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公開番号2025100847
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2025071101,2024133973
出願日2025-04-23,2020-04-21
発明の名称電子装置
出願人株式会社シブタニ
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H05K 5/02 20060101AFI20250626BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】屋外と屋内を区切る仕切りに対して屋内側に配置される筐体の内側に収容された屋内回路基板における塵埃堆積や塩害を防止することが可能な電子装置を提供する。
【解決手段】屋外と屋内を区切る仕切り1に対して屋内側に配置される筐体2と、筐体2の内側に収容された屋内回路基板3とを備える。筐体2の内側と屋外との間には、仕切り1を介して屋外の空気が筐体2の内側まで侵入可能な外気侵入経路が形成される。筐体2が、屋内に開放した排気口15を有する。筐体2の内側に通気路35を設ける。通気路35は、外気侵入経路から筐体2の内側に侵入した空気を排気口15まで導き、かつ屋内回路基板3に対して、その空気中のエアロゾル粒子を遮断する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
屋外と屋内を区切る仕切りに対して、屋内側に配置される筐体と、前記筐体の内側に収容された屋内回路基板とを備え、
前記仕切りを介して前記筐体の内側と屋外との間に屋外の空気が前記筐体の内側まで侵入可能な外気侵入経路が形成される電子装置において、
前記筐体が、屋内で下向きに開放した排気口を有し、前記外気侵入経路から侵入した空気を前記排気口まで導く通気路が前記筐体の内側に設けられており、前記通気路の次式1で表される等価直径が5mm以上で、前記通気路の流路長が100mm以下であり、前記通気路の前記排気口側が、前記筐体内部において前記屋内回路基板から離間する方向に向けて設けられていることを特徴とする電子装置。
等価直径=4×通気路の流路断面積/通気路の流路断面の濡れ縁長さ・・・式1
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記仕切りが、シリンダ錠によって屋外側から施解錠可能な扉からなり、
前記筐体の内側に施解錠切替用の電動アクチュエータが収容されており、
前記電動アクチュエータの出力を伝達する軸が、前記仕切りの内部に挿入されており、
前記外気侵入経路が、前記筐体と前記軸との間の隙間から前記筐体の内側に連通しており、
前記通気路が、前記筐体と前記軸との間の隙間から前記排気口まで連通している請求項1に記載の電子装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、屋外と屋内を区切る仕切りに対して屋内側に配置される筐体の内側に屋内回路基板が収容された電子装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
住宅やオフィスの玄関等の扉では、通常時、電子キーを用いて施解錠し、電子キー等の電池切れ等の緊急時、機械式キーを用いてシリンダ錠を操作して施解錠する電気錠が普及してきている(例えば、特許文献1)。
【0003】
一方、建物の気密性は、省エネルギで屋内の温度を快適に保ち、断熱性能の低下を防ぐために高くする傾向にある。高気密性の屋内の場合、屋内の水蒸気、二酸化炭素、匂い成分等を排出するため、二十四時間、換気扇を回す必要性が高くなっている。このような状況では、換気専用の吸気口を複数箇所設置した上で、換気扇から屋内の空気を排出し、吸気口から外気を吸引することになる。ここで吸気口と換気扇の組み合わせが適切でない場合、玄関のシリンダ錠等の僅かな隙間からも屋外の空気が屋内に吸引されてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-231022号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、道路沿いや工場地域、黄砂や花粉の多い地域、海岸近くの地域では、空気中に硫黄酸化物、窒素化合物、塵埃、黄砂、花粉、海塩微粒子等のエアロゾル粒子が含まれている。このようなエアロゾル粒子もシリンダ錠等の隙間から屋内に侵入してしまう。
【0006】
特許文献1の電気錠は、屋外のシリンダ錠の頭部を覆うカバーを設けることにより、鍵穴への水、塵埃の侵入を防止しているが、換気が必要な状況において、シリンダ錠の鍵穴をカバーで密閉することは電池切れや停電時などの非常時において、密閉されたカバーを開いた上での解錠操作が複雑になり、さらに解錠後に再び密閉措置を施す必要があるため、採用することはできない。非密閉形のカバーで単に覆うだけだと、比較的大きな粉塵を遮断することはできても、吸引の流速が大きいので、PM2.5等の微粒子を遮断することができない。このため、屋内まで吸引された微粒子が電気錠の屋内回路基板や部品上に付着し、塩害等を招いて動作不良や故障を引き起こしてしまう問題がある。なお塵埃堆積や塩害による故障等を回避するために、屋内回路基板やコネクタ部などに特別なコーティングなどを行うことも考えられるが、コスト面や管理面の問題が残る。
【0007】
上述の背景に鑑み、この発明が解決しようとする課題は、屋外と屋内を区切る仕切りに対して屋内側に配置される筐体の内側に収容された屋内回路基板における塵埃堆積や塩害を防止することが可能な電子装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を達成するため、この発明は、屋外と屋内を区切る仕切りに対して、屋内側に配置される筐体と、前記筐体の内側に収容された屋内回路基板とを備え、前記仕切りを介して前記筐体の内側と屋外との間に屋外の空気が前記筐体の内側まで侵入可能な外気侵入経路が形成される電子装置において、前記筐体が、屋内に開放した排気口を有し、前記
外気侵入経路から侵入した空気を前記排気口まで導く通気路が前記筐体の内側に設けられており、前記通気路が、前記屋内回路基板に対して空気中のエアロゾル粒子を遮断するように設けられている構成を採用した。
【発明の効果】
【0009】
上記構成によれば、外気侵入経路から筐体の内側に侵入した空気を通気路で排気口まで導いて屋内に流出させられ、その空気中に含まれたエアロゾル粒子が屋内回路基板に付着しない。したがって、この発明は、屋外と屋内を区切る仕切りに対して屋内側に配置される筐体の内側に収容された屋内回路基板における塵埃堆積や塩害を防止することが可能になり、その結果屋内回路基板やコネクタ部などに特別なコーティングなどを行う必要も無く、低コストな電子装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
この発明の実施形態に係る電子装置を仕切りに取り付けた状態の概要を示す断面図
図1の筐体の分解状態を屋外側から示す斜視図
図2の筐体の分解状態を屋内側から示す斜視図
図1の押さえ部周辺の概要を示す断面図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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