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公開番号
2025100462
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2024221966
出願日
2024-12-18
発明の名称
医療用カメラシステム、医療用設備、及び判定方法
出願人
オリンパス・ヴィンター・ウント・イベ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
,
OLYMPUS WINTER & IBE GmbH
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
A61B
1/045 20060101AFI20250626BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】後鼻神経等の被検体内の特有の構造又は状態を判定すること。
【解決手段】医療用カメラシステム(100)は、画像を取得するカメラモジュール(102)と、カメラモジュール(102)に動作可能に結合され、出力画像を受信して処理する制御ユニット(104)とを備える。制御ユニット(104)は、取得された画像内の少なくとも1つのリスク構造を検出し、少なくとも1つの治療デバイス(200)及び/又は取得された画像内の誘導レーザビームの存在を検出し、治療デバイス(200)の設定及び/又は動作ステータスに基づいて、治療デバイス(200)の作動中に発生する横方向の熱拡散をリアルタイムに推定し、検出されたリスク構造に対する所定の等温線の距離又は位置を評価し、検出されたリスク構造と等温線との間の距離が所定の閾値を下回ったときに、少なくとも1つの所定の応答を引き起こす。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
画像を捕捉し前記画像を処理して被検体内の特有の構造又は状態を判定するための医療用カメラシステムであって、
画像を取得するように構成されたカメラモジュールと、
前記カメラモジュールに動作可能に結合され、出力画像を受信して処理するように構成された制御ユニットと、
を備え、
前記制御ユニットは、
前記取得された画像内の少なくとも1つのリスク構造を検出し、
前記取得された画像内の少なくとも1つの治療デバイス及び/又は誘導レーザビームの存在を検出し、
前記少なくとも1つの治療デバイスの設定及び/又は動作ステータスに基づいて、前記少なくとも1つの治療デバイスの作動中に発生する横方向の熱拡散をリアルタイムに推定し、
前記少なくとも1つの検出されたリスク構造に対する所定の等温線の距離又は位置を評価し、
前記少なくとも1つの検出されたリスク構造と前記等温線との間の前記距離が所定の閾値を下回ったときに、少なくとも1つの所定の応答を引き起こす、
ように構成される、医療用カメラシステム。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記カメラモジュールは、複数の光モダリティを介して画像を捕捉するように構成され、
前記複数の光モダリティのうち第1のモダリティは、標準的な白色光を指し、
前記複数の光モダリティのうち第2のモダリティは、近赤外光を指す、請求項1に記載の医療用カメラシステム。
【請求項3】
前記カメラモジュールが提供される内視鏡カメラヘッド部又は内視鏡をさらに備える、
請求項1に記載の医療用カメラシステム。
【請求項4】
視覚警告及び/又は可聴警告を行う警告システムをさらに備え、
前記少なくとも1つの所定の応答は、前記制御ユニットが前記警告システムに警告を出力させることを含む、請求項1に記載の医療用カメラシステム。
【請求項5】
前記少なくとも1つの所定の応答は、前記制御ユニットが前記少なくとも1つの治療デバイスの停止を引き起こすことを含む、請求項1に記載の医療用カメラシステム。
【請求項6】
前記少なくとも1つの治療デバイスの前記設定及び/又は動作ステータスは、前記治療デバイスのエネルギー供給源によって提供されるエネルギーレベル及び/又は波形、前記治療デバイスによって印加されるエネルギー、及び前記治療デバイスの前記動作ステータスのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の医療用カメラシステム。
【請求項7】
前記制御ユニットは、前記熱拡散の推定を最適化するために、前記被検体内の組織タイプ及び/又は組織構造を検出するようにさらに構成される、請求項1に記載の医療用カメラシステム。
【請求項8】
表示ユニットをさらに備え、
前記制御ユニットは、前記取得された画像を前記表示ユニットに拡張視覚化オーバーレイと一緒に提供するようにさらに構成される、請求項1に記載の医療用カメラシステム。
【請求項9】
