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公開番号2025092103
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207765
出願日2023-12-08
発明の名称入浴介助機器用安全システム
出願人積水ホームテクノ株式会社
代理人弁理士法人湧泉特許事務所
主分類A61H 33/00 20060101AFI20250612BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】入浴介助機器によって入浴要介助者等の利用者を入浴させる際に、手足が挟まれるのを未然に感知して安全処理動作を行なうことで、入浴介助機器の安全性を高める。
【解決手段】入浴介助機器3の可動支持体12に入浴要介助者等の利用者Aを着座又は横臥させて支持する。移乗機構4によって、可動支持体12を洗い場側移乗端位置6pと浴槽側移乗端位置7pとの間で水平移動させて入槽させる。入浴介助機器用安全システム9の移乗準備検知手段61によって、可動支持体12が洗い場側移乗端位置6p又は浴槽側移乗端位置7pに水平移動可能にセットされたかを検知する。セットされた可動支持体12の下部と浴槽前壁7wとの間の浴槽側空間7gにおける移乗障害a1の有無を、移乗障害検知手段62によって非接触で検知する。移乗障害a1が検知されたときは、安全処理手段80によって移乗機構4を停止したりアラーム発報したりする。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
利用者を着座又は横臥させて支持する可動支持体を、移乗機構によって浴室の洗い場上の洗い場側移乗端位置と浴槽上の浴槽側移乗端位置との間で水平移動させて入槽させる入浴介助機器用の安全システムであって、
前記可動支持体が前記洗い場側移乗端位置又は前記浴槽側移乗端位置に前記水平移動可能にセットされたかを検知する移乗準備検知手段と、
前記セットされた可動支持体の下部と前記浴槽の前壁との間の浴槽側空間における移乗障害の有無を非接触で検知する移乗障害検知手段と、
前記移乗障害が検知されたとき、前記移乗機構を停止し、又はアラームを発報する安全処理手段と
を備えたことを特徴とする入浴介助機器用安全システム。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記移乗障害検知手段が、検知光を前記浴槽側空間の上方近傍又は前記浴槽側空間内を通過するように投光する投光部と、前記検知光を受光する受光部を含む請求項1に記載の入浴介助機器用安全システム。
【請求項3】
前記受光部が、前記可動支持体における前記セット時に前記浴槽を向く側部に設けられ、
前記投光部が、前記セット時の前記受光部の位置へ前記検知光を投光するよう、前記浴室に設けられている請求項2に記載の入浴介助機器用安全システム。
【請求項4】
前記可動支持体における前記セット時に前記浴槽を向く側部に反射部が設けられ、
前記投光部が、前記セット時の前記反射部の位置へ前記検知光を投光するよう、前記浴室に設けられ、
前記受光部が、前記セット時の前記反射部からの反射光を受光するよう、前記浴室に設けられている請求項2に記載の入浴介助機器用安全システム。
【請求項5】
前記入浴介助機器が、前記浴槽側移乗端位置と浴槽内との間で前記可動支持体を昇降させる昇降機構を有しており、
前記入浴介助機器用安全システムが、
前記可動支持体が前記浴槽側移乗端位置に配置されたかを検知する入槽準備検知手段と、
前記浴槽の框の上側の浴槽框上空間における昇降障害の有無を非接触で検知する昇降障害検知手段と、
を更に備え、前記安全処処理手段が、前記昇降障害の検知に応じて前記昇降機構を停止するか又はアラームを発報する請求項1に記載の入浴介助機器用安全システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、入浴要介助者が浴槽に漬かって入浴するのを助ける入浴介助機器の安全を確保するためのシステムに関し、特に、入浴要介助者が着座する椅子や横臥する担架等の可動支持体を移動機構によって洗い場上方と浴槽上方との間で水平移動させる構造を含む入浴介助機器用の安全システムに関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
入浴介助機器において、利用者安全の為、機器の動作位置や障害物との衝突の有無を検知することが知られている(特許文献1~3等参照)。
特許文献1においては、浴槽に横付けされたストレッチャーや浴槽内昇降台の高さ等をリミットスイッチセンサで検知している。
特許文献2においては、入浴リフトが浴槽底へ下降する際、入浴リフト体の底部の当接体が障害物と当接したときは、プーリ及びワイヤ及びリンク機構を介してスイッチが作動されて、リフト本体が緊急停止される。
特許文献3においては、入浴用椅子が浴槽底へ下降する際、入浴用椅子の背部の検知棹の下端が障害物と当接したときは、カム機構によりスイッチが押下され、入浴用椅子の下降が停止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4704118号公報
特開2000-70323号公報
特開2023-46048号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1においては、入浴要介助者の手足がストレッチャーや浴槽内昇降台から外へ出ていた場合にそれを検知するものではなく、ストレッチャーや浴槽内昇降台と浴槽との間に手足が挟まれるおそれがある。
