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公開番号
2025094017
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-24
出願番号
2025039754,2023530391
出願日
2025-03-12,2022-06-15
発明の名称
反応装置、ビニル系重合体の製造方法、及び、ビニル系重合体を生産するための方法
出願人
信越化学工業株式会社
代理人
弁理士法人RYUKA国際特許事務所
主分類
C08F
2/01 20060101AFI20250617BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】塩化ビニル系の単量体、又は塩化ビニル系の化合物を主体とする単量体混合物の懸濁重合反応容器の内壁又は内部構造物の表面に、重合体のスケールが付着するのを防止する反応装置を提供する。
【解決手段】分散助剤を用いた懸濁重合により重合体を生産するために用いられる回分式の反応装置が、筒状の直胴部を有する反応器と、反応器の内部に配され、冷媒を流通させるための複数の第1冷却配管と、反応器の内部に配され、攪拌翼が取り付けられ、回転可能に構成される攪拌軸とを備える。直胴部の延伸方向に略垂直な面における複数の第1冷却配管のそれぞれの代表点は、実質的に、略垂直な面において略同心円状に配される複数の仮想円の何れかの円周上に位置する。複数の仮想円の個数Nc[個]と、重合体の原料となる1以上の種類の単量体の質量に対する分散助剤の質量の割合CZ[mg-分散助剤/kg-単量体]とが、特定の関係を満たす。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
分散助剤を用いた懸濁重合により塩化ビニルの重合体を生産するために用いられる回分式の反応装置であって、
筒状の直胴部を有する反応器と、
前記反応器の内部に配され、冷媒を流通させるための複数の第1冷却配管と、
前記反応器の内部に配され、攪拌翼が取り付けられ、回転可能に構成される攪拌軸と、
を備え、
前記直胴部の延伸方向に略垂直な面における前記複数の第1冷却配管は、前記攪拌軸の中心軸上に中心を有する1または複数の同心円の円弧の上に配置され、
前記同心円の個数Nc[個]が1、2又は3の場合、前記同心円の個数Nc[個]と、前記重合体の原料となる1以上の種類の単量体の質量に対する前記分散助剤の質量の割合CZ[mg-分散助剤/kg-単量体]とが、下記の数式A1に示される関係を満たす、
(数式A1)
15Nc+300<CZ<175Nc+2000
反応装置。
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
前記複数の同心円の個数Ncが4以上の場合、前記割合CZ[mg-分散助剤/kg-単量体]が、下記の数式A2に示される関係を満たす、
(数式A2)
15×3+300<CZ<175×3+2000
請求項1に記載の反応装置。
【請求項3】
前記複数の同心円の個数Nc[個]が1、2又は3の場合、
前記個数Nc[個]と、前記割合CZ[mg-分散助剤/kg-単量体]とが、下記の数式B1に示される関係を満たす、
(数式B1)
15Nc+310<CZ<175Nc+1550
請求項1に記載の反応装置。
【請求項4】
前記複数の同心円の個数Nc[個]が1、2又は3の場合、
前記個数Nc[個]と、前記割合CZ[mg-分散助剤/kg-単量体]とが、下記の数式C1に示される関係を満たす、
(数式C1)
15Nc+400<CZ<175Nc+1850
請求項1に記載の反応装置。
【請求項5】
前記複数の同心円の個数Nc[個]が1、2又は3の場合、
前記個数Nc[個]と、前記割合CZ[mg-分散助剤/kg-単量体]とが、下記の数式D1に示される関係を満たす、
(数式D1)
15Nc+400<CZ<175Nc+1550
請求項1に記載の反応装置。
【請求項6】
前記分散助剤を前記反応器の内部に投入する分散助剤投入部をさらに備え、
前記分散助剤投入部は、前記同心円の個数Nc[個]が1、2又は3の場合、前記個数Nc[個]と、前記割合CZ[mg-分散助剤/kg-単量体]とが、上記の数式A1に示される関係を満たすように、前記分散助剤を投入する、
請求項1に記載の反応装置。
【請求項7】
分散助剤を用いた懸濁重合により塩化ビニルの重合体を生産するために用いられる回分式の反応装置であって、
筒状の直胴部を有する反応器と、
前記反応器の内部に配され、冷媒を流通させるための複数の第1冷却配管と、
前記反応器の内部に配され、1以上の攪拌翼が取り付けられ、回転可能に構成される攪拌軸と、
前記分散助剤を前記反応器の内部に投入する分散助剤投入部と、
を備え、
前記直胴部の延伸方向に略垂直な面における前記複数の第1冷却配管は前記攪拌軸の中心軸上に中心を有する1または複数の同心円の円弧の上に配置され、
前記分散助剤投入部は、前記同心円の個数Nc[個]が1、2又は3の場合、前記同心円の個数Nc[個]と、前記重合体の原料となる1以上の種類の単量体の質量に対する前記分散助剤の質量の割合CZ[mg-分散助剤/kg-単量体]とが、下記の数式A1に示される関係を満たすように、前記分散助剤を投入する、
(数式A1)
15Nc+300<CZ<175Nc+2000
反応装置。
【請求項8】
前記攪拌軸は、前記攪拌軸の延伸方向の異なる位置に、複数の前記攪拌翼が取付可能に構成されており、
前記直胴部の寸法と、複数の前記攪拌翼の少なくとも1つの寸法と、前記攪拌軸の回転数の設定値とが、下記の数式1に示される関係を満たす、
(数式1)
N(b/d)(L/D)/n≦6.0
(数式1において、
