TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025089756
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-16
出願番号2023204587
出願日2023-12-04
発明の名称ガス漏洩監視装置、ガス漏洩監視方法、及びプログラム
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G06T 7/20 20170101AFI20250609BHJP(計算;計数)
要約【課題】、精度よく、より短い時間で、ガスの漏洩の有無を示すことができるガス漏洩監視装置、ガス漏洩監視方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】異なる時刻において撮影されることにより生成される画像データを元画像データとして取得する画像データ取得部と、前記元画像データから時系列順に2つの元画像データを選択し、選択する2つの元画像データに対して、画像に含まれる物体の移動方向及び移動速度を算出する所定の画像処理を行うことにより、移動方向及び移動速度を示すベクトルを前記元画像データに含まれる画素ごとに生成するベクトル生成部と、前記ベクトル生成部が生成するベクトルを、予め定められるベクトルの長さの区間ごとに分類して、ガス漏洩監視用の度数分布を生成する度数分布生成部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
異なる時刻において撮影されることにより生成される画像データを元画像データとして取得する画像データ取得部と、
前記元画像データから時系列順に2つの元画像データを選択し、選択する2つの元画像データに対して、画像に含まれる物体の移動方向及び移動速度を算出する所定の画像処理を行うことにより、移動方向及び移動速度を示すベクトルを前記元画像データに含まれる画素ごとに生成するベクトル生成部と、
前記ベクトル生成部が生成するベクトルを、予め定められるベクトルの長さの区間ごとに分類して、ガス漏洩監視用の度数分布を生成する度数分布生成部と、
を備えるガス漏洩監視装置。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記元画像データに対してガスを強調する所定の画像処理を行って処理済み画像データを生成する画像処理部を備え、
前記ベクトル生成部は、
前記元画像データに替えて、前記処理済み画像データを用いて、移動方向及び移動速度を示すベクトルを前記処理済み画像データに含まれる画素ごとに生成する、
請求項1に記載のガス漏洩監視装置。
【請求項3】
前記元画像データに対してガスを強調する所定の画像処理を行って処理済み画像データを生成する画像処理部と、
ガスに対応するベクトルを強調して抽出するフィルタ部と、を備え、
前記ベクトル生成部は、
前記元画像データに含まれる画素ごとに生成する前記ベクトルを、第1ベクトルとし、更に、前記処理済み画像データから時系列順に2つの処理済み画像データを選択し、選択する2つの処理済み画像データに対して、前記画像に含まれる物体の移動方向及び移動速度を算出する所定の画像処理を行うことにより、移動方向及び移動速度を示すベクトルを前記処理済み画像データに含まれる画素ごとに生成して第2ベクトルとし、
前記フィルタ部は、
前記画素ごとの第2ベクトルの各々を、各々と画素が一致する前記第1ベクトルを用いてフィルタリングし、
前記度数分布生成部は、
前記ベクトル生成部が生成するベクトルに替えて、前記フィルタ部が抽出するベクトルを用いて、前記ガス漏洩監視用の度数分布を生成する、
