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公開番号
2025094072
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-24
出願番号
2025043053,2022537438
出願日
2025-03-18,2020-12-17
発明の名称
B型肝炎ウイルス感染を処置するためのCOPS3阻害剤の使用
出願人
エフ. ホフマン-ラ ロシュ アーゲー
,
F. HOFFMANN-LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
45/00 20060101AFI20250617BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】HBV感染、特に慢性HBV感染の処置に使用するためのCOPS3阻害剤を提供する。
【解決手段】HBV cccDNA等のcccDNA(共有結合閉環状DNA)を不安定化するためのCOPS3阻害剤の使用を提供する。また、COPS3に相補的であり、COPS3 mRNAのレベルを低下させることができる核酸分子を提供する。医薬組成物及びHBV感染の処置におけるその使用も含まれる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
B型肝炎ウイルス(HBV)感染の処置に使用するためのCOPS3(COP9シグナロソームサブユニット3)阻害剤。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
前記HBV感染が、慢性感染である、請求項1に記載の使用のためのCOPS3阻害剤。
【請求項3】
前記COPS3阻害剤が、HBV感染細胞においてcccDNA(共有結合閉環状DNA)の量を減少させることができる、請求項1又は2に記載の使用のためのCOPS3阻害剤。
【請求項4】
前記阻害剤が、哺乳動物のCOPS3標的核酸、特にヒトCOPS3標的配列に対して少なくとも95%相補的である、例えば完全に相補的である、少なくとも12ヌクレオチド長の連続ヌクレオチド配列を含む12~60ヌクレオチド長の核酸分子であり、COPS3 mRNAの発現を低下させることができる、請求項1~3のいずれか一項に記載の使用のためのCOPS3阻害剤。
【請求項5】
前記阻害剤が、一本鎖アンチセンスオリゴヌクレオチド、siRNA及びshRNAからなる群から選択される、請求項1~4のいずれか一項に記載の使用のためのCOPS3阻害剤。
【請求項6】
前記哺乳動物COPS3標的配列が、配列番号1、4、5、6、7、8及び9からなる群の配列から選択される、請求項1~5のいずれか一項に記載の使用のためのCOPS3阻害剤。
【請求項7】
前記連続ヌクレオチド配列が、配列番号1及び配列番号2の標的配列に対して少なくとも98%相補的である、例えば完全に相補的である、請求項4~6のいずれか一項に記載の使用のためのCOPS3阻害剤。
【請求項8】
前記HBV感染細胞中のcccDNAの量が少なくとも60%減少される、請求項3~7のいずれか一項に記載の使用のためのCOPS3阻害剤。
【請求項9】
前記COPS3 mRNAの量が少なくとも60%減少される、請求項4~7のいずれか一項に記載の使用のためのCOPS3阻害剤。
【請求項10】
哺乳動物COPS3標的配列、特にヒトCOPS3標的配列に対して90%相補的である、例えば完全に相補的である、少なくとも12ヌクレオチドの連続ヌクレオチド配列を含む12~30ヌクレオチド長の核酸分子であって、前記核酸分子がCOPS3 mRNAの発現を阻害することができる、核酸分子。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、B型肝炎ウイルス(HBV)感染、特に慢性HBV感染の処置及び/又は予防に使用するためのCOPS3阻害剤に関する。本発明は、特に、HBV cccDNA等のcccDNAを不安定化するためのCOPS3阻害剤の使用に関する。本発明はまた、COPS3に相補的であり、COPS3の発現を低下させることができる核酸分子、例えばsiRNA、shRNA及びアンチセンスオリゴヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチドに関する。本発明はまた、医薬組成物、並びにHBV感染の処置及び/又は予防におけるその使用も含む。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
B型肝炎は、逆転写を介して複製する小型肝臓指向性ウイルスであるB型肝炎ウイルス(HBV)に起因する感染性疾患である。慢性HBV感染は、肝硬変及び肝細胞癌のような重篤な肝疾患に対する重要な因子である。慢性HBV感染に対する現在の処置は、多機能逆転写酵素であるウイルスポリメラーゼを標的とする、ラミブジン、アデホビル、エンテカビル、テノホビル・ジソプロキシル、及びテノホビル・アラフェナミド等のペグ化1型インターフェロン又はヌクレオシ(チ)ド類似体の投与に基づいている。処置の成功は、通常、B型肝炎表面抗原(HBsAg)の消失として測定される。しかしながら、B型肝炎ウイルスDNAは感染後も体内に残存するため、完全なHBsAgクリアランスが達成されることは稀である。HBVの持続は、核内で安定に維持されているHBVゲノムのエピソーム型によって媒介される。このエピソーム型は「共有結合閉環状DNA」(covalently closed circular DNA:cccDNA)と呼ばれる。cccDNAは、ウイルス複製中間体であるプレゲノムRNA(pregenomic RNA:pgRNA)を含む、全てのHBV転写物の鋳型として役立つ。cccDNAのいくつかのコピーの存在は、末期のHBV感染を再開するのに充分であろう。HBVに対する現在の処置はcccDNAを標的としない。しかしながら、慢性HBV感染の治癒には、cccDNAの排除が必要であろう(Nassal,Gut.2015 Dec;64(12):1972-84.doi:10.1136/gutjnl-2015-309809によって概説される)。
