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公開番号2025098022
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2025030513,2023004079
出願日2025-02-27,2018-03-22
発明の名称血液悪性腫瘍およびユーイング肉腫を処置するための方法
出願人クラ オンコロジー,インク.
代理人弁理士法人清原国際特許事務所
主分類A61K 45/00 20060101AFI20250624BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】急性骨髄性白血病などの血液悪性腫瘍、あるいはユーイング肉腫を処置するための方法を提供する。
【解決手段】ヌクレオポリン98(NUP98)遺伝子融合、DNA(シトシン-5)-メチルトランスフェラーゼ3A(DNMT3A)遺伝子中の突然変異、あるいは混合型白血病(MLL)遺伝子増幅を呈する被験体の急性骨髄性白血病を処置する方法であって、メニン阻害剤を、それを必要としている被験体に投与する工程を含む、方法である。
【選択図】図7A
特許請求の範囲【請求項1】
ヌクレオポリン98(NUP98)遺伝子融合、DNA(シトシン-5)-メチルトランスフェラーゼ3A(DNMT3A)遺伝子中の突然変異、あるいは混合型白血病(MLL)遺伝子増幅を呈する被験体の急性骨髄性白血病を処置する方法であって、
メニン阻害剤を、それを必要としている被験体に投与する工程を含む、
方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
急性骨髄性白血病または急性リンパ芽球性白血病を抱える被験体を処置する方法であって、
(a)MLL再構成、MLLの部分的な縦列重複、あるいはMEIS1発現レベルの上昇の存在について被験体をスクリーニングする工程と;
(b)MLL再構成、MLLの部分的な縦列重複、またはMEIS1発現レベルの上昇の1つ以上が存在すると判定される場合に、メニン阻害剤を被験体へ投与する工程を含む、
方法。
【請求項3】
被験体はヌクレオポリン98(NUP98)遺伝子融合を呈する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ヌクレオポリン98(NUP98)遺伝子融合は、NUP98とホメオドメインパートナー遺伝子の遺伝子融合である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
ヌクレオポリン98(NUP98)遺伝子融合は、NUP98と非ホメオドメインパートナー遺伝子の遺伝子融合である、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
ヌクレオポリン98(NUP98)遺伝子融合は、NUP98と、HOXA9、HOXA11、HOXA13、HOXC11、HOXC13、HOXD11、HOXD13、PMX1、PMX2、HHEX、PHF23、JARID1A、NSD1、NSD3、MLL、SETBP1、LEDGF、CCDC28、HMGB3、IQCG、RAP1GDS1、ADD3、DDX10、TOP1、TOP2B、LNP1、RARG、ANKRD28、およびPOU1F1から選択されたパートナー遺伝子との遺伝子融合である、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
被験体はDNA(シトシン-5)-メチルトランスフェラーゼ3A(DNMT3A)遺伝子中で突然変異を呈する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
DNA(シトシン-5)-メチルトランスフェラーゼ3A(DNMT3A)遺伝子中の突然変異は、R882の突然変異である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
DNA(シトシン-5)-メチルトランスフェラーゼ3A(DNMT3A)遺伝子中の突然変異は、R882の突然変異ではない、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
DNA(シトシン-5)-メチルトランスフェラーゼ3A(DNMT3A)遺伝子中の突然変異は、フレームシフト欠失、ミスセンス変異、ナンセンス変異、スプライス部位置換、スプライス部位欠失、あるいは全遺伝子欠失である、請求項7に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
相互参照
本出願は、2017年3月24日に出願された米国仮特許出願62/476,710号;2017年9月20日に出願された米国仮特許出願第61/561,119号;2017年10月26日に出願された米国仮特許出願第62/577,640号;および、2018年2月26日に出願された米国仮特許出願第62/635,256号の利益を主張し、各々は、その全体が引用によって本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,800 文字)【0002】
配列表
本出願は配列表を包含しており、これは、ASCIIフォーマットで電子的に提出され、その全体を引用することで本明細書に組み込まれる。2018年3月19日に作成された上記のASCIIコピーは、47535727601_SL.txtと命名され、15,924バイトの大きさである。
【背景技術】
【0003】
混合型白血病(MLL)タンパク質は、遺伝子転写のエピジェネティック制御に重要なヒストンメチルトランスフェラーゼである。MLLとメニンの間のタンパク質間相互作用は多くの疾患の発現に重要な役割を果たすことが示されてきた。多発性内分泌腺腫症(MEN)遺伝子によりコードされるメニンタンパク質は、DNA処理および修復タンパク質、クロマチン修飾タンパク質、ならびに多くの転写因子との相互作用に関与する、遍在的に発現された核タンパク質である(非特許文献1)。メニンは、MLL1、MLL2、およびMLL融合タンパク質を含む、MLLタンパク質のN末端に結合する。
【0004】
HOX遺伝子の異常な発現は、急性骨髄性白血病(AML)などの血液悪性腫瘍、およびユーイング肉腫を含む多くの疾患に関与している。特定の血液悪性腫瘍は、ヌクレオポリン98(NUP98)遺伝子融合(非特許文献2)、ヌクレオフォスミン(NPM1)遺伝子中の突然変異(非特許文献3)、DNA(シトシン-5)-メチルトランスフェラーゼ3A(DNMT3A)遺伝子中の突然変異(非特許文献4)、あるいは、混合型白血病(MLL)遺伝子増幅(非特許文献5)を含む特定の遺伝的異常または突然変異の存在を特徴とする。ユーイング肉腫は、後部HOXD遺伝子、特にHOXD13遺伝子の異常な過剰発現を呈する。ユーイング肉腫の腫瘍と細胞株は、腫瘍の維持と進行に必要とされる高レベルのメニンとMLL1を発現し、HOXD13はMLL1の下流の標的である(非特許文献6)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Agarwal,et al.;Horm Metab Res,2005,37(6):369-374
Xu et al.;Cancer Cell. 2016 Dec 12;30(6):863-878.
