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公開番号2025091626
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023206976
出願日2023-12-07
発明の名称貨幣識別装置、貨幣処理装置及び貨幣識別方法
出願人グローリー株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類G07D 7/00 20160101AFI20250612BHJP(チェック装置)
要約【課題】正常な媒体の誤検知を抑制しつつ、特徴量変化が微小な異常な媒体の検知性能を向上可能な貨幣識別装置、貨幣処理装置及び貨幣識別方法を提供する。
【解決手段】貨幣の全面の第1の物理量を検出した第1のデータを採取する処理と、第1の物理量と異なる第2の物理量を検出した第2のデータを採取する処理と、第1のデータに基づいて第1の識別項目に関する第1の判定処理と、を実行する制御部を備え、第1の判定処理は、貨幣の部分領域毎に第1の閾値に基づいて第1の識別項目が正常であるか否かを判定し、第1の識別項目が正常でない部分領域が存在した場合、第2のデータに基づいて第2の識別項目に関する第2の判定処理を実行し、第2の識別項目は、第1の識別項目と同じ又は関連する識別項目であり、第2の判定処理は、第1の部分領域に対応する第2の部分領域において第2の閾値に基づいて第2の識別項目が正常であるか否かを判定する貨幣識別装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
貨幣を識別する貨幣識別装置であって、
貨幣の全面の第1の物理量を検出した第1のデータを採取する処理と、
前記貨幣の全面の前記第1の物理量と異なる第2の物理量を検出した第2のデータを採取する処理と、
前記第1のデータに基づいて第1の識別項目に関する第1の判定処理と、を実行する制御部を備え、
前記第1の判定処理は、前記貨幣の部分領域毎に第1の閾値に基づいて前記第1の識別項目が正常であるか否かを判定し、
前記制御部は、前記第1の判定処理の結果、前記第1の識別項目が正常でない第1の部分領域が存在した場合、前記第2のデータに基づいて第2の識別項目に関する第2の判定処理を更に実行し、
前記第2の識別項目は、前記第1の識別項目と同じ識別項目、又は前記第1の識別項目と関連する識別項目であり、
前記第2の判定処理は、前記第1の部分領域に対応する第2の部分領域において第2の閾値に基づいて前記第2の識別項目が正常であるか否かを判定する
ことを特徴とする貨幣識別装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記第1のデータに基づいて前記第1の識別項目に関する第3の判定処理を更に実行し、
前記第3の判定処理は、前記貨幣の部分領域毎に第3の閾値に基づいて前記第1の識別項目が正常であるか否かを判定し、
前記第3の閾値は、前記第1の閾値よりも緩い基準であり、
前記制御部は、前記第3の判定処理の結果、前記第1の識別項目が正常でない部分領域が存在しなかった場合、前記第1の判定処理を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の貨幣識別装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記第2のデータに基づいて前記第2の識別項目に関する第4の判定処理を更に実行し、
前記第4の判定処理は、前記貨幣の部分領域毎に第4の閾値に基づいて前記第2の識別項目が正常であるか否かを判定し、
前記第4の閾値は、前記第2の閾値よりも緩い基準であり、
前記制御部は、前記第4の判定処理の結果、前記第2の識別項目が正常でない部分領域が存在せず、かつ、前記第1の判定処理の結果、前記第1の識別項目が正常でない前記第1の部分領域が存在した場合に、前記第2の判定処理を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の貨幣識別装置。
【請求項4】
前記第1のデータ及び前記第2のデータは、前記第1の物理量又は前記第2の物理量として紙葉類の厚みを検出した厚みデータと、前記第1の物理量又は前記第2の物理量として紙葉類が発した蛍光を検出した蛍光データと、の組み合わせである
ことを特徴とする請求項1に記載の貨幣識別装置。
【請求項5】
前記第1の識別項目及び前記第2の識別項目は、紙葉類の厚みに異常が存在するか否かを判定する厚み異常判定と、紙葉類が切り貼りされたものであるか否かを判定する切貼券判定と、の組み合わせであり、
前記制御部は、前記厚みデータに基づいて前記厚み異常判定を実行し、前記蛍光データに基づいて前記切貼券判定を実行する
ことを特徴とする請求項4に記載の貨幣識別装置。
【請求項6】
前記第1のデータ及び前記第2のデータは、前記第1の物理量又は前記第2の物理量として紙葉類の厚みを検出した厚みデータと、前記第1の物理量又は前記第2の物理量として紙葉類を透過した赤外光を検出した赤外透過データと、の組み合わせである
ことを特徴とする請求項1に記載の貨幣識別装置。
【請求項7】
前記第1の識別項目及び前記第2の識別項目は、紙葉類の厚みに異常が存在するか否かを判定する厚み異常判定と、紙葉類が切り貼りされたものであるか否かを判定する切貼券判定と、の組み合わせであり、
