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公開番号2025093133
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208683
出願日2023-12-11
発明の名称二次電池
出願人トヨタバッテリー株式会社
代理人弁理士法人R&C
主分類H01M 50/15 20210101AFI20250616BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】封口体と筐体とのレーザ溶接時における絶縁部材の再溶融に起因した耐衝撃性や気密性の低下が抑えられ、且つ、蓋体から電池端子が脱落しにくい二次電池を提供する。
【解決手段】封口体は、蓋体13と電池端子NSと絶縁部材45とを備えており、蓋体13は、取付口15の開口縁部の少なくとも一部から蓋体13の裏面13bの側に向けて延設された返し部16と、取付口15の開口縁部及び返し部16に形成され、微小突起17aからなる粗化部17と、を有しており、絶縁部材45は、取付口15及び返し部16に形成された粗化部17を覆い、且つ、取付口15と電池端子NSとの間を埋めるように蓋体13及び電池端子NSと一体となった状態で形成されており、筐体11の開口縁部と蓋体13の周縁部との境界部分がレーザ溶接された状態で、筐体11の開口が封口体で封止されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
開口を有する筐体と、前記筐体の開口を封止する封口体と、を備えた二次電池であって、
前記封口体は、
表裏に貫通した取付口が形成された蓋体と、
バスバ接続面を有し、当該バスバ接続面が前記蓋体の表面の側に配置されるように前記蓋体の前記取付口に取り付けられた電池端子と、
前記蓋体と前記電池端子とを絶縁する樹脂製の絶縁部材と、を備えており、
前記蓋体は、
前記取付口の開口縁部の少なくとも一部から前記蓋体の裏面の側に向けて延設された返し部と、
前記取付口の開口縁部及び前記返し部に形成され、微小突起からなる粗化部と、を有しており、
前記絶縁部材は、前記取付口及び前記返し部に形成された粗化部を覆い、且つ、前記取付口と前記電池端子との間を埋めるように前記蓋体及び前記電池端子と一体となった状態で形成されており、
前記筐体の開口縁部と前記蓋体の周縁部との境界部分がレーザ溶接された状態で、前記筐体の開口が前記封口体で封止されている二次電池。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
前記取付口の開口面と直交する方向と前記返し部の延設方向とのなす角度が0°以上45°以下である請求項1に記載の二次電池。
【請求項3】
前記返し部は、前記取付口の開口縁部全周から延設されている請求項1又は2に記載の二次電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、二次電池に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電気自動車やハイブリット自動車などの電源として、リチウムイオン蓄電池などの二次電池が用いられている。この種の二次電池は、例えば、蓋体及びケース本体で構成される電池ケースや当該電池ケースの内部に収容された電極体、電極体に接続され、電気を外部に取り出すための電池端子などを備えている。また、このような二次電池では、一般的に、電池端子が蓋体に組み付けられており、電池端子と蓋体との間は絶縁部材によって絶縁されている。そして、電池端子が組み付けられた蓋体がケース本体にレーザ溶接され、ケース本体の開口が蓋体によって封止される。
【0003】
ここで、電池端子を蓋体に組み付ける方法としては、種々の方法が提案されており、例えば、特許文献1に開示された方法が提案されている。
【0004】
特許文献1記載の方法では、電池蓋と電極との間を絶縁するホルダー樹脂をインサート成形によって電池蓋及び電極と一体となった状態で成形することで、電池蓋への電極の組付を実現している。また、特許文献1記載の方法では、電池蓋や電極におけるホルダー樹脂と接触することになる箇所(電池蓋の貫通孔周辺など)に予め微細な溝部を形成することで、インサート成形時にこの溝部に樹脂を入り込ませ、電池蓋及び電極とホルダー樹脂とを密着させ、気密性が確保されるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-145173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、特許文献1記載の方法で作製された電池ケース蓋を備えた二次電池には、以下に述べるような問題がある。
【0007】
すなわち、電池ケース蓋によってケース本体の開口を封止するために、電池ケース蓋を構成する蓋体の周縁部とケース本体の開口縁部との境界部分をレーザ溶接すると、レーザ溶接で発生した熱によって蓋体の温度が上昇する。これにより、蓋体における貫通孔の周辺において、ホルダー樹脂の再溶融が起こり、当該ホルダー樹脂中に気泡が発生する。そのため、ホルダー樹脂の強度が低下して二次電池の耐衝撃性が低下したり、ホルダー樹脂と蓋体との間に気泡の存在がすることで二次電池の気密性が低下する。特に、電池ケース蓋には、貫通孔の周辺に微細な溝部が形成されているため、このような溝部が形成されていない場合と比較して、ホルダー樹脂との接触面積が増加しており、蓋体の温度上昇によるホルダー樹脂の再溶融が起こりやすい。
【0008】
また、上記電池ケース蓋を備えた二次電池では、例えば、電極にバスバを接続した際に、バスバから負荷が掛かると、蓋体からホルダー樹脂やこれと一体となった電極が脱落する場合がある。
【0009】
本発明は以上の実情に鑑みなされたものであり、封口体と筐体とのレーザ溶接時における絶縁部材の再溶融に起因した耐衝撃性や気密性の低下が抑えられ、且つ、蓋体から電池端子が脱落しにくい二次電池の提供を、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための本発明に係る二次電池の特徴構成は、
開口を有する筐体と、前記筐体の開口を封止する封口体と、を備えた二次電池であって、
前記封口体は、
表裏に貫通した取付口が形成された蓋体と、
バスバ接続面を有し、当該バスバ接続面が前記蓋体の表面の側に配置されるように前記蓋体の前記取付口に取り付けられた電池端子と、
前記蓋体と前記電池端子とを絶縁する樹脂製の絶縁部材と、を備えており、
前記蓋体は、
前記取付口の開口縁部の少なくとも一部から前記蓋体の裏面の側に向けて延設された返し部と、
前記取付口の開口縁部及び前記返し部に形成され、微小突起からなる粗化部と、を有しており、
前記絶縁部材は、前記取付口及び前記返し部に形成された粗化部を覆い、且つ、前記取付口と前記電池端子との間を埋めるように前記蓋体及び前記電池端子と一体となった状態で形成されており、
前記筐体の開口縁部と前記蓋体の周縁部との境界部分がレーザ溶接された状態で、前記筐体の開口が前記封口体で封止されている点にある。
(【0011】以降は省略されています)

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