特許文献2においては、手足が入浴リフトから外へ出ていて浴槽底との間に挟まれた場合、それを障害物として検知できる。しかし、手足が挟まれたことによって生じる力で、当接体、プーリ、ワイヤ及びリンク機構を介してスイッチが作動して停止される機械的安全機構であるため、手足が挟まれてから停止されるまでタイムラグが発生するうえに、手足が挟まれること自体を防止することができない。
特許文献3においては、カム機構を介してスイッチが作動される機械的安全機構であるため、特許文献2と同様のタイムラグが発生する。
本発明は、かかる事情に鑑み、入浴介助機器によって入浴要介助者等を入浴させる際に、手足が挟まれるのを未然に感知して安全処理動作を行なうことで、入浴介助機器の安全性を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するため、本発明は、利用者を着座又は横臥させて支持する可動支持体を、移乗機構によって浴室の洗い場上の洗い場側移乗端位置と浴槽上の浴槽側移乗端位置との間で水平移動させて入槽させる入浴介助機器用の安全システムであって、
前記可動支持体が前記洗い場側移乗端位置又は前記浴槽側移乗端位置に前記水平移動可能にセットされたかを検知する移乗準備検知手段と、
前記セットされた可動支持体の下部と前記浴槽の前壁との間の浴槽側空間における移乗障害の有無を非接触で検知する移乗障害検知手段と、
前記移乗障害が検知されたとき、前記移乗機構を停止し、又はアラームを発報する安全処理手段と
を備えたことを特徴とする。
【0006】
当該入浴介助機器用安全システムによれば、可動支持体が洗い場側移乗端位置と浴槽側移乗端位置との間を水平移動される際、可動支持体上の入浴要介助者等の利用者の手足等の身体の一部が可動支持体からはみ出して浴槽側空間に入り込んで移乗障害となっていたときは、その移乗障害が浴槽にぶつかったり巻き込まれたりする前に未然に、移乗障害検知手段によって移乗障害を非接触検知でき、移乗機構の停止やアラーム発報等の安全処理動作を行なうことができる。したがって、身体がぶつかったり巻き込まれたりしたときの力で機械的安全機構を作動させる必要が無く、安全性を高めることができる。ぶつかってから安全機構が作動するまでのタイムラグが生じることもない。これによって、入浴要介助者等の利用者を安全に入浴させることができる。
移乗準備検知手段は、リミットスイッチ等の接触型センサであってもよい。
【0007】
好ましくは、前記移乗障害検知手段が、検知光を前記浴槽側空間の上方近傍又は前記浴槽側空間内を通過するように投光する投光部と、前記検知光を受光する受光部を含む。
これによって、移乗障害を光学的に非接触検知できる。
移乗障害が在るときは、検知光の少なくとも一部が移乗障害によって遮られる。このため、受光部における受光量が、移乗障害が無いときよりも減少する。したがって、受光量の検知情報に基づいて移乗障害の有無を判定できる。
【0008】
好ましくは、前記受光部が、前記可動支持体における前記セット時に前記浴槽を向く側部に設けられ、
前記投光部が、前記セット時の前記受光部の位置へ前記検知光を投光するよう、前記浴室に設けられている。
これによって、受光部は可動支持体と共に移動される。投光部は浴室に定着されている。可動支持体が洗い場側移乗端位置と浴槽側移乗端位置との間を水平移動可能にセットされたとき、投光部からの検知光が受光部に照射されるようにできる。
受光部を可動支持体に設けることで、移乗機構又は安全処理手段における可動支持体に付設の制御盤と受光部とを有線接続できる。したがって、無線通信のタイムラグや無線通信障害が生じるおそれが無い。
【0009】
前記受光部が受光する検知光は、投光部からの検知光の反射光であってもよい。
この場合、好ましくは、前記可動支持体における前記セット時に前記浴槽を向く側部に反射部が設けられ、
前記投光部が、前記セット時の前記反射部の位置へ前記検知光を投光するよう、前記浴室に設けられ、
前記受光部が、前記セット時の前記反射部からの反射光を受光するよう、前記浴室に設けられている。
反射部は可動支持体と共に移動される。投光部及び受光部は浴室に定着されている。可動支持体が洗い場側移乗端位置と浴槽側移乗端位置との間を水平移動可能にセットされたとき、投光部からの検知光が反射部に当たって反射されて、その反射光が受光部に入射されるようにできる。
【0010】
好ましくは、前記入浴介助機器が、前記浴槽側移乗端位置と浴槽内との間で前記可動支持体を昇降させる昇降機構を有しており、
前記入浴介助機器用安全システムが、
前記可動支持体が前記浴槽側移乗端位置に配置されたかを検知する入槽準備検知手段と、
前記浴槽の框の上側の浴槽框上空間における昇降障害の有無を非接触で検知する昇降障害検知手段と、
を更に備え、前記安全処処理手段が、前記昇降障害の検知に応じて前記昇降機構を停止するか又はアラームを発報する。
昇降機構による可動支持体の昇降によって、入浴要介助者等の利用者を入浴させて出槽させることができる。
可動支持体が浴槽側移乗端位置から浴槽内へ下降されて入槽される際、可動支持体上の入浴要介助者等の手足等の身体の一部が可動支持体から浴槽框上空間にはみ出して昇降障害となっていたときは、その昇降障害が浴槽框にぶつかったり巻き込まれたりする前に未然に、昇降障害検知手段によって昇降障害を非接触検知でき、昇降機構の停止やアラーム発報等の安全処理動作を行なうことができる。したがって、身体がぶつかったり巻き込まれたりしたときの力で機械的安全機構を作動させる必要が無く、安全性を高めることができる。ぶつかってから安全機構が作動するまでのタイムラグが生じることもない。
入槽準備検知手段は、リミットスイッチ等の接触型センサであってもよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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