Nは、複数の前記攪拌翼の個数を示し、
bは、複数の前記攪拌翼の翼幅の最大値[m]を示し、
dは、複数の前記攪拌翼の翼径の最大値[m]を示し、
Lは、前記直胴部の延伸方向の長さ[m]を示し
Dは、前記直胴部の前記延伸方向に略垂直な平面であって、複数の前記攪拌翼のそれぞれの取り付け位置を通る複数の平面で前記直胴部を切断した場合に、前記複数の平面による断面のそれぞれにおいて前記直胴部に略内接する複数の内接円の直径の最大値[m]を示し、
nは、前記攪拌軸の回転数[rps]の前記設定値を示す。)
請求項1又は請求項7に記載の反応装置。
【請求項9】
前記複数の第1冷却配管のそれぞれは、繰り返し屈曲しながら延伸する蛇行部を有し、
前記蛇行部は、
直線状に延伸する又は湾曲して延伸する複数の延伸部と、
前記複数の延伸部のうち、隣接する2つの延伸部の端部を連結する複数の屈曲部と
を含む、
請求項1又は請求項7に記載の反応装置。
【請求項10】
前記複数の第1冷却配管のそれぞれは、
リング形状を有する複数のリング部と、
前記複数のリング部を連結する1以上の連結部と、
を含む、
請求項1又は請求項7に記載の反応装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、反応装置、ビニル系重合体の製造方法、及び、ビニル系重合体を生産するための方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、内部に冷媒を流通させることのできるバッフル及び蛇行配管を備えた重合装置が開示されている。特許文献2には、内部に冷媒を流通させることのできるバッフル及びコイル状冷却管を備えた重合装置が開示されている。特許文献3には、内部に熱媒体を流通させることのできるバッフルと、ヘリカルリボン翼及びアンカー翼を有する攪拌手段とを備えた樹脂合成装置が開示されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開平7-233202号公報
[特許文献2]特開平7-233206号公報
[特許文献3]特開2013-151621号公報
【発明の概要】
【0003】
本発明の第1の態様においては、反応装置が提供される。上記の反応装置は、例えば、分散助剤を用いた懸濁重合により重合体を生産するために用いられる。上記の反応装置は、例えば、回分式の反応装置である。上記の反応装置は、例えば、筒状の直胴部を有する反応器を備える。上記の反応装置は、例えば、反応器の内部に配され、冷媒を流通させるための複数の第1冷却配管を備える。上記の反応装置は、例えば、反応器の内部に配され、攪拌翼が取り付けられ、回転可能に構成される攪拌軸を備える。
【0004】
上記の反応装置において、直胴部の延伸方向に略垂直な面における複数の第1冷却配管のそれぞれの代表点は、例えば、実質的に、略垂直な面において略同心円状に配される複数の仮想円の何れかの円周上に位置する。上記の反応装置において、複数の仮想円の個数Nc[個]が1、2又は3の場合、複数の仮想円の個数Nc[個]と、重合体の原料となる1以上の種類の単量体の質量に対する分散助剤の質量の割合CZ[mg-分散助剤/kg-単量体]とが、例えば、下記の数式A1に示される関係を満たす。
(数式A1)
15Nc+300<CZ<175Nc+2000
【0005】
上記の何れかの反応装置において、複数の仮想円の個数Ncが4以上の場合、割合CZ[mg/kg]は、下記の数式A2に示される関係を満たしてよい。
(数式A2)
15×3+300<CZ<175×3+2000
【0006】
上記の何れかの反応装置において、複数の仮想円の個数Nc[個]が1、2又は3の場合、個数Nc[個]と、割合CZ[mg-分散助剤/kg-単量体]とは、下記の数式B1に示される関係を満たしてよい。
(数式B1)
15Nc+310<CZ<175Nc+1550
【0007】
上記の何れかの反応装置において、複数の仮想円の個数Nc[個]が1、2又は3の場合、個数Nc[個]と、割合CZ[mg-分散助剤/kg-単量体]とが、下記の数式C1に示される関係を満たしてよい。
(数式C1)
15Nc+400<CZ<175Nc+1850
【0008】
上記の何れかの反応装置において、複数の仮想円の個数Nc[個]が1、2又は3の場合、個数Nc[個]と、割合CZ[mg-分散助剤/kg-単量体]とが、下記の数式D1に示される関係を満たしてよい。
(数式D1)
15Nc+400<CZ<175Nc+1550
【0009】
上記の何れかの反応装置は、分散助剤を反応器の内部に投入する分散助剤投入部を備えてよい。上記の何れかの反応装置において、分散助剤投入部は、複数の仮想円の個数Nc[個]が1、2又は3の場合、個数Nc[個]と、割合CZ[mg-分散助剤/kg-単量体]とが、上記の数式A1、数式B1、数式C1又は数式D1に示される関係を満たすように、分散助剤を投入してよい。
【0010】
本発明の第2の態様においては、反応装置が提供される。上記の反応装置は、例えば、分散助剤を用いた懸濁重合により重合体を生産するために用いられる。上記の反応装置は、例えば、回分式の反応装置である。上記の反応装置は、例えば、筒状の直胴部を有する反応器を備える。上記の反応装置は、例えば、反応器の内部に配され、冷媒を流通させるための複数の第1冷却配管を備える。上記の反応装置は、例えば、反応器の内部に配され、1以上の攪拌翼が取り付けられ、回転可能に構成される攪拌軸を備える。上記の反応装置は、例えば、分散助剤を反応器の内部に投入する分散助剤投入部を備える。
(【0011】以降は省略されています)
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