請求項1に記載のガス漏洩監視装置。
【請求項4】
前記ベクトル生成部は、
2つの前記元画像データを選択する際、時系列順において隣接する2つの前記元画像データを選択し、2つの前記処理済み画像データを選択する際、選択する2つの前記元画像データの各々に対応する処理済み画像データを選択する、
請求項3に記載のガス漏洩監視装置。
【請求項5】
前記フィルタ部は、
前記第2ベクトルと、前記第2ベクトルと画素の位置が同一である前記第1ベクトルとが成す角度が0°である場合に100%になる割合であって、前記角度が180°に近づくにつれて百分率の値が0%に近づく割合を前記第1ベクトルの長さに乗じて得られる長さを有するベクトルであって、方向が前記第2ベクトルと逆向きのベクトルと、前記第2ベクトルとを加算するフィルタリングを行う、
請求項3に記載のガス漏洩監視装置。
【請求項6】
前記画像処理部は、
前記ガスを強調する所定の画像処理として、処理対象の前記元画像データと、当該元画像データよりも前の時刻に前記画像データ取得部が取得した複数の前記元画像データとから、時系列順において前後する2つの前記元画像データの組み合わせを選択し、選択した前記組み合わせごとの差分画像データを生成し、生成した前記差分画像データの画素値を画素ごとに積算することによって、処理対象の前記元画像データに対応する前記処理済み画像データを生成する画像処理を行う、
請求項2から請求項5の何れか一項に記載のガス漏洩監視装置。
【請求項7】
ガスの漏洩の有無を判定する判定部を備え、
前記度数分布生成部は、
前記区間ごとの前記ベクトルの数を分子とし、前記ベクトルの総数を分母とする割合を、前記区間ごとの度数とする前記度数分布を生成し、
前記判定部は、
予め定められる前記区間の度数と、予め定められる閾値とに基づいて、ガスの漏洩の有無を判定する、
請求項1から請求項5の何れか一項に記載のガス漏洩監視装置。
【請求項8】
前記フィルタ部は、
ガスに対応するベクトルを強調して抽出した後のベクトルから、前記画像データの外縁の画素に対応するベクトルを除外する、
請求項3から請求項5の何れか一項に記載のガス漏洩監視装置。
【請求項9】
異なる時刻において撮影されることにより生成される画像データを元画像データとして取得するステップと、
取得された前記元画像データから時系列順に2つの元画像データを選択し、選択した2つの元画像データに対して、画像に含まれる物体の移動方向及び移動速度を算出する所定の画像処理を行うことにより、移動方向及び移動速度を示すベクトルを前記元画像データに含まれる画素ごとに生成するステップと、
生成された前記ベクトルを、予め定められるベクトルの長さの区間ごとに分類して、ガス漏洩監視用の度数分布を生成するステップと、
を含むガス漏洩監視方法。
【請求項10】
異なる時刻において撮影されることにより生成される画像データを元画像データとして取得するステップと、
取得される前記元画像データから時系列順に2つの元画像データを選択し、選択する2つの元画像データに対して、画像に含まれる物体の移動方向及び移動速度を算出する所定の画像処理を行うことにより、移動方向及び移動速度を示すベクトルを前記元画像データに含まれる画素ごとに生成するステップと、
生成される前記ベクトルを、予め定められるベクトルの長さの区間ごとに分類して、ガス漏洩監視用の度数分布を生成するステップと、
をコンピュータに実行させるプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ガス漏洩監視装置、ガス漏洩監視方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
CO

