエン単位を含まないエチレン・α-オレフィン共重合体ゴム
(C)ポリエチレンおよびプロピレン系樹脂から選択される1種以上の樹脂
(D)不飽和シラン化合物
(E)過酸化物
(F)融点60℃以上の老化防止剤
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記(F)の融点が、90℃以上である、請求項1に記載の車両用冷却液輸送ホース用組成物。
【請求項3】
前記(F)が、フェノール系老化防止剤である、請求項1または請求項2に記載の車両用冷却液輸送ホース用組成物。
【請求項4】
前記(F)が、ヒンダードフェノール系老化防止剤である、請求項1または請求項2に記載の車両用冷却液輸送ホース用組成物。
【請求項5】
前記(C)は、230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレートが0.1g/10分以上50g/10分以下のプロピレン系樹脂である、請求項1または請求項2に記載の車両用冷却液輸送ホース用組成物。
【請求項6】
前記(C)が、融点145℃以上のプロピレン系樹脂である、請求項1または請求項2に記載の車両用冷却液輸送ホース用組成物。
【請求項7】
前記(F)の融点が、90℃以上であり、
前記(F)が、ヒンダードフェノール系老化防止剤であり、
前記(C)は、230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレートが0.1g/10分以上50g/10分以下で、融点145℃以上のプロピレン系樹脂である、請求項1に記載の車両用冷却液輸送ホース用組成物。
【請求項8】
請求項1に記載の車両用冷却液輸送ホース用組成物の架橋体からなる車両用冷却液輸送ホース。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用冷却液輸送ホース用組成物および車両用冷却液輸送ホースに関し、さらに詳しくは、自動車等の冷却システムにおける冷却液を輸送するためのホースとして好適な車両用冷却液輸送ホース用の組成物および車両用冷却液輸送ホースに関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ガソリン車や電気自動車などの冷却システムにおける冷却液を輸送するためのホースとして、冷却液輸送ホースがある。冷却液輸送ホースには、耐熱性の観点から、ポリアミド樹脂がよく採用されている。近年、冷却液輸送ホースの材料として、コスト的に有利なプロピレン系樹脂が検討されている。また、燃料電池用水系ホースであるが、過酸化物を架橋剤として用いて動的架橋された動的架橋型オレフィン系熱可塑性エラストマー(部分架橋型TPV)を用いることが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-037972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
部分架橋型TPVを冷却液輸送ホースの材料に用いると、圧縮永久歪特性が悪く、ホース接続時の締結性に問題がある。締結性の問題を解決するために、不飽和シラン化合物と過酸化物とを用いた動的架橋型熱可塑性エラストマー(水架橋型TPV)を冷却液輸送ホースの材料に用いると、耐熱性に劣る問題がある。ここで、耐熱性を向上させるために、材料中に老化防止剤を配合すると、老化防止剤に由来する成分が冷却液中に抽出(溶出)される傾向があるため、車両冷却システム内のフィルタの目詰まり等を招くおそれや、抽出された成分が冷却液の導電性を高め、短絡や漏電等を招くおそれがある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、優れた圧縮永久歪特性を確保するとともに、耐熱性および耐抽出性に優れる車両用冷却液輸送ホース用組成物および車両用冷却液輸送ホースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る車両用冷却液輸送ホース用組成物は、下記の(A)~(F)を含有し、前記(A)~(C)の合計100質量部に対する前記(F)の含有量が、0.02質量部以上0.5質量部以下である。
(A)エチレン・α-オレフィン・非共役ジエン共重合体ゴム
(B)非共役ジエン単位を含まないエチレン・α-オレフィン共重合体ゴム
(C)ポリエチレンおよびプロピレン系樹脂から選択される1種以上の樹脂
(D)不飽和シラン化合物
(E)過酸化物
(F)融点60℃以上の老化防止剤
【0007】
前記(F)の融点は、90℃以上であるとよい。前記(F)は、フェノール系老化防止剤であるとよい。前記(F)は、ヒンダードフェノール系老化防止剤であるとよい。前記(C)は、230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレートが0.1g/10分以上50g/10分以下のプロピレン系樹脂であるとよい。前記(C)は、融点145℃以上のプロピレン系樹脂であるとよい。
【0008】
そして、本発明に係る車両用冷却液輸送ホースは、上記車両用冷却液輸送ホース用組成物の架橋体からなる。
【0009】
(1)本発明に係る車両用冷却液輸送ホース用組成物は、下記の(A)~(F)を含有し、前記(A)~(C)の合計100質量部に対する前記(F)の含有量が、0.02質量部以上0.5質量部以下である。
(A)エチレン・α-オレフィン・非共役ジエン共重合体ゴム
(B)非共役ジエン単位を含まないエチレン・α-オレフィン共重合体ゴム
(C)ポリエチレンおよびプロピレン系樹脂から選択される1種以上の樹脂
(D)不飽和シラン化合物
(E)過酸化物
(F)融点60℃以上の老化防止剤
【0010】
(2)上記(1)において、前記(F)の融点は、90℃以上であるとよい。
(【0011】以降は省略されています)
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