Kuehn et al.;Cancer Discov. 2016 Oct;6(10):1166-1181.
Spencer et al.;Leukemia. 2015 Jun;29(6):1279-89.
Tang et al.;Hum Pathol. 2015 Jan;46(1):65-73.
Svoboda et al.; Oncotarget. 2017 Jan 3;8(1):458-471.
【発明の概要】
【0006】
これらの疾患を処置するために新しい治療戦略が至急に必要とされている。メニン-MLLの相互作用を遮断する小分子阻害剤は、それゆえ、血液悪性腫瘍とユーイング肉腫を処置するための貴重な標的である。
【0007】
本開示は、メニン阻害剤を使用して、急性骨髄性白血病などの血液悪性腫瘍、あるいはユーイング肉腫を処置するための組成物および方法を提供することにより、当該技術分野のニーズに対処するものである。メニン阻害剤は、MLLタンパク質(例えば、MLL1、MLL2、あるいはMLL融合タンパク質)とのメニンのタンパク質間相互作用を阻害することができる。本明細書に記載の組成物と方法は、メニン、MLL1、および/またはMLL2の活性によって、血液悪性腫瘍またはユーイング肉腫などの疾患を処置するのに有用であり得る。
【0008】
一態様では、本開示は、ヌクレオポリン98(NUP98)遺伝子融合、DNA(シトシン-5)-メチルトランスフェラーゼ3A(DNMT3A)遺伝子中の突然変異、あるいは混合型白血病(MLL)遺伝子増幅を呈する被験体の急性骨髄性白血病を処置する方法を提供し、上記方法は、メニン阻害剤を、それを必要としている被験体に投与する工程を含む。いくつかの実施形態において、被験体はヌクレオポリン98(NUP98)遺伝子融合を呈する。いくつかの実施形態において、ヌクレオポリン98(NUP98)遺伝子融合は、NUP98とホメオドメインパートナー遺伝子の遺伝子融合である。いくつかの実施形態において、ヌクレオポリン98(NUP98)遺伝子融合は、NUP98と非ホメオドメインパートナー遺伝子の遺伝子融合である。いくつかの実施形態において、ヌクレオポリン98(NUP98)遺伝子融合は、NUP98と、HOXA9、HOXA11、HOXA13、HOXC11、HOXC13、HOXD11、HOXD13、PMX1、PMX2、HHEX、PHF23、JARID1A、NSD1、NSD3、MLL、SETBP1、LEDGF、CCDC28、HMGB3、IQCG、RAP1GDS1、ADD3、DDX10、TOP1、TOP2B、LNP1、RARG、ANKRD28、およびPOU1F1から選択されたパートナー遺伝子との遺伝子融合である。いくつかの実施形態において、被験体はDNA(シトシン-5)-メチルトランスフェラーゼ3A(DNMT3A)遺伝子中で突然変異を呈する。いくつかの実施形態において、DNA(シトシン-5)-メチルトランスフェラーゼ3A(DNMT3A)遺伝子中の突然変異は、R882の突然変異である。いくつかの実施形態において、DNA(シトシン-5)-メチルトランスフェラーゼ3A(DNMT3A)遺伝子中の突然変異は、R882の突然変異ではない。いくつかの実施形態において、DNA(シトシン-5)-メチルトランスフェラーゼ3A(DNMT3A)遺伝子中の突然変異は、フレームシフト欠失、ミスセンス変異、ナンセンス変異、スプライス部位置換、スプライス部位欠失、あるいは全遺伝子欠失である。いくつかの実施形態において、被験体は混合型白血病(MLL)遺伝子増幅を呈する。
【0009】
一態様では、本開示は、急性骨髄性白血病または急性リンパ芽球性白血病を有する被験体を処置する方法を提供し:上記方法は、(a)MLL再構成、MLLの部分的な縦列重複、あるいはMEIS1発現レベルの上昇の存在について被験体をスクリーニングする工程と;(b)MLL再構成、MLLの部分的な縦列重複、またはMEIS1発現レベルの上昇の1つ以上が存在すると判定される場合に、メニン阻害剤を被験体へ投与する工程を含む。
【0010】
いくつかの実施形態において、メニン阻害剤は、式(I-A)の化合物、
(【0011】以降は省略されています)

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