TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025091919
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207473
出願日2023-12-08
発明の名称ガス供給装置
出願人トキコシステムソリューションズ株式会社
代理人弁理士法人広和特許事務所
主分類F17C 5/06 20060101AFI20250612BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】望まない分離継手の分離を抑制することができるガス供給装置を提供する。
【解決手段】水素ガス充填装置1は、ガス供給管路5およびホース6と、ノズル7と、緊急時にホース6とガス供給管路5とを分離させる分離継手31と、を備えている。分離継手31は、ノズル側継手31Aと、反ノズル側継手31Bと、シェアピン31Cと、を有している。分離継手31は、ノズル側継手31Aと反ノズル側継手31Bとの間に所定の力が加わると、シェアピン31Cが破断することにより、ノズル側継手31Aと反ノズル側継手31Bとに分離する。水素ガス充填装置1は、シェアピン31Cとは別に、ノズル側継手31Aと反ノズル側継手31Bとの接続状態を維持する離脱規制装置41を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
タンクにガスを供給するガス供給経路と、
前記ガス供給経路の一端側に設けられ、前記タンクに接続されるノズルと、
前記ガス供給経路の途中に設けられ、緊急時に前記ガス供給経路を前記ノズル側となる一側と前記ノズルとは反対側となる他側とに分離させる分離継手と、を備え、
前記分離継手は、
前記ガス供給経路の前記一側に設けられるノズル側継手と、
前記ガス供給経路の前記他側に設けられる反ノズル側継手と、
前記ノズル側継手と前記反ノズル側継手との間に所定の力が加わると、前記ノズル側継手と前記反ノズル側継手との接続を解除する接続手段と、を有するガス供給装置において、
前記接続手段とは別に、前記ノズル側継手と前記反ノズル側継手との接続状態を維持する接続維持手段をさらに備える、ことを特徴とするガス供給装置。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記接続維持手段は、
前記反ノズル側継手に接続された前記ノズル側継手に当接することにより、前記ノズル側継手が前記反ノズル側継手から分離する方向に移動することを規制する規制位置に回動可能な支持部を備える、ことを特徴とする請求項1に記載のガス供給装置。
【請求項3】
前記支持部は、前記ノズル側継手と非当接になることにより、前記接続維持手段による前記ノズル側継手の移動の規制を解除する解除位置に回動可能である、ことを特徴とする請求項2に記載のガス供給装置。
【請求項4】
前記ガス供給経路に設けられた遮断弁と、
前記遮断弁の開閉を行うことによりガスの供給の制御を行う制御部と、
前記接続維持手段の前記支持部が前記規制位置にあるか否かを検出する検出手段と、をさらに備え、
前記制御部は、前記検出手段により前記支持部が前記規制位置にあると検出された場合に、ガスの供給を禁止する、ことを特徴とする請求項2に記載のガス供給装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、例えば車両(自動車)のタンク(燃料タンク、被充填タンク)に水素ガス等のガス(燃料ガス)を供給(充填)するガス供給装置(燃料ガス供給装置、燃料ガス充填装置)に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、ホース(充填ホース)の端部に設けられたノズル(充填ノズル)を通じて車両のタンク(被充填タンク)にガス(燃料ガス)を供給(充填)するガス供給装置(燃料ガス充填装置)が開示されている。このガス供給装置は、ホースの途中に分離継手(緊急離脱カップリング)が設けられている。このため、例えば、車両のタンクにノズルが接続されたまま車両が誤発進したときに、分離継手が分離することによりホースを分離させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-178313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ガス供給装置は、例えば、製造工場で組み立てられた後、トラックにて任意の場所まで搬送(出荷)され、搬送先(出荷先)に設置(固定)される。この場合、トラックで移動しているときに、トラックの走行振動による機器の緩み、道路の段差による衝撃等に伴って、ガス供給装置の分離継手が分離してしまう可能性がある。このとき、分離した継手がトラックの荷台の床面に衝突する等により、継手が損傷する可能性がある。また、分離した継手がトラックの荷台の他の機器に衝突し、当該他の機器を損傷させてしまう可能性もある。また、分離した分離継手は、再組み立てが必要になる。
【0005】
