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公開番号2025092092
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207745
出願日2023-12-08
発明の名称画像形成装置及び情報処理プログラム
出願人東芝テック株式会社
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類G03G 15/00 20060101AFI20250612BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】テストパターンの形成状況を正しく判定できなくなることを防止し、位置合わせ制御を適正に行い続けることを可能とする。
【解決手段】実施形態の画像形成装置は、記憶部、制御部、判定部、設定部及び更新部を備える。記憶部は、複数の形成部のそれぞれに関するパッチの形成条件を記憶する。制御部は、予め定められた形状のパッチをそれぞれ重ならないように、かつ記憶部に記憶された形成条件でそれぞれ形成するように複数の形成部を制御する。判定部は、制御部による制御の下でのパッチの形成状況を判定する。設定部は、判定部により判定された形成状況に応じて、複数の形成部のそれぞれによる要素像の形成条件を設定する。更新部は、記憶部により記憶されているパッチの形成条件を更新する。
【選択図】図6

特許請求の範囲【請求項１】
像担持体の像担持面に個別に要素像を形成する複数の形成部を備え、これら複数の形成部により前記像担持面に複数の要素像を重ねて形成することで画像を形成する画像形成装置であって、
複数の前記形成部のそれぞれに関するパッチの形成条件を記憶する記憶部と、
予め定められた形状のパッチをそれぞれ重ならないように、かつ前記記憶部に記憶された形成条件でそれぞれ形成するように複数の前記形成部を制御する制御部と、
前記制御部による制御の下でのパッチの形成状況を判定する判定部と、
前記判定部により判定された形成状況に応じて、複数の前記形成部のそれぞれによる前記要素像の形成条件を設定する設定部と、
前記記憶部により記憶されているパッチの形成条件を更新する更新部と、
を具備した画像形成装置。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記更新部は、前記判定部によるパッチの形成状況の判定にエラーが生じたことに応じて、前記記憶部により記憶されているパッチの形成条件を更新する、
請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項３】
前記更新部は、
形成条件を異ならせながら複数のパッチを形成するように１つの前記形成部を制御し、
前記形成部により形成された複数のパッチのうちで前記判定部により形成状況をエラー無く判定できるパッチの１つを選択し、
当該選択したパッチの形成条件に、前記記憶部により記憶されているパッチの形成条件を更新する、
ことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項４】
前記更新部は、前記判定部により形成状況をエラー無く判定できるパッチのうちで、そのパッチの形成にために要するトナーの量が少ないパッチを選択する、
請求項３に記載の画像形成装置。
【請求項５】
前記更新部は、パッチの形成にために要するトナーの量が少ない形成条件から、より要するトナーの量が多い形成条件へと順次に形成条件を変化させながら複数のパッチを形成するように１つの前記形成部を制御し、
前記判定部により形成状況をエラー無く判定できた最初のパッチを選択し、
このようにパッチを選択できたならば、それ以降のパッチの形成を行わせない、
請求項４に記載の画像形成装置。
【請求項６】
像担持体の像担持面に個別に要素像を形成する複数の形成部と、これら複数の形成部のそれぞれに関するパッチの形成条件を記憶する記憶部と、を備え、複数の前記形成部により前記像担持面に複数の要素像を重ねて形成することで画像を形成する画像形成装置を制御するコンピュータを、
予め定められた形状のパッチをそれぞれ重ならないように、かつ前記記憶部に記憶された形成条件でそれぞれ形成するように複数の前記形成部を制御する制御部と、
前記制御部による制御の下でのパッチの形成状況を判定する判定部と、
前記判定部により判定された形成状況に応じて、複数の前記形成部のそれぞれによる前記要素像の形成条件を設定する設定部と、
前記記憶部により記憶されているパッチの形成条件を更新する更新部と、
して機能させるための情報処理プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、画像形成装置及び情報処理プログラムに関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
オフィス環境又はリモートワーク環境などの構築のためにワークプレイスで用いられる機器の１つとして画像形成装置が知られている。
複数の形成部により、例えばそれぞれ異なる色の要素像を重ねて形成することによりカラー画像などの１つの画像を形成するようにした画像形成装置は既に知られている。
【０００３】
この種の画像形成装置では、複数の要素像を精度良く重ねることが画質向上のためには重要である。そしてこのために、予め定められたテストパターンを形成させることにより、複数の要素像のそれぞれの形成状況のずれを判定し、複数の要素像が精度良く重なるように各要素像の形成条件を調整する処理が、位置合わせ制御などと称されて実施されている。
【０００４】
この位置合わせ制御においては、テストパターンの形成状況を正しく検出できることが求められるが、形成部の動作状態によってはテストパターンを適正に形成することができずにテストパターンの形成状況を正しく判定できなくなる場合があった。
このような事情から、テストパターンの形成状況を正しく判定できなくなることを防止し、位置合わせ制御を適正に行い続けることを可能とする画像形成装置及び情報処理プログラムが望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２００３－０８４５１０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明が解決しようとする課題は、テストパターンの形成状況を正しく判定できなくなることを防止し、位置合わせ制御を適正に行い続けることが可能な画像形成装置及び情報処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
実施形態の画像形成装置は、像担持体の像担持面に個別に要素像を形成する複数の形成部を備え、これら複数の形成部により像担持面に複数の要素像を重ねて形成することで画像を形成するものであって、記憶部、制御部、判定部、設定部及び更新部を備える。記憶部は、複数の形成部のそれぞれに関するパッチの形成条件を記憶する。制御部は、予め定められた形状のパッチをそれぞれ重ならないように、かつ記憶部に記憶された形成条件でそれぞれ形成するように複数の形成部を制御する。判定部は、制御部による制御の下でのパッチの形成状況を判定する。設定部は、判定部により判定された形成状況に応じて、複数の形成部のそれぞれによる要素像の形成条件を設定する。更新部は、記憶部により記憶されているパッチの形成条件を更新する。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施形態に係る複合機の機械的な構成を概略的に表す図。
複合機の制御に関わる構成を概略的に示すブロック図。
第１の実施形態におけるプリンタコントローラの要部回路構成を示すブロック図。
設定データの一例を模式的に表す図。
形成条件テーブルの一例を模式的に表す図。
第１の実施形態における位置合わせ制御のための情報処理のフローチャート。
テストパターンの一例を表す図。
第２の実施形態におけるプリンタコントローラの要部回路構成を示すブロック図。
第２の実施形態における位置合わせ制御のための情報処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、実施の形態を、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態では、画像形成装置をプリンタとして備えた複合機を例に説明する。複合機は、ＭＦＰ（multi-function peripheral）とも称される。
まず、本実施形態に係る複合機の構成について説明する。
図１は実施形態に係る複合機１００の機械的な構成を概略的に表す図である。
【００１０】
図１に示すように、複合機１００は、スキャナ１０１及びプリンタ１０２を有する。
スキャナ１０１は、原稿の画像を読み取って、これに対応する画像データを生成する。スキャナ１０１は、例えばＣＣＤ（charge-coupled device）ラインセンサなどのイメージセンサを用い、原稿の読取面からの反射光像に応じた画像データを生成する。スキャナ１０１は、原稿台に載置された原稿を、当該原稿に沿って移動するイメージセンサによりスキャンする。スキャナ１０１はあるいは、ＡＤＦ（auto document feeder）が搬送する原稿を、固定されたイメージセンサによりスキャンする。スキャナ１０１は、読取部の一例である。
（【００１１】以降は省略されています）

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