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公開番号2025092377
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2024103000
出願日2024-06-26
発明の名称屋外用カメムシ忌避剤及びその使用方法
出願人個人
代理人弁理士法人共生国際特許事務所
主分類A01N 63/28 20200101AFI20250612BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】本発明は、カメムシの忌避物質を提供し、カメムシが農作物に取り付くのを防止して、カメムシによる農業の被害を予防することを課題とする。
【解決手段】屋外用カメムシの忌避剤であって、培養液が少なくとも14の菌属に属する細菌群の培養液を含む水溶液であって、細菌群の菌体の合計質量を100質量%とした場合に、細菌群の菌体の質量が培養液の質量の3~30質量%になるように培養された培養液とフルボ酸と木酢液と亜鉛イオンとを有効成分とする水溶液をであることを特徴とするカメムシ忌避剤を提供する。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
発酵分解可能な有機物を、以下の13種の菌属の細菌と白色腐朽性担子菌との混合菌と、水とを用いて発酵させ、菌体の合計質量が全質量の3~30質量%になるように培養して前記有機物を分解させた培養液と、フルボ酸と、木酢液と、亜鉛イオンと、水とを混合した混合液であって、
前記混合液の全質量を100質量%とした場合に、前記培養液の質量が5質量%乃至15質量%であり、フルボ酸の質量が0.0001質量%乃至0.01質量%であり、木酢液の質量が0.2質量%乃至10質量%であり、
前記混合液の全体重量1kgに対して亜鉛イオンを0.01ミリモル乃至10.0ミリモル含有することを特徴とする屋外用カメムシ忌避剤。
(1)ストレプトマイセス属(Streptomyces)
(2)スルフォロブス属(Sulfolobus)
(3)サッカロポリスポラ属(Saccharopolyspora)
(4)ノカルジア属(Nocardia)
(5)シュードモナス属(Pseudomonas)
(6)バシラス属(Bacillus)
(7)サイトファーガ属(Cytophaga)
(8)カンジダ属(Candida)
(9)セルロモナス属(Cellulomonas)
(10)クロストリジウム属(Clostridium)
(11)アスペルギルス属(Aspergillus)
(12)ペニシリウム属(Penicillium)
(13)クモノスカビ属(Rhizopus)
続きを表示(約 78 文字)【請求項2】
請求項1に記載の屋外用カメムシ忌避剤を水で20倍乃至50倍に希釈して散布することを特徴とする屋外用カメムシ忌避剤の使用方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、屋外用カメムシの忌避剤及びその使用方法に係り、より詳しくは、田畑等に散布してカメムシが栽培作物に近寄らないようにして農作物へ被害を未然に防止する屋外用カメムシ忌避剤及びその使用方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
カメムシ目に属する昆虫(以下単に「カメムシ」と記す)は、多種類いることが知られており、それらの中には、性質が大きく異なるものも含まれている(例えば非特許文献1を参照)。しかし、カメムシ全体としては、以下のような共通の特性を有している。
【0003】
多くのカメムシは、刺激されると、例えばヘキサナールやトランス-2-ヘキセナールのような強烈な不快臭を出す不快害虫である。そして、これらの不快臭となる悪臭物質は、カメムシの警戒信号物質、集合フェロモン、性フェロモン等としての性質を示す(例えば非特許文献2を参照)。しかしながら、カメムシは種類が多いこと、異なったカメムシは異なった悪臭物質を発生すること、及び1種類のカメムシが複数の悪臭物質を放出することがあるので多種多様な悪臭物質があり、その詳細、作用、及び本質は解明されていない。
【0004】
また、カメムシは、細長い管状の口器を有し、豆類、ナス科植物、ジャガイモ、サツマイモ、稲、トマト、果実等の多岐な農産物の養分の液汁を吸って農産物に大きな被害を与え、しかもカメムシは噛跡が小さいために、作物にカメムシがついたことに気づかないことがあって被害が拡大しやすく、更に、生産物にカメムシの不快臭が付着すると生産物の商品価値が低下することがあるなど、農産物に大きな損害を与える害虫である。
【0005】
カメムシは、一般的に、4~5月ごろに森林、草原、田畑などで産卵し、約1か月で成虫になるので6月頃から急激に増殖し、また一匹のオスの放出する性フェロモンに多数のメスが誘引されるようなケースもあって、場合によっては爆発的に増殖し、その後、秋まで活発に活動し、冬は半冬眠するか暖所(例えば人家の隅など)に移動して強烈な不快臭を出す不快害虫となる。
【0006】
カメムシが農産物に取り付いてしまった場合は、例えばベニカ(商品名、住友化学園芸株式会社)のような農薬(殺虫剤)が有効である。しかし、農薬を用いることは経済的な負担を生じ、環境に好ましくなく、また農薬を使用できない農産物もある。そのうえ、カメムシを無理に駆除しようとすると悪臭を発生させてしまい、生産物の価値が下がり販売できなくなるという可能性もある。
このために、カメムシ忌避剤を開発する研究がなされているが(例えば特許文献1、2を参照)、実用的な忌避剤はまだ見出されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開第2023-77406号公報
特開第2001-278722号公報
【非特許文献】
【0008】
山下俊和ら、カメムシ類の悪臭成分に関する研究、農学研究 1979年、58 pp13-18
安田哲也、「カメムシ類のフェロモン」、植物防疫、2004年、58:7、pp14-18
「ゲル濾過法によるフルボ酸の分画とそのキレート能について」、山田秀和、米林甲陽、服部共生、森田修二、昭和47年度日本土壌肥料学会大阪大会要旨集(1975年7月26日受理)。https://core.ac.uk./download/pdf/235429797.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、カメムシが忌避する物質を農作地に散布してカメムシが農作物に取り付くのを防止することによってカメムシによる農作物への被害を未然に防止する屋外用カメムシ忌避剤及びその使用方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
かかる課題を解決するための本発明の屋外用かめむし忌避剤は、発酵分解可能な有機物を、以下の13種の菌属の細菌と白色腐朽性担子菌との混合菌と、水とを用いて発酵させ、菌体の合計質量が全質量の3~30質量%になるように培養して有機物を分解させた培養液と、フルボ酸と、木酢液と、亜鉛イオンと、水とを混合した混合液であって、
混合液の全質量を100質量%とした場合に、前記培養液の質量が5~15質量%であり、フルボ酸の質量が0.0001~0.01質量%であり、木酢液の質量が0.2質量%~10質量%であり、前記混合液の全体重量1kgに対して亜鉛イオンを0.01~10.0ミリモル含有することを特徴とする。
(1)ストレプトマイセス属(Streptomyces)
(2)スルフォロブス属(Sulfolobus)
(3)サッカロポリスポラ属(Saccharopolyspora)
(4)ノカルジア属(Nocardia)
(5)シュードモナス属(Pseudomonas)
(6)バシラス属(Bacillus)
(7)サイトファーガ属(Cytophaga)
(8)カンジダ属(Candida)
(9)セルロモナス属(Cellulomonas)
(10)クロストリジウム属(Clostridium)
(11)アスペルギルス属(Aspergillus)
(12)ペニシリウム属(Penicillium)
(13)クモノスカビ属(Rhizopus)
(【0011】以降は省略されています)

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