ガス等のガスは、それぞれ特有の吸収波長帯を有しており、この吸収波長帯の特性を利用したガスの漏洩検出の手法が知られている(例えば、特許文献1参照)。例えば、CO

ガスは、4.3μmの付近に吸収波長帯を有している。そのため、4.3μmの赤外線を透過させるフィルタを備える赤外線カメラによって撮影することにより、以下のような現象が生じる。撮影対象物と、赤外線カメラとの間の一部の領域にCO

ガスが存在していると、撮影対象物から放射されて、直接、赤外線カメラに到達する電磁波と、CO

ガスを通過して赤外線カメラに到達する電磁波とでは、CO

ガスによる吸収によって、強度差が生じることになる。この電磁波の強度差が、赤外線カメラによる撮影によって生成される画像データにおいて、輝度値の差として現れることになり、CO

ガスを可視化することが可能になる。
【0003】
画像データにおいて可視化されたCO

ガスを検出する手法として、例えば、特許文献1には、以下のような手法が開示されている。赤外線カメラによる撮影により生成される画像データには、上記のような輝度値の差が存在する。この輝度値の差を利用して、単位時間当たりの輝度値の変化量が、予め設定された閾値以下の変化量になっている画素を、ガスが写っている画素として検出するという手法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6665863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ガスの漏洩の有無の判定は、精度よく、できるだけ短い時間で行われることが望まれている。この観点で見ると、特許文献1に開示されている手法に含まれる、画素ごとに単位時間当たりの輝度値の変化量を観測するという処理には、以下のような課題があると考えられる。すなわち、単位時間当たりの輝度値の変化量の精度を高めるためには、撮影した画像の数を多くする必要ある一方、画像の数を多くすると、処理の時間が長くなるという課題がある。
【0006】
本開示は、上記課題を解決すべくなされたもので、精度よく、より短い時間で、ガスの漏洩の有無を示すことができるガス漏洩監視装置、ガス漏洩監視方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示に係るガス漏洩監視装置は、異なる時刻において撮影されることにより生成される画像データを元画像データとして取得する画像データ取得部と、前記元画像データから時系列順に2つの元画像データを選択し、選択する2つの元画像データに対して、画像に含まれる物体の移動方向及び移動速度を算出する所定の画像処理を行うことにより、移動方向及び移動速度を示すベクトルを前記元画像データに含まれる画素ごとに生成するベクトル生成部と、前記ベクトル生成部が生成するベクトルを、予め定められるベクトルの長さの区間ごとに分類して、ガス漏洩監視用の度数分布を生成する度数分布生成部と、を備える。
【0008】
本開示に係るガス漏洩監視方法は、異なる時刻において撮影されることにより生成される画像データを元画像データとして取得するステップと、取得された前記元画像データから時系列順に2つの元画像データを選択し、選択した2つの元画像データに対して、画像に含まれる物体の移動方向及び移動速度を算出する所定の画像処理を行うことにより、移動方向及び移動速度を示すベクトルを前記元画像データに含まれる画素ごとに生成するステップと、生成された前記ベクトルを、予め定められるベクトルの長さの区間ごとに分類して、ガス漏洩監視用の度数分布を生成するステップと、を含む。
【0009】
本開示に係るプログラムは、異なる時刻において撮影されることにより生成される画像データを元画像データとして取得するステップと、取得される前記元画像データから時系列順に2つの元画像データを選択し、選択する2つの元画像データに対して、画像に含まれる物体の移動方向及び移動速度を算出する所定の画像処理を行うことにより、移動方向及び移動速度を示すベクトルを前記元画像データに含まれる画素ごとに生成するステップと、生成される前記ベクトルを、予め定められるベクトルの長さの区間ごとに分類して、ガス漏洩監視用の度数分布を生成するステップと、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示のガス漏洩監視装置、ガス漏洩監視方法、及びプログラムによれば、精度よく、より短い時間で、ガスの漏洩の有無を示すことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
対話装置
25日前
個人
政治のAI化
1か月前
個人
物品給付年金
1か月前
個人
情報処理装置
25日前
個人
記入設定プラグイン
13日前
個人
情報処理装置
21日前
個人
プラグインホームページ
1か月前
個人
情報入力装置
25日前
個人
不動産売買システム
5日前
個人
物価スライド機能付生命保険
25日前
キヤノン株式会社
通信装置
1か月前
個人
マイホーム非電子入札システム
25日前
株式会社BONNOU
管理装置
18日前
キヤノン株式会社
画像処理装置
1か月前
個人
全アルゴリズム対応型プログラム
1か月前
ホシデン株式会社
タッチ入力装置
5日前
株式会社東芝
電子機器
6日前
大同特殊鋼株式会社
輝線検出方法
1か月前
サクサ株式会社
カードの制動構造
27日前
シャープ株式会社
電子機器
1か月前
株式会社ワコム
電子消去具
5日前
個人
決済手数料0%のクレジットカード
28日前
村田機械株式会社
割当補助システム
1か月前
株式会社ライト
情報処理装置
18日前
トヨタ自動車株式会社
欠け検査装置
1か月前
ミサワホーム株式会社
宅配ロッカー
1か月前
株式会社アジラ
データ転送システム
1か月前
トヨタ自動車株式会社
情報処理装置
1か月前
個人
パターン抽出方法及び通信多重化方法
4日前
ミサワホーム株式会社
情報処理装置
1か月前
パテントフレア株式会社
交差型バーコード
1か月前
応研株式会社
業務支援システム
1か月前
トヨタ自動車株式会社
管理装置
1か月前
Sansan株式会社
組織図生成装置
1か月前
大王製紙株式会社
RFIDタグ
4日前
住友重機械工業株式会社
力覚伝達装置
20日前
続きを見る