前記制御部は、前記厚みデータに基づいて前記厚み異常判定を実行し、前記赤外透過データに基づいて前記切貼券判定を実行する
ことを特徴とする請求項6に記載の貨幣識別装置。
【請求項8】
前記第1のデータ及び前記第2のデータは、前記第1の物理量又は前記第2の物理量として紙葉類の厚みを検出した厚みデータと、前記第1の物理量又は前記第2の物理量として紙葉類を透過した超音波を検出した超音波透過データと、の組み合わせである
ことを特徴とする請求項1に記載の貨幣識別装置。
【請求項9】
前記第1の識別項目及び前記第2の識別項目は、いずれも紙葉類の厚みに異常が存在するか否かを判定する厚み異常判定であり、
前記制御部は、前記厚みデータに基づく厚み異常判定と、前記超音波透過データに基づく厚み異常判定と、を実行する
ことを特徴とする請求項8に記載の貨幣識別装置。
【請求項10】
前記第1の識別項目及び前記第2の識別項目は、紙葉類の厚みに異常が存在するか否かを判定する厚み異常判定と、紙葉類に裂け目が存在するか否かを判定する裂け判定と、の組み合わせであり、
前記制御部は、前記厚みデータに基づいて前記厚み異常判定を実行し、前記超音波透過データに基づいて前記裂け判定を実行する
ことを特徴とする請求項8に記載の貨幣識別装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、貨幣識別装置、貨幣処理装置及び貨幣識別方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、紙幣(銀行券)、商品券、小切手、有価証券等の紙葉類を処理する処理装置では、切り貼りされた紙葉類や裂け紙葉類、更には落書き等がされた紙葉類といった異常な紙葉類を検出することが求められてきた。
【0003】
切り貼りされた紙葉類とは、1枚又は2枚以上の紙葉類からテープや糊、接着剤等を用いて紙片を貼り合わせることによって作成された紙葉類である。以下では、紙片が貼り合わされた紙葉類を切貼券と略称する場合がある。
【0004】
なお、特許文献1には、銀行券又はコイン等の通貨又は価値のアイテムの分類に関して、紙幣を含む文書を識別・分類しかつ認証するために多くのセンサ及び多くの波長を用いる走査によりメモリ内に保存される大量の多変数データから、識別に適した閾値を選択して識別のための閾値データのサブセットを形成するためのサポート・ベクタ・マシン及びサブセットの使用法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-009050号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
テープや糊、接着剤等には紫外光が照射されることで蛍光発光するものが存在する。したがって、紙葉類の蛍光画像に基づいてテープ等の有無を判定することで切貼券を検知することが考えられる。
【0007】
しかしながら、紙幣のような紙葉類であれば、紙幣の蛍光発光量は、流通度合に依存して大きくなる傾向がある。具体的には、市場で流通する過程で人の手垢汚れ等が付着し、手垢汚れ部分が蛍光発光し、手垢によって紙幣全体が蛍光発光するものがある。また、切貼券の接合部に付着しているテープや糊、接着剤等の蛍光発光量は、微小なものもあり、検知が困難な切貼券も多い。そのような切貼券は、蛍光発光量に関する閾値を厳しくすることで検知することが可能になるが、その場合、切貼券ではない正常な紙葉類を誤検知するケースが増加してしまう。
【0008】
また、紙葉類の赤外透過データや超音波透過データに基づき切貼券を検知する場合や、紙葉類の厚みデータに基づき紙葉類の厚み異常を検知する場合、超音波透過データに基づき紙葉類の裂け目を検出する場合等においても同様の課題が存在し、正常な紙葉類の誤検知を防止しつつ当該異常を検知することが困難となるケースが発生し得る。
【0009】
本開示は、上記現状に鑑みてなされたものであり、正常な媒体の誤検知を抑制しつつ、特徴量変化が微小な異常な媒体の検知性能を向上可能な貨幣識別装置、貨幣処理装置及び貨幣識別方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、(1)本開示の第1の態様に係る貨幣識別装置は、貨幣を識別する貨幣識別装置であって、貨幣の全面の第1の物理量を検出した第1のデータを採取する処理と、前記貨幣の全面の前記第1の物理量と異なる第2の物理量を検出した第2のデータを採取する処理と、前記第1のデータに基づいて第1の識別項目に関する第1の判定処理と、を実行する制御部を備え、前記第1の判定処理は、前記貨幣の部分領域毎に第1の閾値に基づいて前記第1の識別項目が正常であるか否かを判定し、前記制御部は、前記第1の判定処理の結果、前記第1の識別項目が正常でない第1の部分領域が存在した場合、前記第2のデータに基づいて第2の識別項目に関する第2の判定処理を更に実行し、前記第2の識別項目は、前記第1の識別項目と同じ識別項目、又は前記第1の識別項目と関連する識別項目であり、前記第2の判定処理は、前記第1の部分領域に対応する第2の部分領域において第2の閾値に基づいて前記第2の識別項目が正常であるか否かを判定する。
(【0011】以降は省略されています)

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