また、例えば、ガス供給装置をトラックに載せた状態で任意の場所まで移動し、移動先にて車両へ充填を行い、再び他の場所に移動する移動式水素ステーションサービスが提供されている。この場合も、トラックで移動しているときに、トラックの走行振動による機器の緩み、道路の段差による衝撃等に伴って、ガス供給装置の分離継手が分離してしまう可能性がある。また、移動式のガス供給装置であるか設置式(固定式)のガス供給装置であるかにかかわらず、ガス供給装置のメンテナンスを行っているとき等にホースに大きな力が加わると、例えば、ホースの無理な引き回し、ホースの踏み付け等に伴って、ホースが過剰に引っ張られると、分離継手が分離してしまう可能性もある。
【0006】
本発明の目的の一つは、望まない分離継手の分離を抑制することができるガス供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、好ましくは、タンクにガスを供給するガス供給経路と、前記ガス供給経路の一端側に設けられ、前記タンクに接続されるノズルと、前記ガス供給経路の途中に設けられ、緊急時に前記ガス供給経路を前記ノズル側となる一側と前記ノズルとは反対側となる他側とに分離させる分離継手と、を備え、前記分離継手は、前記ガス供給経路の前記一側に設けられるノズル側継手と、前記ガス供給経路の前記他側に設けられる反ノズル側継手と、前記ノズル側継手と前記反ノズル側継手との間に所定の力が加わると、前記ノズル側継手と前記反ノズル側継手との接続を解除する接続手段と、を有するガス供給装置において、前記接続手段とは別に、前記ノズル側継手と前記反ノズル側継手との接続状態を維持する接続維持手段をさらに備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、望まない分離継手の分離を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態によるガス供給装置を模式的に示す構成図である。
ガス供給経路、分離継手、接続維持手段等を示す側面図である。
解除状態の接続維持手段を示す図2と同様位置の側面図である。
ガス供給経路、分離継手、接続維持手段等を示す斜視図である。
解除状態の接続維持手段を示す図4と同様位置の斜視図である。
(A)分離前の分離継手と(B)分離した状態の分離継手とを示す側面図である。
図1中の制御装置による処理を示す流れ図である。
変形例によるガス供給装置を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態および変形例によるガス供給装置として、車両(自動車)のタンク(燃料タンク)にガス(水素ガス)を供給(充填)するガス供給装置(水素ガス充填装置)を例に挙げ、添付図面に従って説明する。なお、図7に示す流れ図の各ステップは、それぞれ「S」という表記を用いる(例えば、ステップ1=「S1」とする)。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社石井鐵工所
低温タンクの揚液装置
2か月前
川崎重工業株式会社
竪型タンク
1か月前
川崎重工業株式会社
三重殻タンク
3か月前
川崎重工業株式会社
三重殻タンク
3か月前
川崎重工業株式会社
液化水素貯蔵タンク
5か月前
川崎重工業株式会社
液化ガス貯蔵タンク
5か月前
大日本印刷株式会社
ガス充填容器
5か月前
川崎重工業株式会社
液化水素貯蔵タンク
5か月前
トヨタ自動車株式会社
水素充填装置
1か月前
那須電機鉄工株式会社
水素吸蔵合金タンク
5か月前
豊田合成株式会社
圧力容器
2か月前
川崎重工業株式会社
低温流体の移送システム
1か月前
清水建設株式会社
水素貯蔵供給システム
4か月前
川崎重工業株式会社
三重殻タンクのパージ方法
3か月前
川崎重工業株式会社
再液化装置
5か月前
トヨタ自動車株式会社
水素消費システム
11日前
トヨタ自動車株式会社
水素消費システム
21日前
トヨタ自動車株式会社
タンクモジュール
2か月前
トヨタ自動車株式会社
カートリッジタンク
1か月前
オリオン機械株式会社
燃料供給装置および発電システム
2か月前
オリオン機械株式会社
燃料供給装置および発電システム
25日前
トヨタ自動車株式会社
水素タンクシステム
21日前
JFEエンジニアリング株式会社
エネルギー貯蔵システム
13日前
DOWAエコシステム株式会社
容器の廃棄処理方法
5か月前
トヨタ自動車株式会社
水素タンクの支持構造
2か月前
鹿島建設株式会社
水素供給システム
4か月前
トヨタ自動車株式会社
高圧タンクの製造方法
3か月前
鹿島建設株式会社
水素吸蔵システム
4か月前
株式会社 商船三井
貨物タンク
12日前
三浦工業株式会社
ガス気化システム
3か月前
トヨタ自動車株式会社
高圧タンク
5か月前
株式会社SUBARU
水素充填制御方法
2か月前
川崎重工業株式会社
液化水素の移送方法および移送設備
5か月前
トヨタ自動車株式会社
高圧タンク
4か月前
株式会社竹中工務店
水素貯蔵システム
3か月前
トヨタ自動車株式会社
水素充填装置、水素充填方法
2か月前
続きを見る