前記制御ユニットは、前記拡張視覚化オーバーレイを作成するために、及び/又は前記組織の種類及び/又は構造を検出するために、人工知能を採用するように構成される、請求項8に記載の医療用カメラシステム。
【請求項10】
患者情報及び撮像データを表示するために、色、形状、及び他の視覚的要素を調節するためのグラフィカル・ユーザ・インターフェースをさらに備える、請求項8に記載の医療用カメラシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を捕捉し該画像を処理して被検体内の特有の構造又は状態を判定するための医療用カメラシステム、そのような医療用カメラシステムを備える医療用設備、及び判定方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
医療分野のある特定の用途では、好適な表示デバイスによって、対応する情報を医療処置を実施する外科医などの医療専門家が利用できるようにすることによって医療専門家の作業を容易にするために、医療処置の被検体内のある特定の構造又は状態を自動的かつリアルタイムに位置特定できることは、有益なことである。
【0003】
1つの特定の用途は、耳鼻咽喉科(Ear-Nose-Throat medicine:ENT)であり、具体的には、ENT処置中の後鼻神経(Posterior Nasal Nerve:PNN)の識別であり得る。
【0004】
耳鼻咽喉科の分野で頻繁に発生する症状の1つは、慢性鼻副鼻腔炎(Chronic Rhinosinusitis:CRS)であり、これは、最低12週間以上続く可能性がある鼻腔及び副鼻腔の炎症を特徴とする。この疾患は、世界人口の約14%、すなわち、数億人に影響を及ぼしていると推定される。米国だけでも、例えば、約1,600万人の成人が該症状を患っており、成人がより高い有病率を有すると推定される。CRSを特徴付ける症状は、鼻詰まり、顔面の痛み又は圧迫感、鼻汁、及び嗅覚の低下である。慢性鼻副鼻腔炎の診断のために、鼻科医と認定されていることが多い専門のENT医師は、鼻道及び副鼻腔の内部を適切に視覚化する必要があり、典型的には、ENT医師は、鼻部内視鏡検査を推奨し実施する。
【0005】
しかしながら、疑わしい領域及び神経の正確な識別は、光学的情報のみに基づいて行うことは困難であり得、したがって、副鼻腔の任意の構造的異常又は慢性的な炎症を検出するために、コンピュータ断層(Computed Tomography:CT)撮影法又は磁気共鳴映像法(Magnetic Resonance Imaging:MRI)などのさらなる撮像検査が実施される可能性がある。
【0006】
特にこの1年の間に、後鼻神経の治療に対する関心は高まっており、従来の外科的な方法は、高い頻度で、代替的な方法の低侵襲治療に移行しつつある。それにもかかわらず、治療領域検出の分野ではいくつかの課題が残っている。
【0007】
慢性鼻副鼻腔炎(CRS)における後鼻神経(PNN)の治療は、この症状を患っている患者の痛みを緩和したり全体的な生活の質を改善したりする手助けとなり得るという点で不可欠である。撮像及び内視鏡検査技法の進歩にもかかわらず、慢性鼻副鼻腔炎(CRS)の診断は、ENT医師にとって困難な作業のままである。特に、後鼻神経の検出は困難なままであり、多くの場合、複数の箇所又は領域での治療を必要とし、過剰な治療及び不要な損傷の生成というリスクを伴う。
【0008】
PNNを識別する方法にはいくつかあり、撮像、鼻腔内視鏡検査(軟性又は硬性)、神経刺激、及び蛍光透視法が含まれるが、これらの技法は、処置中に採用されることは少なく、多少扱いにくいものであり得る。無線周波-高周波(Radio Frequency:RF-High Frequency:HF)、アブレーション、凍結アブレーション、レーザ療法、又は他のアプローチなどの代替的な方法を用いて、PNNの位置を迅速に探し当てて治療するという作業は、診療所での処置中における課題のままである。
【0009】
特に、ENT医師は、多くの場合、後鼻神経などの繊細な解剖学的構造を識別及び治療するときに課題に直面する。現在実施されている処置は、次善の治療転帰につながる可能性があるような精度及びリアルタイム支援に欠けている場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
米国特許出願公開第2023/051869号明細書
米国特許出願公開第2021/100609号明細書
米国特許出願公開第2008/033419号明細書
米国特許出願公開第2021/196354号明細書
米国特許出願公開第2023/380695号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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