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公開番号2025091768
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207220
出願日2023-12-07
発明の名称クーラントタンク、及び、工作機械
出願人DMG森精機株式会社
代理人個人,個人
主分類B23Q 11/10 20060101AFI20250612BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】浮上油、固形成分、及び、クーラントを含む処理対象液から分離された固形成分の量をオペレータが把握することを容易にし、適切なタイミングで分離された固形成分等の廃棄作業等を行うことを可能とするクーラントタンクを提供する。
【解決手段】ワークの加工が行われる加工領域内を経由したクーラントが貯留される貯留タンクTN2と、前記貯留タンクTN2においてクーラントの液面又は液面近傍から浮上油、固形成分、及び、クーラントを含む処理対象液を吸引する吸引口11と、処理対象液が吐出される吐出口12とを具備する液流通配管1と、前記液流通配管1の前記吐出口12から吐出される処理対象液から固形成分が濾過されるフィルタ41と、前記フィルタ41を通過した処理対象液が浮上油とクーラントに分離される分離槽5と、を備え、前記液流通配管1の前記吐出口12は大気開放されており、前記フィルタ41は前記吐出口に対して外側に離隔させて設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ワークの加工が行われる加工領域内を経由したクーラントが貯留される貯留タンクと、
前記貯留タンクにおいてクーラントの液面又は液面近傍から浮上油、固形成分、及び、クーラントを含む処理対象液を吸引する吸引口と、処理対象液が吐出される吐出口とを具備する液流通配管と、
前記液流通配管の前記吐出口から吐出される処理対象液から固形成分が濾過されるフィルタと、
前記フィルタを通過した処理対象液が浮上油とクーラントに分離される分離槽と、を備え、
前記液流通配管の前記吐出口は大気開放されており、前記フィルタは前記吐出口に対して外側に離隔させて設けられているクーラントタンク。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記フィルタが下方側に設けられており、上方側に前記液流通配管の前記吐出口から吐出される処理対象液が流入する開口部を有する回収容器を備えた請求項1記載のクーラントタンク。
【請求項3】
前記回収容器は、前記分離槽に対して着脱可能に設けられており、前記フィルタの出口側には前記フィルタを通過する処理対象液を前記分離槽側へと案内する筒状壁が形成されている請求項2記載のクーラントタンク。
【請求項4】
前記分離槽が、
前記フィルタを通過した処理対象液が貯留される貯留部と、
前記貯留部において分離されたクーラントが外部へ流れ出る第1排出部と、
前記貯留部において分離された浮上油が外部へ流れ出る第2排出部と、を備え、
前記第1排出部は、
前記貯留部を形成する本体隔壁に対して水平方向に延びるように形成されており、クーラントが流入する第1流入開口と、
前記流入開口から流入するクーラントが滞留するバッファ部と、
前記本体隔壁の外側に前記バッファ部を形成する外側隔壁に対して形成され、クーラントが外部へ排出される第1排出口とを備えた請求項2記載のクーラントタンク。
【請求項5】
前記第1流入開口の流路断面積は、前記第1排出開口の流路断面積よりも大きい請求項4記載のクーラントタンク。
【請求項6】
前記第1排出口は、配管が接続されるソケットにより形成される請求項5記載のクーラントタンク。
【請求項7】
前記第2排出部が、
前記貯留部を形成する本体隔壁に対して水平方向に延びるように形成されており、浮上油が流入する第2流入開口を具備し、
前記第1流入開口の下端よりも前記第2流入開口の下端が高く設定されている請求項5記載のクーラントタンク。
【請求項8】
前記分離槽が前記回収容器を支持する支持部をさらに備え、
前記回収容器は前記支持部に支持されている状態において、前記フィルタが前記第2排出部よりも前記第1排出部側に配置されるように構成されている請求項4記載のクーラントタンク。
【請求項9】
前記液流通配管の途中に設けられたポンプと、
前記液流通配管において前記ポンプの吐出側と、前記貯留タンクにおける上部空気層との間を接続する通気配管をさらに備えた請求項1記載のクーラントタンク。
【請求項10】
