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公開番号2025092035
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207665
出願日2023-12-08
発明の名称平型導体用電気コネクタ
出願人ヒロセ電機株式会社
代理人個人
主分類H01R 12/79 20110101AFI20250612BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】可動部材の移動に起因する金具のへたりが生じにくい平型導体用電気コネクタを提供する。
【解決手段】金具50の付勢腕部は、平型導体の厚み方向で可動部材40の軸部45に対して一方の側に位置し、付勢腕部の弾性力により軸部45を上記一方の側から付勢可能となっており、軸部45は、可動部材40の移動過程にて、上記弾性力に抗して付勢腕部を押圧することにより付勢腕部を弾性変形させるようになっており、ハウジング10は、上記厚み方向で他方の側から可動部材40のカム部44を支持可能な支持部16Aを有し、支持部16Aは、可動部材40の移動過程にて、カム部44の一部の進入を許容する凹部16Bを有し、凹部16Bは、閉位置にあるカム部44を支持する支持部16Aの平坦支持面16Cよりも没入して形成されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
前後方向に延びる平型導体が接続される平型導体用電気コネクタであって、
前記平型導体が前方へ向けて挿入されるハウジングと、
前後方向及び平型導体の厚み方向の両方向に対して直角な方向を端子配列方向として前記ハウジングに配列保持される複数の端子と、
端子配列方向で前記端子の配列範囲外に配置され前記ハウジングに保持される金具と、
端子配列方向に延びる回動軸線まわりの回動を伴って閉位置と開位置との間で移動可能な可動部材とを有する平型導体用電気コネクタにおいて、
前記可動部材は、端子配列方向で前記端子の配列範囲外に設けられたカム部を有し、
前記カム部は、端子配列方向で前記金具と対応する位置に設けられた軸部を有し、
前記金具は、前記厚み方向で弾性変形可能な付勢腕部を有し、
前記付勢腕部は、前記厚み方向で前記軸部に対して一方の側に位置し、前記付勢腕部の弾性力により前記軸部を前記一方の側から付勢可能となっており、
前記軸部は、前記可動部材の移動過程にて、前記弾性力に抗して前記付勢腕部を押圧することにより前記付勢腕部を弾性変形させるようになっており、
前記ハウジングは、前記厚み方向で他方の側から前記カム部を支持可能な支持部を有し、
前記支持部は、前記可動部材の移動過程にて、前記カム部の一部の進入を許容する凹部を有し、
前記凹部は、閉位置にある前記カム部を支持する前記支持部の支持面よりも没入して形成されていることを特徴とする平型導体用電気コネクタ。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記凹部は、前記可動部材が開位置にあるときに、前記カム部の一部の進入を許容することとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
【請求項3】
前記可動部材は、前記付勢腕部の弾性力に基づいて発生するモーメントを、前記可動部材の位置に応じて、閉位置へ向けた閉方向及び開位置へ向けた開方向のいずれかの方向に受けるようになっていることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
【請求項4】
前記軸部は、端子配列方向に見て、閉位置及び開位置のうちの一方の位置における前後方向寸法が他方の位置における前後方向寸法よりも大きくなっており、
前記ハウジングは、前記支持部の前方及び後方に位置し前後方向で前記軸部に対向する規制部を有しており、
前記規制部は、前記可動部材が前記一方の位置にあるときに、前後方向で前記軸部の移動を規制可能であることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
【請求項5】
前記凹部は、前後方向に対して傾斜する傾斜面を有していることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
【請求項6】
前記カム部の一部が前記凹部に進入した状態で、前記厚み方向で前記一部の端面と前記傾斜面との間に空間が形成されるようになっていることとする請求項5に記載の平型導体用電気コネクタ。
【請求項7】
前記支持部は、前後方向における前記支持部の一部の範囲に前記凹部を有しており、
前記支持部の他の範囲における部分は、前後方向に延びる面を有しており、前記可動部材が少なくとも閉位置にあるときに、前記面で前記カム部を支持可能であることとする請求項5又は請求項6に記載の平型導体用電気コネクタ。
【請求項8】
前記ハウジングは、前記平型導体を受け入れるための受入空間に対して前記厚み方向で一方の側に位置し該受入空間を前記一方の側から覆う覆壁と、前記覆壁の後端に連結された前記後壁とを有し、
