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公開番号
2025089130
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-12
出願番号
2023204152
出願日
2023-12-01
発明の名称
セメント構造体
出願人
キンキ道路株式会社
,
株式会社デーロス・ジャパン
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
E01C
11/02 20060101AFI20250605BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】外力に対して十分な強度を有するセメント構造体を提供する。
【解決手段】ジョイント構造(100)は、コネクタ(12,22)と、扁平パイプ(5)と、繊維強化セメントモルタル(30)と、を備え、コネクタ(12)は、コネクタ軸部(121)と、第1ナット(122)と、を備え、所定値以上の軸方向の引張力がコネクタ軸部と第1ナットとの間に加えられたとき、コネクタ軸部は、第1ナットから分離する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基礎構造体とセメント構造体との接続に用いられるコネクタと、
膨張することにより前記セメント構造体を前記基礎構造体から切り離すことが可能な扁平パイプと、
前記コネクタおよび前記扁平パイプの周りに充填される繊維強化セメントモルタルと、を備え、
前記コネクタは、
前記セメント構造体に配された補強部材と結合され得るコネクタ軸部と、
前記基礎構造体に打ち込まれたアンカーボルトに締結され得る第1ナットと、
前記コネクタ軸部に対して、前記コネクタ軸部の軸方向の一方側に位置し、前記第1ナットを収容する収容部と、
前記収容部の縁から前記コネクタ軸部の径方向内側に延伸し、前記第1ナットが前記収容部から抜けるのを防止する延伸部と、を備え、
所定値以上の軸方向の引張力が前記コネクタ軸部と前記第1ナットとの間に加えられたとき、前記延伸部が変形または破断することにより、前記コネクタ軸部は、前記第1ナットから分離する、セメント構造体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、セメント構造体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、橋梁における隣接する建造物(例えば、橋台および橋桁)の床版を鉄筋コンクリートにより接続するジョイント構造(セメント構造体)が提案されている。ジョイント構造は、隣接する建造物の床版を掘削して凹部を形成し、当該凹部において鉄筋(補強部材)を床版に固定し、そこにセメント系混合物を打ち込むことにより施工される。また、寒暖による橋梁の伸縮を吸収する伸縮継手がジョイント構造において設けられ得る。伸縮継手は、溶接等により鉄筋に固定される。
【0003】
また、補強部材と床版との間に扁平パイプを予め埋設しておくことにより、鉄筋コンクリートの一括撤去を容易にする方法が知られている。当該方法では、扁平パイプを上下に膨張させ、補強部材を破断させ、補強部材を床版から切り離すことにより、鉄筋コンクリートを撤去している。特許文献1および2では、このような鉄筋コンクリートの撤去方法により伸縮継手を取り換えることが記載されている。
【0004】
特許文献2では、補強部材を床版から切り離すための構成が記載されている。具体的には、特許文献2は、コネクタと、コネクタに取り付けられるボルトとを備え、コネクタの裾部は、ボルトの頭部を包囲するスリーブと、ボルトがコネクタから分離するのを防ぐフランジと、を備える分離装置を開示する。ボルトは、床版に固定される支持部材にねじ連結される。コネクタは、アンカーボルト又は鉄筋(補強部材)に接続される。そして、当該分離装置において、コネクタとボルトとの間に所定値以上の軸方向の引張力が加えられるとフランジが変形または破断する構成とすることにより、コネクタをボルトから(すなわち、補強部材を床版から)切り離し可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許5084237号公報
特許6542950号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述の技術において、建造物から受ける外力(例えば、地震等による建造物の揺れ)により、上記凹部を充填するコンクリートが破断し、ジョイント構造が破損してしまう可能性があった。このようなジョイント構造を取り換えるためには、多大な時間を要することとなる。
【0007】
本発明の一態様は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、外力に対して十分な強度を有するセメント構造体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るセメント構造体は、基礎構造体とセメント構造体との接続に用いられるコネクタと、膨張することにより前記セメント構造体を前記基礎構造体から切り離すことが可能な扁平パイプと、前記コネクタおよび前記扁平パイプの周りに充填される繊維強化セメントモルタルと、を備え、前記コネクタは、前記セメント構造体に配された補強部材と結合され得るコネクタ軸部と、前記基礎構造体に打ち込まれたアンカーボルトに締結され得る第1ナットと、前記コネクタ軸部に対して、前記コネクタ軸部の軸方向の一方側に位置し、前記第1ナットを収容する収容部と、前記収容部の縁から前記コネクタ軸部の径方向内側に延伸し、前記第1ナットが前記収容部から抜けるのを防止する延伸部と、を備え、所定値以上の軸方向の引張力が前記コネクタ軸部と前記第1ナットとの間に加えられたとき、前記延伸部が変形または破断することにより、前記コネクタ軸部は、前記第1ナットから分離する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、外力に対して十分な強度を有するセメント構造体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係るジョイント構造の構成を示す断面図である。
上記ジョイント構造のアンカー部の構成を示す断面図である。
上記アンカー部のコネクタの構成を示す正面図である。
かしめ部がかしめられる前の、上記アンカー部のコネクタの構成を示す断面図である。
かしめ部がかしめられた後の、上記アンカー部のコネクタの構成を示す断面図である。
本発明の他の実施形態に係るジョイント構造のアンカー部の構成を示す断面図である。
繊維強化セメントモルタルを模視的に示す拡大断面図である。
符号Aはセメントモルタル中にばらの状態で配合する短繊維の拡大側面図であり、符号Bは同セメントモルタル中に収束状態で配合する収束繊維の拡大側面図であり、符号Cは収束繊維を波形に付形した波形収束繊維の拡大側面図である。
本発明の他の実施形態に係るジョイント構造の構成を示す断面図である。
本発明の他の実施形態に係るジョイント構造の構成を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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