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公開番号2025099839
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216789
出願日2023-12-22
発明の名称クレーン
出願人住友重機械工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B66C 23/00 20060101AFI20250626BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】駆動装置の応答遅れを有効に補正でき、精度の高い制振駆動を実現可能なクレーンを提供する。
【解決手段】吊荷を吊るブームと、吊荷が第1方向に移動するようにブームを駆動する駆動装置と、駆動装置を制御する制御部と、を備えるクレーンである。そして、制御部は、制振用パターンを含む制御指令を駆動装置に入力することで、駆動装置に吊荷の振れを低減する制振駆動を実行させ、制御指令の値をブームの加速度の指令値に換算したときに、制振用パターン(P11)は、順に、正負のうちいずれか一方の方向の所定勾配で変化する第1勾配部(q1)と、第1勾配部の変化とは逆方向に指令値が変位するオフセット部(q2)と、第1勾配部の変化とは逆方向の所定勾配で変化する第2勾配部(q3)と、が連続する変形三角波(H11~H13)を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
吊荷を吊るブームと、
前記吊荷が第1方向に移動するように前記ブームを駆動する駆動装置と、
駆動装置を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、制振用パターンを含む制御指令を前記駆動装置に入力することで、前記駆動装置に前記吊荷の振れを低減する制振駆動を実行させ、
前記制御指令の値を前記ブームの加速度の指令値に換算したときに、
前記制振用パターンは、
順に、正負のうちいずれか一方の方向の所定勾配で変化する第1勾配部と、前記第1勾配部の変化とは逆方向に指令値が変位するオフセット部と、前記第1勾配部の変化とは逆方向の所定勾配で変化する第2勾配部と、が連続する変形三角波を含む、
クレーン。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
吊荷を吊るブームと、
前記吊荷が第1方向に移動するように前記ブームを駆動する駆動装置と、
を備え、
前記駆動装置は、前記ブームのJerkが複数の矩形波のパターンで変化する制振駆動を実行することで、前記吊荷の振れを低減する、
クレーン。
【請求項3】
前記制振用パターンは、前記変形三角波が複数回連続するパターンである、
請求項1記載のクレーン。
【請求項4】
前記ブームが停止した状態から加速し所定の一定速度になる状態まで、または、前記ブームが一定速度から減速し始め前記ブームが停止する状態までの前記複数回の回数は3回である、
請求項3記載のクレーン。
【請求項5】
前記制振用パターンは、
正負のうちいずれか一方の方向に第1勾配で変化する前記第1勾配部と、前記第1勾配部の変化とは逆方向に制御値が変位するオフセット部と、前記第1勾配部の変化とは逆方向に前記第1勾配よりも絶対値が小さい第2勾配で変化する第2a勾配部と、が連続する第1変形三角波の後に、
前記第2勾配で変化する第2b勾配部と、前記第1勾配部の変化と同じ方向に制御値が変位するオフセット部と、前記第1勾配部の変化と同じ方向に第3勾配で変化する第3勾配部と、が連続する第2変形三角波が続くパターンである、
請求項1記載のクレーン。
【請求項6】
前記制振駆動は、前記ブームのJerkを、第1方向のJerkを表わす第1値と前記第1方向とは逆方向のJerkを表わす第2値とに、複数回の矩形波のパターンで変化させる駆動である、
請求項2記載のクレーン。
【請求項7】
前記ブームが停止した状態から加速し所定の一定速度になる状態まで、または、前記ブームが一定速度から減速し始め前記ブームが停止する状態までの前記複数回の回数は3回である、
請求項6記載のクレーン。
【請求項8】
前記制振駆動は、前記ブームのJerkを、ゼロから、順に、第1方向のJerkを表わす第1値、前記第1方向とは逆方向のJerkを表わす第2値、前記第1方向のJerkを表わす第3値とに3つの矩形波のパターンで変化させ、前記ゼロに戻す駆動である、
請求項2記載のクレーン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クレーンに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、所定の加速度パターンを数値積分した速度指令を、駆動装置へ入力することで、クレーンの荷振れを低減する制御装置について示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-029617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の制御装置では、駆動装置の応答遅れにより、想定された制振作用が得られないという課題があった。
【0005】
本発明は、駆動装置の応答遅れを有効に補正でき、より精度の高い制振駆動を実現可能なクレーンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様のクレーンは、
吊荷を吊るブームと、
前記吊荷が第1方向に移動するように前記ブームを駆動する駆動装置と、
駆動装置を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、制振用パターンを含む制御指令を前記駆動装置に入力することで、前記駆動装置に前記吊荷の振れを低減する制振駆動を実行させ、
前記制御指令の値を前記ブームの加速度の指令値に換算したときに、
前記制振用パターンは、
順に、正負のうちいずれか一方の方向の所定勾配で変化する第1勾配部と、前記第1勾配部の変化とは逆方向に指令値が変位するオフセット部と、前記第1勾配部の変化とは逆方向の所定勾配で変化する第2勾配部と、が連続する変形三角波を含む。
【0007】
本発明のもう一つの態様のクレーンは、
吊荷を吊るブームと、
前記吊荷が第1方向に移動するように前記ブームを駆動する駆動装置と、
を備え、
前記駆動装置は、前記ブームのJerkが複数の矩形波のパターンで変化する制振駆動を実行することで、前記吊荷の振れを低減する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、駆動装置の応答遅れを有効に補正でき、より高い精度の制振駆動を実現可能なクレーンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態のクレーンを示すブロック図である。
実施形態1における制振駆動のブームの動き(A)と制御指令(B)の一例を示すタイムチャートである。
図2の制振駆動を説明する位相平面図である。
実施形態2における制振駆動のブームの動き(A)と制御指令(B)の一例を示すタイムチャートである。
図4の制振駆動を説明する位相平面図である。
図4の制振駆動による吊荷の振れを示す図である。
実施形態3における制振駆動のブームの動き(A)と制御指令(B)の一例を示すタイムチャートである。
実施形態4における制振駆動のブームの動き(A)と制御指令(B)の一例を示すタイムチャートである。
遠心力の作用を考慮した実施形態5における制振駆動を説明するタイムチャートである。
実施形態5の制振駆動による吊荷の運動の一例(A)と遠心力の作用を考慮しない制振駆動を行ったときの吊荷の運動の一例(B)とを示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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