前記後壁は、端子配列方向における前記可動部材の少なくとも一部と重複する範囲で、前記覆壁よりも前記一方の側へ突出する突壁部を有していることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、平型導体が接続される平型導体用電気コネクタに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
前後方向に延び上下方向に厚みをもつ帯状の平型導体が前方へ向けて挿入接続されるコネクタが特許文献1に開示されている。この特許文献1のコネクタでは、平型導体の帯幅方向を端子配列方向として配列された複数の端子がハウジングに保持されているとともに、端子配列範囲の両外側に1つずつ配置された金具がハウジングに保持されている。
【0003】
また、コネクタには、平型導体の抜けを阻止するための可動部材が設けられている。可動部材の両端には、端子配列方向に対して直角な断面形状が略四角形状をなす回動軸部が、端子配列方向外方に突出して設けられている。回動軸部は、ハウジングにおいて端子配列範囲の両外側に形成された平坦な支持面上に配置されており、回動可能に支持されている。可動部材は、平型導体の抜出を阻止する閉位置と平型導体の抜出を許容する開位置との間で回動可能となっている。また、金具は、回動軸部の直上に位置し上下方向に弾性変形可能な上方規制部によって、回動軸部の上方の移動を規制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-075343号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のコネクタでは、閉位置と開位置との間における可動部材の回動過程において、可動部材の回動軸部が金具の上方規制部を押圧することにより該上方規制部を上方へ弾性変形させる。このとき、回動軸部の断面形状は略四角形状をなしているので、回動過程において、回動軸部の一方の角部がハウジングの支持面に支持されるとともに、他方の角部(上記断面形状の対角線によって上記一方の角部と結ばれる角部)が上方規制部に摺接する期間が存在している。そして、上方規制部はこの期間においてほぼ最大の弾性変形量をもって上方へ大きく弾性変形した状態となる。
【0006】
特許文献1では、上記支持面は平坦面であり、常に同じ高さ位置で上記一方の角部を支持しているので、上記他方の角部が上記支持面から上記対角線の長さ分の距離をもった位置あるいはその近傍位置で上方規制部と摺接する期間が長くなる。つまり、上方規制部が大きく弾性変形している期間が長くなる。そして、この期間が長くなると、上方規制部のへたりが生じやすくなってしまう。
【0007】
本発明は、かかる事情に鑑み、可動部材の移動に起因する金具のへたりが生じにくい平型導体用電気コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1) 本発明に係る平型導体用電気コネクタは、前後方向に延びる平型導体が接続される平型導体用電気コネクタであって、前記平型導体が前方へ向けて挿入されるハウジングと、前後方向及び平型導体の厚み方向の両方向に対して直角な方向を端子配列方向として前記ハウジングに配列保持される複数の端子と、端子配列方向で前記端子の配列範囲外に配置され前記ハウジングに保持される金具と、端子配列方向に延びる回動軸線まわりの回動を伴って閉位置と開位置との間で移動可能な可動部材とを有する。
【0009】
かかる平型導体用電気コネクタにおいて、本発明では、前記可動部材は、端子配列方向で前記端子の配列範囲外に設けられたカム部を有し、前記カム部は、端子配列方向で前記金具と対応する位置に設けられた軸部を有し、前記金具は、前記厚み方向で弾性変形可能な付勢腕部を有し、前記付勢腕部は、前記厚み方向で前記軸部に対して一方の側に位置し、前記付勢腕部の弾性力により前記軸部を前記一方の側から付勢可能となっており、前記軸部は、前記可動部材の移動過程にて、前記弾性力に抗して前記付勢腕部を押圧することにより前記付勢腕部を弾性変形させるようになっており、前記ハウジングは、前記厚み方向で他方の側から前記カム部を支持可能な支持部を有し、前記支持部は、前記可動部材の移動過程にて、前記カム部の一部の進入を許容する凹部を有し、前記凹部は、閉位置にある前記カム部を支持する前記支持部の支持面よりも没入して形成されていることを特徴としている。
【0010】
本発明では、可動部材の移動過程にて、カム部の一部が、支持部の支持面よりも没入する凹部に進入するようになっている。カム部の一部が凹部に進入すると、カム部ひいては軸部が、可動部材が閉位置にあるときと比べて、平型導体の厚み方向で他方の側(上記一方の側とは反対側)に位置することとなる。その結果、従来のような、可動部材が常に上記厚み方向で同じ位置にある場合と比べて、付勢腕部が軸部に押圧されて上記一方の側へ弾性変形する量が小さくなり、可動部材の移動過程において付勢腕部が上記一方の側へ大きく弾性変形する期間が短くなる。したがって、付勢腕部のへたりが生じにくくなる。
(【0011】以降は省略されています)

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