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公開番号
2025091625
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023206975
出願日
2023-12-07
発明の名称
ウイング開閉装置
出願人
三輪精機株式会社
代理人
弁理士法人貴和特許事務所
主分類
B60J
7/08 20060101AFI20250612BHJP(車両一般)
要約
【課題】ウイングが開いた状態で、回転ねじ要素を回転させることができなくなった場合でも、全長を収縮させることができる構成を備えたウイング開閉装置を提供する。
【解決手段】ねじ側要素52が反ねじ側要素53に対して少なくともウイングが閉じる方向に回転することを阻止するロック状態と、ねじ側要素52が反ねじ側要素53に対して少なくともウイングが閉じる方向に回転することを許容する非ロック状態とを相互に切り換えることが可能なロック機構21を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
ウイング車の荷台において、固定フレームに対し揺動可能に支持されたウイングの開閉動作を行うために用いられる、ウイング開閉装置であって、
前記固定フレームに対し揺動可能に支持されるフレーム側揺動支持部を有するフレーム側部材と、
前記ウイングに対し揺動可能に支持されるウイング側揺動支持部を有するウイング側部材と、
ねじ軸、および、該ねじ軸に直接またはボールを介して螺合されたナットを含み、前記ねじ軸と前記ナットとのうちの一方である回転ねじ要素が前記フレーム側部材と前記ウイング側部材とのうちの一方の部材に回転のみを可能に支持され、かつ、前記ねじ軸と前記ナットとのうちの他方である直動ねじ要素が前記フレーム側部材と前記ウイング側部材とのうちの他方の部材に結合されているか、あるいは、前記他方の部材と一体に構成されている、ねじ機構と、
前記回転ねじ要素を回転駆動する電動アクチュエータと、
を備え、
前記他方の部材は、
前記直動ねじ要素に結合されているか、あるいは、前記直動ねじ要素と一体に構成されているねじ側要素、
前記ウイング側揺動支持部または前記フレーム側揺動支持部を含み、かつ、前記ねじ側要素に対する相対回転を可能に組み合わされた反ねじ側要素、および、
前記ねじ側要素が前記反ねじ側要素に対して少なくとも前記ウイングが閉じる方向に回転することを阻止するロック状態と、前記ねじ側要素が前記反ねじ側要素に対して少なくとも前記ウイングが閉じる方向に回転することを許容する非ロック状態とを相互に切り換えることが可能なロック機構
を有する、
ウイング開閉装置。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
前記ロック機構は、前記ねじ側要素と前記反ねじ側要素との間に係脱可能に掛け渡された係合部材を有し、前記ねじ側要素と前記反ねじ側要素との両方に前記係合部材を係合させることで前記ロック状態に切り換わり、かつ、前記ねじ側要素と前記反ねじ側要素とのうちの少なくとも一方と前記係合部材との係合を外すことで前記非ロック状態に切り換わる、
請求項1に記載のウイング開閉装置。
【請求項3】
前記ねじ側要素は、周方向に関する少なくとも1箇所に凹部を有し、
前記ロック機構は、前記反ねじ側要素に支持固定され、かつ、内部に前記係合部材を嵌装するロック用シリンダを有し、前記係合部材の先端部を前記凹部に係合させることで前記ロック状態に切り換わり、かつ、前記係合部材の先端部と前記凹部との係合を外すことで前記非ロック状態に切り換わる、
請求項2に記載のウイング開閉装置。
【請求項4】
前記係合部材は、前記ロック用シリンダの内部に嵌装されたロック用ピストンと、該ロック用ピストンの先端部に保持された係合子とを有する、
請求項3に記載のウイング開閉装置。
【請求項5】
前記ロック機構は、前記係合部材に対して該係合部材を前記ねじ側要素と前記反ねじ側要素との両方に係合させる方向の弾力を付与する付勢ばねと、前記係合部材に対する前記弾力の付与を解除するための解除機構とを有する、
請求項2~4のいずれかに記載のウイング開閉装置。
【請求項6】
