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公開番号2025097053
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2023213108
出願日2023-12-18
発明の名称ゲル化物含有塗料の製造方法
出願人藤倉化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09D 201/00 20060101AFI20250623BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】厚みの薄いゲル化物を含有する塗料を、生産性良く安価に製造できるゲル化物含有塗料の製造方法を提供する。
【解決手段】ゲル化剤溶液に、スリットが形成されたノズルを通過した直後のエマルション溶液を接触させて、ゲル化物が分散した分散液を得る工程1と、得られた分散液中のゲル化物を破砕装置10で破砕する工程2を備え、破砕装置10は、原料供給口32を有する投入部ケーシング31と、投入部ケーシング31の内部に設けられ、原料供給口32から投入された分散液を前方に押し出すスクリュー33と、スクリュー33の前方に順次設けられた出口カッター52および多孔板54とを備える、ゲル化物含有塗料の製造方法。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ゲル化剤溶液に、スリットを通過した直後のエマルション溶液を接触させて、ゲル化物が分散した分散液を得る工程1と、
得られた分散液中の前記ゲル化物を破砕装置で破砕する工程2を備え、
前記ゲル化剤溶液は、少なくともゲル化剤を含み、
前記エマルション溶液は、少なくともコロイド形成物質と樹脂を含み、
前記破砕装置は、原料供給口を有するケーシングと、前記ケーシングの内部に設けられ、前記原料供給口から投入された前記分散液を前方に押し出すスクリューと、前記スクリューの前方に順次設けられた回転カッターおよび多孔板とを備える、ゲル化物含有塗料の製造方法。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記スリットの終端を前記ゲル化剤溶液直上に配置した状態で前記工程1を行う、請求項1に記載のゲル化物含有塗料の製造方法。
【請求項3】
前記エマルション溶液が、着色顔料、光輝性顔料、骨材、及び艶消剤から選択される少なくとも一種以上を含有する、請求項1又は2に記載のゲル化物含有塗料の製造方法。
【請求項4】
前記スリットの幅が、0.05mm~0.5mmである、請求項1又は2に記載のゲル化物含有塗料の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はゲル化物含有塗料の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
壁材などの対象物の表面には、保護や装飾などを目的とした塗装が施される場合が多い。塗装に用いられる塗料としては、エマルション塗料をゲル化膜でカプセル化したゲル状の着色粒子を分散媒中に分散させた塗料などが使用されている。
エマルション塗料は水系塗料に属しており、従来の溶剤型の塗料と比較して環境適合性が高い。また、該エマルション塗料をゲル化膜でカプセル化することにより着色粒子が分散媒中で安定して分散するため、数種類のエマルション塗料を用いれば、それぞれの色調の異なる着色粒子が混在する多彩模様塗料となり、多彩模様の塗膜を形成できる。
【0003】
ゲル状の着色粒子を含有する塗料を製造する方法として、例えば特許文献1には、樹脂エマルションと着色顔料と親水性コロイド形成物質とを含むエマルション塗料を、ゲル化剤を含む分散媒に添加し、エマルション塗料の表面をゲル化させた後、ディソルバー等の分散機で撹拌しながら、表面がゲル化したエマルション塗料(ゲル化物)を細分化し、ゲル状着色粒子を製造する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-44991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ゲル状着色粒子は、不定形ではあるが基本的に粒状であり、ある程度の立体形状を持つ。そのため、それが塗装された塗膜の意匠性の向上にもつながっている。しかしながら、立体形状を持つことは、体積が大きいことを意味し、高コストの一因になっている。
特に各々の色をしたゲル状着色粒子を混合して多彩模様塗料とする場合、コスト高を招きやすかった。
【0006】
低コスト化のためには、ゲル状着色粒子を、扁平で厚みの薄いものとすることが望まれる。しかしながら、特許文献1のように、ディソルバー等で回転する刃により撹拌しながらゲル化物を細分化する方法で扁平なゲル状着色粒子を得ることは困難であった。
そこで本発明は、厚みの薄いゲル化物を含有する塗料を、生産性良く安価に製造できるゲル化物含有塗料の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題解決するため、本発明は、以下の構成を採用した。
[1]ゲル化剤溶液に、スリットを通過した直後のエマルション溶液を接触させて、ゲル化物が分散した分散液を得る工程1と、
得られた分散液中の前記ゲル化物を破砕装置で破砕する工程2を備え、
前記ゲル化剤溶液は、少なくともゲル化剤を含み、
前記エマルション溶液は、少なくともコロイド形成物質と樹脂を含み、
前記破砕装置は、原料供給口を有するケーシングと、前記ケーシングの内部に設けられ、前記原料供給口から投入された前記分散液を前方に押し出すスクリューと、前記スクリューの前方に順次設けられた回転カッターおよび多孔板とを備える、ゲル化物含有塗料の製造方法。
[2]前記スリットの終端を前記ゲル化剤溶液直上に配置した状態で前記工程1を行う、[1]に記載のゲル化物含有塗料の製造方法。
[3]前記エマルション溶液が、着色顔料、光輝性顔料、骨材、及び艶消剤から選択される少なくとも一種以上を含有する、[1]又は[2]に記載のゲル化物含有塗料の製造方法。
[4]前記スリットの幅が、0.05mm~0.5mmである、[1]~[3]のいずれかに記載のゲル化物含有塗料の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明のゲル化物含有塗料の製造方法によれば、厚みの薄いゲル化物を含有する塗料を、生産性良く安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
工程1で使用する装置の一例を示す概略構成図である。
工程2で使用する装置の一例を示す概略構成図である。
出口カッターの一例を示す概略斜視図である。
多孔板54の一例を示す概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書及び特許請求の範囲において、数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
また、フレーク状とは、対向する第1の面と第2の面とを有し、アスペクト比が2以上である扁平で厚みの薄い形状であることを意味する。アスペクト比は、(長径÷厚み)により求めることができる。フレーク状の場合の長径とは、第1の面の外周における、最も離間した2点の距離、および第2の面の外周における、最も離間した2点の距離の内、長い方を意味する。フレーク状の場合の厚みとは、第1の面と第2の面の最も離間した部分の距離を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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