前記液流通配管に対して前記ポンプと前記吐出口との間に設けられた開閉バルブをさらに備えた請求項9記載のクーラントタンク。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、工作機械に用いられるクーラントタンクに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば金属加工を行う場合、切削時にワークを冷却したり、工具とワークとの間の潤滑性を良くして切削性を改善したり、自動化のために切屑を加工領域から外部へ排出したりするためにクーラントが利用される。工作機械においては、クーラントタンクと呼ばれる装置により加工領域等へのクーラントの供給が行われるとともに、加工領域において使用されたクーラントはクーラントタンクへと還流される。クーラントタンクは、使用済みクーラントから切屑や工作機械の摺動部等に用いられている機械油等の成分を分離し、クリーンなクーラントとし、加工領域への供給に再利用する。
【0003】
ここで、使用済みのクーラントが貯留タンク内で貯留されているとその液面には、比重の軽い機械油等の成分の一部が浮き上がってくる。このような油成分は浮上油等とよばれ、例えば特許文献1に示されるようなフロート式の回収機構が用いられる。このものは、貯留されている使用済みクーラントの液面に浮かぶフロートと、液面又はその近傍に開口する吸引口を具備する配管を具備し、ポンプを用いてクーラントの液面に浮上している浮上油が回収される。
【0004】
ところで、クーラントの液面には浮上油だけでなく、細かい金属粒子等からなる浮遊スラッジも存在する。このため、吸引口からは浮上油、浮遊スラッジ、及び、クーラントを含む処理対象液が吸引されることになる。これらの成分はそれぞれ個別に分離して再利用したり、廃棄したりする必要がある。このため、処理対象液が流れる液流通配管には例えばY型のストレーナ等の機構が設けられており、まず浮遊スラッジが処理対象液から分離される。
【0005】
このようにストレーナを用いて液流通管内で浮遊スラッジを捕集していると目詰まりが生じるため、配管からストレーナを外して内部に捕集された浮遊スラッジを廃棄するといったメンテナンスが必要になる。しかしながら、配管内部の状態は見えないため、いつメンテナンスすべきかをオペレータが把握することは難しい、例えば加工内容によっては急激に浮遊スラッジの発生量が多くなることもあり、そうすると定期的にメンテナンスを行っていたとしてもその前に浮上油等が回収されにくくなってしまい、加工領域に供給されるクーラントの品質が低下する可能性がある。かといって、メンテナンス頻度を過度に高くすると工作機械による加工を自動化する際の障害にもなり得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2023-120506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上述したような問題に鑑みてなされたものであり、浮上油、固形成分、及び、クーラントを含む処理対象液から分離された固形成分の量をオペレータが把握することを容易にし、適切なタイミングで分離された固形成分等の廃棄作業等を行うことを可能とするクーラントタンク、及び、それを用いた工作機械を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明に係るクーラントタンクは、ワークの加工が行われる加工領域内を経由したクーラントが貯留される貯留タンクと、前記貯留タンクにおいてクーラントの液面又は液面近傍から浮上油、固形成分、及び、クーラントを含む処理対象液を吸引する吸引口と、処理対象液が吐出される吐出口とを具備する液流通配管と、前記液流通配管の前記吐出口から吐出される処理対象液から固形成分が濾過されるフィルタと、前記フィルタを通過した処理対象液が浮上油とクーラントに分離される分離槽と、を備え、前記液流通配管の前記吐出口は大気開放されており、前記フィルタは前記吐出口に対して外側に離隔させて設けられていることを特徴とする。
【0009】
このようなものであれば、前記フィルタは配管の外に設けることができるので、処理対象液から分離された当該フィルタ上の固形成分の量について容易に把握できる。このため、オペレータは前記フィルタのメンテナンスの要否を正確に判断でき、適切なタイミングでメンテナンスを実施できる。
【0010】
前記吐出口から吐出される処理対象液が周囲に飛び散りにくくするとともに、前記フィルタの詰まり状態等を簡単に視認できるようにするには、前記フィルタが下方側に設けられており、上方側に前記液流通配管の前記吐出口から吐出される処理対象液が流入する開口部を有する回収容器を備えたものであればよい。
(【0011】以降は省略されています)

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