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公開番号2025092287
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023208075
出願日2023-12-08
発明の名称吸収性物品
出願人ユニ・チャーム株式会社
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類A61F 13/511 20060101AFI20250612BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】胴回りの最も肌面側に親水性繊維を有するシート部を配置したときに、当該シート部が濡れた状態でも吸収性物品本体から剥がれにくい吸収性物品を提供すること。
【解決手段】吸収性本体(10)と、腹側胴回り部(20)と、背側胴回り部(30)と、を有する吸収性物品(1)であって、腹側胴回り部(20)及び背側胴回り部(30)のうちの少なくとも一方の最も肌面側に配置されたシート部(25)を有し、シート部(25)と、シート部(25)に非肌面側から隣接する隣接シート部材とが、接着又は溶着により接合されており、シート部(25)は、着用者の肌に当接する肌側層(25a)と、肌側層(25a)より非肌面側に位置する非肌側層(25b)と、を有し、肌側層(25a)の基材繊維である肌側繊維(25as)の親水度が、非肌側層(25b)の基材繊維である非肌側繊維(25bs)の親水度より高い。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
吸収性本体と、着用者の腹側に位置する腹側胴回り部と、着用者の背側に位置する背側胴回り部と、を有する吸収性物品であって、
前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部のうちの少なくとも一方の最も肌面側に配置されたシート部を有し、
前記シート部と、前記シート部に非肌面側から隣接する隣接シート部材とが、接着又は溶着により接合されており、
前記シート部は、着用者の肌に当接する肌側層と、前記肌側層より非肌面側に位置する非肌側層と、を有し、
前記肌側層の基材繊維である肌側繊維の親水度が、前記非肌側層の基材繊維である非肌側繊維の親水度より高い
ことを特徴とする吸収性物品。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の吸収性物品であって、
前記シート部における前記肌側繊維の含有率が50質量%以下である
ことを特徴とする吸収性物品。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
前記肌側層における前記肌側繊維の少なくとも一部が、前記非肌側層の非肌側の表面と同一面に存在する
ことを特徴とする吸収性物品。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
前記肌側層における前記肌側繊維の平均繊維長は、前記非肌側層における前記非肌側繊維の平均繊維長よりも短い
ことを特徴とする吸収性物品。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
前記肌側層及び前記非肌側層において、繊維同士が溶着された部位を溶着部としたとき、
前記非肌側層の単位体積当たりに占める前記溶着部の合計体積は、前記肌側層の単位体積当たりに占める前記溶着部の合計体積よりも大きい
ことを特徴とする吸収性物品。
【請求項6】
請求項5に記載の吸収性物品であって、
前記非肌側層の全体の体積における前記溶着部の合計体積の比率は、5%以上25%以下である
ことを特徴とする吸収性物品。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
前記非肌側層は、前記非肌側層の厚さ方向において、肌側に位置する非肌側層肌側部と、非肌側に位置する非肌側層非肌側部とを有し、
前記非肌側層非肌側部の前記非肌側繊維の繊維密度が、非肌側層肌側部の前記非肌側繊維の繊維密度よりも高い
ことを特徴とする吸収性物品。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
前記非肌側層は、前記非肌側層の厚さ方向において、肌側に位置する非肌側層肌側部と、非肌側に位置する非肌側層非肌側部とを有し、
前記非肌側層肌側部の前記非肌側繊維の繊維密度が、非肌側層非肌側部の前記非肌側繊維の繊維密度よりも高い
ことを特徴とする吸収性物品。
【請求項9】
請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
前記非肌側層は、前記非肌側層の厚さ方向において、肌側に位置する非肌側層肌側部と、非肌側に位置する非肌側層非肌側部とを有し、
前記非肌側層肌側部における前記非肌側繊維の親水度は、前記非肌側層非肌側部における前記非肌側繊維の親水度よりも高い
ことを特徴とする吸収性物品。
【請求項10】
請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
前記肌側繊維は、コットン繊維であり、
前記非肌側繊維は、少なくとも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタンのうちの何れかを含む疎水性繊維、又は、少なくとも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタンのうちの何れかを親水化処理した繊維である
