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公開番号2025091844
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207348
出願日2023-12-08
発明の名称前車軸ケースおよび作業車両
出願人株式会社 神崎高級工機製作所
代理人弁理士法人 佐野特許事務所
主分類B60K 17/348 20060101AFI20250612BHJP(車両一般)
要約【課題】構造の異なる作業車両間で、パワーステアリングシリンダが搭載される前車軸ケースを共用して、前車軸ケースの製造コストを低減する。
【解決手段】前車軸ケースは、入力軸から入力される動力を前輪に伝達するための駆動軸を収容する本体ケースと、前輪を操舵するためのパワーステアリングシリンダと、パワーステアリングシリンダを支持するシリンダ支持ケースと、を備える。シリンダ支持ケースは、本体ケースに固定されるとともに、入力軸を挿通可能な挿通部を有する。パワーステアリングシリンダは、本体ケースに対して、シリンダ支持ケースの固定側に位置する。本体ケースは、入力軸の先端部を収容可能な収容部を有する。収容部は、本体ケースにおいて、駆動軸に対してシリンダ支持ケースの固定側とは反対側に位置する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
入力軸から入力される動力を前輪に伝達するための駆動軸を収容する本体ケースを備える前車軸ケースであって、
前記前輪を操舵するためのパワーステアリングシリンダと、
前記パワーステアリングシリンダを支持するシリンダ支持ケースと、をさらに備え、
前記シリンダ支持ケースは、前記本体ケースに固定されるとともに、前記入力軸を挿通可能な挿通部を有し、
前記パワーステアリングシリンダは、前記本体ケースに対して、前記シリンダ支持ケースの固定側に位置し、
前記本体ケースは、前記入力軸の先端部を収容可能な収容部を有し、
前記収容部は、前記本体ケースにおいて、前記駆動軸に対して前記シリンダ支持ケースの固定側とは反対側に位置する、前車軸ケース。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記駆動軸が延びる軸方向における前記本体ケースの一端部および他端部にそれぞれ着脱可能に連結され、キングピンを収容する固定ギアケースと、
各々の前記固定ギアケースに、前記キングピンを回動軸として回動可能に連結される回動ギアケースと、
各々の前記回動ギアケースに固定され、前記前輪が取り付けられる前車軸を支持する外カバー体と、
各々の前記回動ギアケースに固定され、前記キングピンを回動軸として回動するナックルアームと、
前記パワーステアリングシリンダの両端にそれぞれ連結されるボールジョイントと、
前記ナックルアームと前記ボールジョイントとを連結するタイロッドと、をさらに備える、請求項1に記載の前車軸ケース。
【請求項3】
前記挿通部および前記収容部を覆う被覆部をさらに備え、
前記被覆部は、車体フレームに対して前記前車軸ケースを左右にロール可能に支持する車軸ケース支持部材を兼ねる、請求項1に記載の前車軸ケース。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の前車軸ケースと、
前記前車軸ケースの前記挿通部または前記収容部に収容されて、前記本体ケース内部の前記駆動軸に動力を伝達する入力軸と、を備える、作業車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トラクタなどの作業車両に搭載される前車軸ケースと、その前車軸ケースを備える作業車両と、に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
作業車両などに搭載される前車軸ケースとして、以下の構成が知られている。左右方向に延びる駆動軸を収容する本体ケースの左右方向中央部に、入力部ケースが取り付けられる。入力部ケースには、上記駆動軸に動力を伝達する入力軸が車両後方側から挿通される。上記の入力部ケースには、両ロッド型のパワーステアリングシリンダが支持される。パワーステアリングシリンダにおいて、両方のロッドが連動して左右に移動することにより、上記駆動軸によって回転駆動される左右の前輪が操舵される。特許文献1には、上記構成の一例が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-120509号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
作業車両が提供される仕向地が狭い土地である場合、そのような土地で作業を行う作業車両には、作業性(作業のし易さ)が求められ、小型で小旋回の構造が選択される傾向にある。例えば、前輪と後輪の車軸の間隔(ホイールベース)が短い作業車両が望まれる傾向にある。ホイールベースを短くする点では、操舵のための重要部品であるパワーステアリングシリンダは、本体ケースに対して車両前方側に位置することが有利となる。この場合、車両が前方の障害物と接触または衝突したときの保護のため、ガードとなる部品で囲まれる位置にパワーステアリングシリンダを配置することが望まれる。
【0005】
一方、仕向地が広大な土地である場合、そのような土地で作業を行う作業車両には、安定感が求められる。このため、大型で長いホイールベースを有する作業車両が望まれる傾向にある。ホイールベースが長い作業車両では、本体ケースに対して車両後方側にパワーステアリングシリンダを配置するスペースも十分に確保され、そのようなパワーステアリングシリンダの配置が容易となる。また、上記配置では、車両が前方の障害物と接触または衝突した場合でも、本体ケースがガードとなり、パワーステアリングシリンダを保護することができる。
【0006】
このように、仕向地により、望まれる作業車両の構造(特にホイールベース)は異なり、前車軸ケースにおけるパワーステアリングシリンダの望ましい位置も異なる。従来、異なる仕向地ごとに、本体ケースに対するパワーステアリングシリンダの位置が(前方と後方とで)異なる前車軸ケースを製造し、用意していた。このため、仕向地ごとに異なる専用部品を調達して前車軸ケースを製造しなければならず、前車軸ケースの製造コストが増大していた。
【0007】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、構造(例えばホイールベース)の異なる作業車両間で、パワーステアリングシリンダが搭載される前車軸ケースを共用(兼用)することができ、これによって製造コストを低減することができる前車軸ケースと、その前車軸ケースを備えた作業車両と、を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面に係る前車軸ケースは、入力軸から入力される動力を前輪に伝達するための駆動軸を収容する本体ケースを備える前車軸ケースであって、前記前輪を操舵するためのパワーステアリングシリンダと、前記パワーステアリングシリンダを支持するシリンダ支持ケースと、をさらに備え、前記シリンダ支持ケースは、前記本体ケースに固定されるとともに、前記入力軸を挿通可能な挿通部を有し、前記パワーステアリングシリンダは、前記本体ケースに対して、前記シリンダ支持ケースの固定側に位置し、前記本体ケースは、前記入力軸の先端部を収容可能な収容部を有し、前記収容部は、前記本体ケースにおいて、前記駆動軸に対して前記シリンダ支持ケースの固定側とは反対側に位置する。
【0009】
本発明の他の側面に係る作業車両は、上記の前車軸ケースと、前記前車軸ケースの前記挿通部または前記収容部に収容されて、前記本体ケース内部の前記駆動軸に動力を伝達する入力軸と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
上記の構成によれば、構造の異なる作業車両間で、パワーステアリングシリンダが搭載される前車軸ケースを共用することができる。これにより、前車軸ケースの製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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