【0003】
COP9(構成的光形態形成
9
)シグナロソームは、イソペプチダーゼ活性を有するタンパク質複合体である。これは、Cullin-RINGユビキチンリガーゼのカリンサブユニットからのNEDD8タンパク質の加水分解を触媒し、Cullin-RINGユビキチンリガーゼの脱アセチル化を担う。さらに、脱アセチル化カリン-RING複合体に結合することができ、それによって複合体を不活性化形態で保持することができる。したがって、COP9シグナロソームは、Cullin-RINGユビキチンリガーゼの不活性化因子として機能する。哺乳動物では、シグナル伝達、タンパク質安定性、タンパク質リン酸化、細胞周期調節及びアポトーシス等の様々な過程にシグナロソームが関与している。COPシグナル伝達体は、全ての真核生物に見られる。ヒトでは、COP9シグナロソームは、8つのサブユニットを含み、約350kDaのサイズを有する。全てのサブユニットは、シグナロソームの完全な機能に必須であると思われる。(Lingaraju et al.(2014)Nature.512(7513):161-5.doi:10.1038/nature13566.PMID 25043011).
【0004】
COPS3(
COP
9シグナロソームサブユニット
3
)は、シグナロソームの第3のサブユニットであり、複合体の完全性を維持する。これは、横紋筋特異的β1Dインテグリン尾部に結合することが示されており、その細胞内局在は、分化した骨格筋細胞において変化する。COPS3の他の名称は、JAB1含有シグナロソームサブユニット3、シグ
ナロソームサブユニット3、CSN3及びSGN3である。
【0005】
様々な刊行物は、RNAiベースの技術を使用した標的細胞におけるCOPS3のダウンレギュレーションを記載しており、これらの刊行物のいくつかを以下に引用する。
【0006】
Ba et al.は、C2C12細胞におけるCOPS3のダウンレギュレーションのためのshRNAの使用を記載している。COPS3のダウンレギュレーションは、いくつかのCOP9サブユニットの不安定化並びに核NF-κB局在化の増加及び成長速度の低下を伴った(Ba et al.,BMC Pharmacol Toxicol.2017 Jun 17;18(1):47.doi:10.1186/s40360-017-0154-5)。
【0007】
Kim et al.は、卵母細胞におけるCOP9シグナロソームの各サブユニットのsiRNA媒介ノックダウンの効果を調べた。COPS3ノックダウンは、分裂I停止、成熟促進因子(MPF)活性の破壊、及び後期促進複合体/シクロスポリン(APC/C)基質の分解の減少をもたらす(Kim et al.,PLoS One.2011;6(10):e25870.doi:10.1371/journal.pone.0025870)。
【0008】
Yoneda-Kato et al.は、骨髄性白血病因子1(Myeloid leukemia factor 1)がCOP9シグナロソームサブユニット3を介してCOP1を抑制することによりp53を制御することを示した。具体的には、siRNAによるCOPS3タンパク質レベルの低下は、MLF1誘導性G1停止を抑止し、遺伝毒性ストレスによるp53の活性化を損なわせた(Yoneda-Kato et al.,The EMBO Journal(2005)24,1739-1749.doi:10.1038/sj.emboj.7600656)。
【0009】
COPS3は、癌において更に役割を果たす。例えば、Pang et al.は、shRNAによるCOPS3のノックダウンがヌードマウスにおける肺癌腫瘍成長を阻害することを示した。(Pang et al.,J Cancer.2017 Apr 9;8(7):1129-1136.doi:10.7150/jca.16201).同様に、Yan et al.は、siRNA媒介性のCOPS 3遺伝子サイレンシングがHOS細胞の増殖及び遊走を減少させ、転移に関連し得ることを実証した(Yan et al.,Cancer Gene Therapy(2011)18,450-456)。Yu et al.は、肝細胞癌細胞株(SMMC-7721及びHep3B)におけるshRNAを使用したCOPS3発現のノックダウンが、異種移植マウスにおいてin vitro増殖阻害並びにin vivo腫瘍重量減少を示すことを示した(Yu
et al.,Cancer Chemother Pharmacol(2012)69:1173-1180,DOI 10.1007/s00280-011-1810-x)。
【0010】
本発明者らの知る限りでは、COPS3は、cccDNAの安定性及び維持に関してcccDNA依存性因子として同定されたことはなく、COPS3を阻害する分子がHBV感染処置のためのcccDNA不安定化剤として示唆されたこともない。
発明の目的
(【0011】以降は省略されています)
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