ことを特徴とする吸収性物品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性物品に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、胴回り部分の肌当接面側に、汗などの水分を吸収するシートを備える使い捨ておむつ等の吸収性物品が知られている。例えば、特許文献1には、前後胴周り域の前後端縁部の内面に、前部吸汗性シートと後部吸汗性シートとを含み、各吸汗性シートは、着用者の肌当接面であり、且つ70~98重量%の疎水性繊維を含む内層と、該当接面とは反対側の面であり、且つ50~100重量%の親水性繊維を含む外層とを有する着用物品が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-327534号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の着用物品は、胴周りの前後部の汗を外層に移行し、肌には主として汗を含まない疎水性繊維を当接させることで、吸汗性シートを胴周りに密着させても胴周りが汗で蒸れることを防いでいる。しかしながら、親水性繊維を含むシート材を配置した吸収性物品の場合、特に特許文献1のように、非肌側面である外層に親水性繊維を多く含む場合、汗や排泄液などによって該シート材が濡れると、シート材と、非肌側に隣接する別のシート材との接着強度が低下し、該シート材が部分的に剥がれてしまうおそれがある。シート材が剥がれると、吸汗等の本来の機能を発揮できなくなり、装着感が損なわれるおそれがある。
【0005】
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、胴回りの最も肌面側に親水性繊維を有するシート部を配置したときに、当該シート部が濡れた状態でも吸収性物品本体から剥がれにくい吸収性物品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための主たる発明は、吸収性本体と、着用者の腹側に位置する腹側胴回り部と、着用者の背側に位置する背側胴回り部と、を有する吸収性物品であって、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部のうちの少なくとも一方の最も肌面側に配置されたシート部を有し、前記シート部と、前記シート部に非肌面側から隣接する隣接シート部材とが、接着又は溶着により接合されており、前記シート部は、着用者の肌に当接する肌側層と、前記肌側層より非肌面側に位置する非肌側層と、を有し、前記肌側層の基材繊維である肌側繊維の親水度が、前記非肌側層の基材繊維である非肌側繊維の親水度より高いことを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、胴回りの最も肌面側に親水性繊維を有するシート部を配置したときに、当該シート部が濡れた状態でも吸収性物品本体から剥がれにくい吸収性物品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
おむつ1を腹側から見た概略斜視図である。
展開かつ伸長した状態のおむつ1を着用者の肌側から見た概略平面図である。
図3は、図2中のA-Aにおける概略断面図である。
シート部25の概略断面図である。
シート部25と、シート部25に非肌面側から隣接する隣接シート部材とを接合する接着剤を示した平面図である。
図5中のXの位置における、シート部25から折り返し部分22rまでの断面を概略的に示した図である。
シート部25を肌側から見た拡大写真を示す。
シート部25を非肌側から見た拡大写真を示している。
シート部25の変形例を示す図である。
図10A及び図10Bは、シート部25の別の変形例を説明する図である。
シート部25の配置の変形例を示す図である。
シート部25のさらに別の変形例を示す図である。
シート部25の配置のさらに別の変形例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
態様1は、吸収性本体と、着用者の腹側に位置する腹側胴回り部と、着用者の背側に位置する背側胴回り部と、を有する吸収性物品であって、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部のうちの少なくとも一方の最も肌面側に配置されたシート部を有し、前記シート部と、前記シート部に非肌面側から隣接する隣接シート部材とが、接着又は溶着により接合されており、前記シート部は、着用者の肌に当接する肌側層と、前記肌側層より非肌面側に位置する非肌側層と、を有し、前記肌側層の基材繊維である肌側繊維の親水度が、前記非肌側層の基材繊維である非肌側繊維の親水度より高いことを特徴とする吸収性物品である。
【0010】
態様1によれば、肌側層は、肌側繊維の親水度が高いため、汗や排泄液を吸収しやすい。一方で、非肌側層は、基材繊維である非肌側繊維の親水度が肌側繊維よりも低いため、シート部が濡れても、隣接シート部材との接着強度を維持することができ、シート部が剥がれることを防ぐ。それにより、シート部の本来の機能を発揮でき、また、シート部の剥がれによって装着感が損なわれることを防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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