前記解除機構は、プッシュプルケーブルを含んで構成されている、請求項5に記載のウイング開閉装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ウイング車のウイング開閉装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
物流用トラックにおいて、矩形箱形状を有する荷台に対し、荷物の積み下ろしを車幅方向から行えるように構成されたウイング車が普及している。
【0003】
ウイング車の荷台は、車幅方向両側部分に、屋根パネルと側面パネルとが一体となったウイングを備える。ウイングを構成する屋根パネルの車幅方向中央側の端部は、荷台のうち、ウイングを開閉する際にもシャーシに対して回転も変位もしない固定フレームに対し、前後方向を向いた揺動軸を中心とする揺動を可能に連結されている。ウイングを構成する屋根パネルの前端部および/または後端部と荷台の固定フレームとの間には、ウイング開閉装置が設置されている。ウイング開閉装置の伸縮に基づいて、荷台の固定フレームに対しウイングが揺動することで、ウイングの開閉が行われる。
【0004】
具体的には、ウイング開閉装置が伸長すると、ウイングが開く方向に揺動し、ウイング開閉装置が収縮すると、ウイングが閉じる方向に揺動する。
【0005】
ウイング開閉装置としては、油圧で作動する油圧シリンダを用いることが一般的である。しかしながら、油圧シリンダを用いる場合には、油圧シリンダへの油圧供給用の油圧配管、油圧発生用の油圧ポンプ、油圧ポンプ駆動用の電動モータなどの多くの機器の設置が必要となり、ウイングの開閉設備が全体として大型化および/または複雑化しやすい。
【0006】
一方、特開2014-190436号公報には、電動アクチュエータを含んで構成されるウイング開閉装置が記載されている。特開2014-190436号公報に記載されたウイング開閉装置は、ねじ軸にナットを複数個のボールを介して螺合させてなるボールねじ機構と、電動モータおよび減速機構を含む電動アクチュエータとを備え、電動モータにより減速機構を介して回転ねじ要素であるナットを回転駆動することにより、該ナットに対して直動ねじ要素であるねじ軸を軸方向に相対変位させることに基づいて、全長を伸縮させるように構成されている。このようなウイング開閉装置を用いれば、油圧配管や油圧ポンプなどの油圧機器の設置が不要になる分、ウイングの開閉設備を小型化および簡素化することができる。
【0007】
また、特開2014-190436号公報に記載の従来構造では、電動アクチュエータは、電動モータへの通電が遮断されたときに自動的に制動力を作用させるブレーキ機構(電磁ブレーキ)をさらに含み、該制動力によって、開いた状態のウイングが自重で閉じることを防止できるようにしている。また、ブレーキ機構(電磁ブレーキ)は、通電系統に故障が生じたときに手動で制動力を解除することが可能な手動解除機能を有しており、該機能により該制動力を解除することによって、開いた状態のウイングを閉じることができるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2014-190436号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特開2014-190436号公報に記載の従来のウイング開閉装置では、ウイングが開いた状態で電動アクチュエータ(ブレーキ機構の手動解除機能を含む)に故障などの何らかの理由による物理的欠陥が生じ、その結果、回転ねじ要素であるナットを回転させることができなくなった場合には、ウイング開閉装置を収縮させてウイングを閉じることができなくなる。
【0010】
また、ウイング開閉装置により、開いた状態のウイングが自重によって閉じることを防止するための方法として、電動アクチュエータにブレーキ機構(電磁ブレーキ)を組み込む代わりに、電動アクチュエータの減速機構としてセルフロック機構を有するものを使用することが考えられる。この場合も、ウイングが開いた状態で電動アクチュエータに何らかの理由による物理的欠陥または通電系統に故障が生じ、その結果、回転ねじ要素を回転させることができなくなった場合には、ウイング開閉装置を収縮させてウイングを閉じることができなくなる。
(【0011】以降は省略されています)
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