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公開番号2025091996
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207604
出願日2023-12-08
発明の名称分圧回路の浮遊容量調整装置
出願人日新パルス電子株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01R 31/00 20060101AFI20250612BHJP(測定;試験)
要約【課題】高電圧パルスを正確に分圧することが可能な分圧回路の浮遊容量調整装置を提供する。
【解決手段】浮遊容量調整装置は、分圧回路30と、カバー42と、第1導電体38と、第2導電体40と、を備える。分圧回路30は、グランド電位に規定されたグランド電位線と高電圧線との間に接続される。分圧回路30は、分圧抵抗33および第1分圧コンデンサ34を有する。カバー42は、導電性を有し、分圧回路30を覆う。第1導電体38は、カバー42の一部位と第1分圧コンデンサ34との間に配置される。第1導電体38は、第1分圧コンデンサ34を覆うとともに、グランド電位に規定される。第2導電体40は、高電圧線と電気的に接続される。第2導電体40は、第1分圧コンデンサ34に対して第1導電体38よりも近接して配置される。第1分圧コンデンサ34から見た、第2導電体40の角度は可変である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
グランド電位に規定されたグランド電位線と高電圧線との間に接続され、分圧抵抗および分圧コンデンサを有する分圧回路と、前記分圧回路を覆う導電性のカバーと、を備える浮遊容量調整装置であって、
前記カバーの一部位と前記分圧コンデンサとの間に配置され、前記分圧コンデンサを覆うとともに、前記グランド電位に規定された第1導電体と、
前記高電圧線と電気的に接続され、前記分圧コンデンサに対して前記第1導電体よりも近接して配置された第2導電体と、
を更に備え、
前記分圧コンデンサから見た前記第2導電体の角度が可変である、分圧回路の浮遊容量調整装置。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記第2導電体は非導電性の板材を含む、請求項1に記載の分圧回路の浮遊容量調整装置。
【請求項3】
前記第2導電体を支持する軸を更に備え、
前記第2導電体は前記軸を中心に回動可能である、請求項1に記載の分圧回路の浮遊容量調整装置。
【請求項4】
前記軸は導電性を有し、
前記第2導電体は前記軸を介して前記高電圧線と電気的に接続されている、請求項3に記載の分圧回路の浮遊容量調整装置。
【請求項5】
前記分圧コンデンサは、互いに直列に接続された複数のコンデンサを含み、
前記複数のコンデンサのうち最も前記高電圧線側であるコンデンサと前記軸との距離は、前記複数のコンデンサのうちの他のコンデンサと前記軸との距離よりも短い、請求項4に記載の分圧回路の浮遊容量調整装置。
【請求項6】
前記一部位から見て前記分圧コンデンサを覆う絶縁性の部材を更に備え、
前記第1導電体は、前記部材の表面に配置された導電体を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の分圧回路の浮遊容量調整装置。
【請求項7】
前記部材は可視光の波長において透明である、請求項6に記載の分圧回路の浮遊容量調整装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、分圧回路の浮遊容量調整装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、容量可変基板及び基板寄生容量調整方法が記載されている。容量可変基板は、配線導体とグランド層との間に形成された誘電体層を備える。誘電体層に空乏層が生成されることにより誘電率が変化して、配線導体に寄生する寄生容量が調整される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-175365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
高電圧パルスを分圧する分圧回路において分圧波形を歪みの無い相似波形とするためには、分圧抵抗と並列に分圧コンデンサを設け、分圧コンデンサの電圧比を抵抗の分圧比と等しくなる様に調整する必要がある。分圧コンデンサは、周囲の浮遊容量の影響を受けるが、多くの場合、この様な調整は、分圧回路を蓋う導電性のカバーを取り外し、分圧回路にアクセス可能で、浮遊容量が少ない状態で行われる。そして、調整後、分圧回路を蓋うカバーが取り付けられることにより、分圧回路が完全に収容されるが、この状態では、浮遊容量が増加して、調整した容量が狂ってしまうことがある。分圧コンデンサの容量が調整後に変わってしまうこととなるので、少ない歪みで高電圧パルス波形を分圧することが困難となる。
【0005】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、高電圧パルスを正確に分圧することが可能な分圧回路の浮遊容量調整装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]上述した課題を解決するために、本発明による分圧回路の浮遊容量調整装置は、分圧回路と、カバーと、第1導電体と、第2導電体と、を備える。分圧回路は、グランド電位に規定されたグランド電位線と高電圧線との間に接続される。分圧回路は、分圧抵抗および分圧コンデンサを有する。カバーは、導電性を有し、分圧回路を覆う。第1導電体は、カバーの一部位と分圧コンデンサとの間に配置される。第1導電体は、分圧コンデンサを覆うとともに、グランド電位に規定される。第2導電体は、高電圧線と電気的に接続される。第2導電体は、分圧コンデンサに対して第1導電体よりも近接して配置される。分圧コンデンサから見た、第2導電体の角度が可変である。
【0007】
上記の浮遊容量調整装置において、第1導電体は、グランド電位に規定され、分圧コンデンサを覆う。これにより、第1導電体と分圧コンデンサとの間には空気コンデンサが形成され、浮遊容量が生じる。更に、第1導電体は、カバーの一部位と分圧コンデンサとの間に位置するので、カバーの一部位と分圧コンデンサとの間に空気コンデンサが形成されることを妨げる。よって、カバーが取り付けられる前後における、分圧コンデンサの特性の変化が小さくなる。すなわち、上記の浮遊容量調整装置によれば、カバーが取り外された状態で分圧コンデンサの容量値が調整され、その後にカバーが取り付けられる場合であっても、分圧コンデンサの容量値の変化を少なくし、高電圧パルスを正確に分圧することができる。
【0008】
加えて、上記の浮遊容量調整装置では、高電圧線と電気的に接続された第2導電体が、分圧コンデンサに対して、第1導電体よりも近接して配置されている。これにより、分圧コンデンサにおける浮遊容量が、第2導電体の影響を受ける。そして、分圧コンデンサから見た第2導電体の角度が可変とされているので、分圧コンデンサと第2導電体との間に生じる浮遊容量の大きさを可変とすることができる。従って、第2導電体の角度を用いて、分圧コンデンサの容量値を更に精度良く調整し、高電圧パルスをより正確に分圧することができる。
【0009】
[2]上記[1]の浮遊容量調整装置において、第2導電体は非導電性の板材を含んでもよい。非導電性の板材に銅板等の導電体を取り付けることによって、容量変化を大きくすることが可能となる。
【0010】
[3]上記[1]または[2]の浮遊容量調整装置は、第2導電体を支持する軸を更に備え、第2導電体は軸を中心に回動可能であってもよい。この場合、第2導電体の角度を可変とする構成を簡易に実現することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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