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公開番号2025091782
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207237
出願日2023-12-07
発明の名称ドローン格納箱
出願人河村電器産業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B64F 1/12 20060101AFI20250612BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約【課題】 ドローンの格納環境が屋外で劣化するような環境でもドローンの高温化を抑制し、更に制御部等を雨水や埃等から保護できるドローン格納箱を提供する。
【解決手段】 開閉動作する天板2を有して、開放した天井からのドローンDの入出庫が可能なドローン格納部S1と、格納したドローンDを充電するための充電装置7a、及び外部と通信すると共にドローンDと通信する通信部7cを具備するドローン制御装置7とを有し、周囲が閉塞板3で覆われている。天板2及び閉塞板3は遮熱板11で覆われると共に、閉塞板3の適宜部位には、内部空間のうち少なくともドローン格納部S1の高温化を抑制するための排気ファン20が設けられている。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
開閉動作する天板を有して、開放した天井からのドローンの入出庫が可能なドローン格納部と、格納したドローンを充電するための充電装置、及び外部と通信すると共に前記ドローンと通信する通信部を具備するドローン制御装置とを有し、周囲が閉塞板で覆われたドローン格納箱であって、
前記天板及び前記閉塞板は遮熱板で覆われると共に、
前記閉塞板の適宜部位には、内部空間のうち少なくとも前記ドローン格納部の高温化を抑制するための換気手段が設けられていることを特徴とするドローン格納箱。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記ドローン及び前記充電装置は、非接触での充電を可能とする非接触充電機能を有すると共に、前記ドローン格納部の床板は絶縁性部材から成る板体で形成されて当該床板の直下に前記充電装置が配置され、
前記充電装置により、格納状態の前記ドローンは非接触で充電されることを特徴とする請求項1記載のドローン格納箱。
【請求項3】
前記ドローン格納部の床板は、シールド部材が周設されて隙間の発生が防止され、
前記ドローン格納部へ入り込んだ雨水が前記ドローン格納部の下に設けた機器収納部へ流れ出るのが防止されることを特徴とする請求項2記載のドローン格納箱。
【請求項4】
前記天板は左右2枚で構成され、互いに対向する水平方向に移動して開閉動作することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のドローン格納箱。
【請求項5】
気温、風速、雨量、湿度、気圧のうち、少なくとも風速、雨量を計測する環境センサと、前記環境センサが取得した情報を基に前記ドローンの出庫可否を判断する出庫判断部とを有し、
前記出庫判断部は、いずれかの前記環境センサの計測値が設定された閾値を超えたら出庫を禁止することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のドローン格納箱。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、災害状況の調査、農作物の生育状況の監視等に使用するドローンを使用現場付近に常時待機させるためのドローン格納箱に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
ドローンには垂直離着陸や空中でのホバリングができるマルチローター型或いはヘリコプター型と、垂直離着陸やホバリングができないが長距離飛行が可能な飛行機型とがある。災害状況の調査、農作物の生育状況の監視には前者が向いており、マルチローター型、ヘリコプター型のドローンは様々な調査や監視に使用されている。
このような調査や監視に使用されるドローンは、小型なものが扱い易いため普及しているが、搭載するバッテリーの容量の制限から飛行距離(飛行時間)が比較的短い。そのため、緊急時に使用したくても、現場まで遠い場合はドローンを現場まで運搬する必要があり、実際に飛行させるまで時間を要した。
そのため、調査や監視を実施する現場近くに格納箱を設置して、その格納箱に常時保管する方式が提案されている。例えば特許文献1では、天井が開いて格納しているドローンが自動で発進でき、格納して駐機中に充電できる機能を備えた構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7200324号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された従来のドローン格納箱は、ドローンを格納箱に格納すると充電ケーブルを接続する事無く充電可能であるため、ドローンの遠隔操作が可能である。
しかしながら、ドローン格納箱を屋外に設置する場合は、電子機器であるドローンの長期間の屋外設置による劣化防止を図る必要がある。そのために、日射による高温からドローンを守る必要があるし、制御装置を雨水や埃等から保護する必要があるが、そのような配慮が充分ではなかった。
【0005】
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、ドローンの格納環境が屋外で劣化し易い環境でもドローンの日射による高温化を抑制し、更に制御部等を雨水や埃等から保護できるドローン格納箱を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する為に、本発明の構成は、開閉動作する天板を有して、開放した天井からのドローンの入出庫が可能なドローン格納部と、格納したドローンを充電するための充電装置、及び外部と通信すると共にドローンと通信する通信部を具備するドローン制御装置とを有し、周囲が閉塞板で覆われたドローン格納箱であって、天板及び閉塞板は遮熱板で覆われると共に、閉塞板の適宜部位には、内部空間のうち少なくともドローン格納部の高温化を抑制するための換気手段が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、天板、閉塞板は遮熱板で覆われ且つ少なくともドローン格納部には換気手段が設けられているため、ドローン格納部が高温になるのを抑制できる。
【0007】
本発明の別の態様は、上記構成において、ドローン及び充電装置は、非接触での充電を可能とする非接触充電機能を有すると共に、ドローン格納部の床板は絶縁性部材から成る板体で形成されて当該床板の直下に充電装置が配置され、充電装置により、格納状態のドローンは非接触で充電されることを特徴とする。
この構成によれば、ドローンがドローン格納部に格納されていれば、充電が実施されるため、その都度充電装置に接続する操作を必要としない。加えて、ドローン格納部とその下部の機器収納部とは分離されるため、雨水等から非接触充電装置の保護が可能である。
【0008】
本発明の別の態様は、上記構成において、ドローン格納部の床板は、シールド部材が周設されて隙間の発生が防止され、ドローン格納部へ入り込んだ雨水がドローン格納部の下に設けた機器収納部へ流れ出るのが防止されることを特徴とする。
この構成によれば、床板はシールドされるため、ドローン格納部に塵や雨水が入り込んでも、その下の空間には入り込むことが無い。よって、天板が開く構成であっても、雨水等により充電装置等の電子機器が故障するのを防止できる。
【0009】
本発明の別の態様は、上記構成において、 天板は左右2枚で構成され、互いに対向する水平方向に移動して開閉動作することを特徴とする。
この構成によれば、天板の開閉は天板の水平移動により実施でき、積雪等で天板の重量が増しても比較的小さい駆動力で開閉できる。
【0010】
本発明の別の態様は、上記構成において、気温、風速、雨量、湿度、気圧のうち、少なくとも風速、雨量を計測する環境センサと、環境センサが取得した情報を基にドローンの出庫可否を判断する出庫判断部とを有し、出庫判断部は、いずれかの環境センサの計測値が設定された閾値を超えたら出庫を禁止することを特徴とする。
この構成によれば、天候の状態により出庫可否を判断するため、出庫に失敗する事態を防止できる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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