TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025092765
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2025062371,2020170679
出願日2025-04-04,2020-10-08
発明の名称全固体電池
出願人日産自動車株式会社,ルノー エス.ア.エス.,RENAULT S.A.S.
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類H01M 10/0585 20100101AFI20250612BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】短絡の要因となる固体電解質のクラックの発生を抑制する。
【解決手段】
固体電解質層と、固体電解質層の一方の面に積層され金属リチウムが析出する負極リチウム金属層を含む負極層と、固体電解質層の他方の面に積層される正極層と、を含む全固体電池であって、固体電解質層は、負極層及び正極層に挟持される面領域を構成する電解質基部と、電解質基部の外周に設けられ負極リチウム金属層よりも外側に亘って延在する外縁部と、を有し、固体電解質層の外縁部は、負極層に対向する面が電解質基部に対して面一又は凹状であり且つ正極層側に突出するように構成される全固体電池を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
固体電解質層と、前記固体電解質層の一方の面に積層され金属リチウムが析出する負極リチウム金属層を含む負極層と、前記固体電解質層の他方の面に積層される正極層と、を含む全固体電池であって、
前記固体電解質層は、前記負極層及び前記正極層に挟持される面領域を構成する電解質基部と、前記電解質基部の外周に設けられ前記負極リチウム金属層よりも外側に亘って延在する外縁部と、を有し、
前記固体電解質層の外縁部は、
前記負極層に対向する面が前記電解質基部に対して面一又は凹状であり、且つ前記正極層側に突出するように構成される、
全固体電池。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
請求項1に記載の全固体電池であって、
前記固体電解質層の外縁部は、
前記電解質基部を基点として前記負極リチウム金属層よりも外側までに至る全横方向領域に亘って前記正極層側に突出する、
全固体電池。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の全固体電池であって、
前記固体電解質層の外縁部は、
前記負極層に対向する面が、前記電解質基部から外側に向かうにつれて前記負極リチウム金属層から離間する凹状に形成される、
全固体電池。
【請求項4】
請求項3に記載の全固体電池であって、
前記固体電解質層の外縁部は、
前記正極層に対向する面及び前記負極層に対向する面が前記電解質基部に対して連続する湾曲形状に形成される、
全固体電池。
【請求項5】
請求項1~4の何れか1項に記載の全固体電池であって、
前記負極リチウム金属層が前記正極層よりも外側まで延在する、
全固体電池。
【請求項6】
請求項1~5の何れか1項に記載の全固体電池であって、
前記固体電解質層の外縁部における正極層側への突出量は、
前記負極リチウム金属層の周長に対する外側への延伸量の比が相対的に大きくなる領域において、相対的に小さくなる領域と比べて大きくなる、
全固体電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、全固体電池に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1では、電解質層の端部を負極層側に突出させた凸状に形成することで当該電解質層の端部を厚くしてその強度を向上させた全固体電池が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6608188号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年では、エネルギー密度を向上させる観点から、負極に金属リチウムを用いる全固体電池が開発されている。この種の全固体電池では、充電時に負極に金属リチウムが析出して負極金属リチウム層を生成する。一方、放電時には、リチウムイオンが正極に移動することで負極金属リチウム層の少なくとも一部が消失する。
【0005】
このような構成の全固体電池では、金属リチウムが固体電解質の外側に向かって延伸するように析出し、当該延伸に起因して負極金属リチウム層と固体電解質の接触部分において応力集中が生じることがある。特に、特許文献1で提案された全固体電池の構造では、電解質層の端部が負極の端面に接触することとなる。このため、当該構造を負極に金属リチウムを用いる全固体電池に適用すると、負極リチウム金属の延伸にともない負極の端面と電解質層の端部との間において応力集中が生じ、短絡の要因となる固体電解質のクラックをもたらす恐れがある。
【0006】
したがって、本発明は、短絡の要因となる固体電解質層のクラックの発生を抑制し得る全固体電池を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のある態様によれば、固体電解質層と、固体電解質層の一方の面に積層され金属リチウムが析出する負極リチウム金属層を含む負極層と、固体電解質層の他方の面に積層される正極層と、を含む全固体電池が提供される。この全固体電池において、固体電解質層は、負極層及び正極層に挟持される面領域を構成する電解質基部と、電解質基部の外周に設けられ負極リチウム金属層よりも外側に亘って延在する外縁部と、を有する。そして、固体電解質層の外縁部は、負極層に対向する面が電解質基部に対して面一又は凹状であり且つ正極層側に突出するように構成される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、短絡の要因となる固体電解質層のクラックの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の第1実施形態による全固体電池の構成を説明する図である。
図2は、第2実施形態による全固体電池の構成を説明する図である。
図3は、第3実施形態による全固体電池の構成を説明する図である。
図4は、第4実施形態による全固体電池の構成を説明する図である。
図5は、第5実施形態による全固体電池の構成を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の各実施形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

APB株式会社
二次電池
10日前
日東精工株式会社
端子部品
4日前
株式会社東光高岳
変圧器
1か月前
株式会社東光高岳
変圧器
1か月前
株式会社電知
組電池の製造方法
17日前
ローム株式会社
チップ部品
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
11日前
株式会社コロナ
タッチ式操作装置
20日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
17日前
三菱電機株式会社
漏電遮断器
3日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
5日前
三洲電線株式会社
撚線
3日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
11日前
CKD株式会社
倣い装置
27日前
株式会社村田製作所
電池
11日前
株式会社高田製作所
電源切替器
11日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
12日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
23日前
株式会社不二越
ソレノイド
26日前
ローム株式会社
半導体装置
25日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
12日前
株式会社GSユアサ
極板積層装置
5日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
6日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
4日前
株式会社ダイヘン
ヒューズ
20日前
株式会社不二越
ソレノイド
16日前
株式会社ダイヘン
搬送装置
23日前
株式会社半導体エネルギー研究所
二次電池
17日前
富士電機株式会社
半導体装置
27日前
ニチコン株式会社
コンデンサ
1か月前
SMK株式会社
コネクタの取付構造
27日前
日本圧着端子製造株式会社
コネクタ
1か月前
トヨタ自動車株式会社
電池昇温装置
27日前
株式会社ニフコ
構造体
10日前
新電元工業株式会社
磁性部品
1か月前
CKD株式会社
傾き調整装置
27日前
続きを見る