TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025088992
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-12
出願番号
2023203895
出願日
2023-12-01
発明の名称
静電荷像現像用マゼンタトナー
出願人
花王株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G03G
9/09 20060101AFI20250605BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】ジャパンカラーのマゼンタ色に近い色目を有し、温度、湿度から受ける影響が小さく安定した帯電性を有する静電荷像現像用マゼンタトナー及びその製造方法に関すること。
【解決手段】結着樹脂及び着色剤を含有する静電荷像現像用マゼンタトナーであって、前記結着樹脂が、エステル基濃度が6.0mmol/g以上12.0mmol/g以下の結晶性ポリエステル樹脂を含有し、前記着色剤が、第1のマゼンタ顔料として、C.I.ピグメントレッド122を含有し、第2のマゼンタ顔料として、C.I.ピグメントレッド57:1及び/又はC.I.ピグメントレッド185を含有する、静電荷像現像用マゼンタトナー及びその製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
結着樹脂及び着色剤を含有する静電荷像現像用マゼンタトナーであって、前記結着樹脂が、エステル基濃度が6.0mmol/g以上12.0mmol/g以下の結晶性ポリエステル樹脂を含有し、前記着色剤が、第1のマゼンタ顔料として、C.I.ピグメントレッド122を含有し、第2のマゼンタ顔料として、C.I.ピグメントレッド57:1及び/又はC.I.ピグメントレッド185を含有する、静電荷像現像用マゼンタトナー。
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
結晶性ポリエステル樹脂の含有量が、結着樹脂中、5質量%以上35質量%以下である、請求項1記載の静電荷像現像用マゼンタトナー。
【請求項3】
第1のマゼンタ顔料の第2のマゼンタ顔料に対する質量比が、10/90以上90/10以下である、請求項1又は2記載の静電荷像現像用マゼンタトナー。
【請求項4】
トナーの体積中位粒径が、6.5μm以下である、請求項1~3いずれか記載の静電荷像現像用マゼンタトナー。
【請求項5】
請求項1~4いずれか記載の静電荷像現像用マゼンタトナーの製造方法であって、結着樹脂及び着色剤を含む混合物をオープンロール型混練機を用いて溶融混練する工程を有する、静電荷像現像用マゼンタトナーの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられる静電荷像現像用マゼンタトナー及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
結着樹脂としてポリエステル樹脂を含むマゼンタトナーにおいて、キナクリドン系顔料に代わるマゼンタ顔料が検討されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-113040号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
マゼンタトナーにおいては、ジャパンカラーのマゼンタ色に比較的近い色目を持つマゼンタ顔料として、C.I.ピグメントレッド269等が用いられているが、安全性等の観点から置き換えが検討されている。そこで、複数のマゼンタ顔料を混合することで、色目を調整する方法を試みているが、低温定着性の向上のために結晶性ポリエステル樹脂を含有するマゼンタトナーにおいては、帯電性が環境(温度、湿度)に大きく影響を受けるという課題がある。
【0005】
本発明は、ジャパンカラーのマゼンタ色に近い色目を有し、温度、湿度から受ける影響が小さく安定した帯電性を有する静電荷像現像用マゼンタトナー及びその製造方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
〔1〕 結着樹脂及び着色剤を含有する静電荷像現像用マゼンタトナーであって、前記結着樹脂が、エステル基濃度が6.0mmol/g以上12.0mmol/g以下の結晶性ポリエステル樹脂を含有し、前記着色剤が、第1のマゼンタ顔料として、C.I.ピグメントレッド122を含有し、第2のマゼンタ顔料として、C.I.ピグメントレッド57:1及び/又はC.I.ピグメントレッド185を含有する、静電荷像現像用マゼンタトナー、並びに
〔2〕 前記〔1〕記載の静電荷像現像用マゼンタトナーの製造方法であって、結着樹脂及び着色剤を含む混合物をオープンロール型混練機を用いて溶融混練する工程を有する、静電荷像現像用マゼンタトナーの製造方法
に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の静電荷像現像用マゼンタトナーは、ジャパンカラーのマゼンタ色に近い色目を有し、温度、湿度から受ける影響が小さく安定した帯電性を有するという優れた効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の静電荷像現像用マゼンタトナー(以下、単に「マゼンタトナー」又は「トナー」ともいう)は、特定のエステル基濃度を有する結晶性ポリエステル樹脂と特定のマゼンタ顔料を併用した着色剤を含有するものである。本発明の方法により、温度、湿度から受ける影響が小さく安定した帯電性(帯電安定性)を有するマゼンタトナーが得られる理由は定かではないが、以下のように推察される。なお、下記メカニズムは推定であり、これに限定されるものではない。
【0009】
本件発明者らが鋭意検討した結果、まず、色目がジャパンカラーのマゼンタ色(L
*
=46.3、a
*
=76.1、b
*
=-2.9)に近づけるためのマゼンタ顔料の組み合わせとして、C.I.ピグメントレッド122(PR122)と、C.I.ピグメントレッド57:1(PR57:1)及び/又はC.I.ピグメントレッド185(PR185)とを選択した。ジャパンカラーとは、日本の印刷物の標準化に関する色見本のことである。
一方、結晶性ポリエステル樹脂を含有するトナーの帯電安定性の低下の原因は、2種以上の顔料を併用する場合、顔料の種類によってトナー中での分散性が異なるためであると考えた。
マゼンタ顔料の組み合わせのベースとなるPR122は、C.I.ピグメントレッド269(PR269)と同様に疎水性の高い顔料であり、疎水性の高い結晶性ポリエステル樹脂を介在してトナー中に分散しやすいが、PR122と組み合わせて用いられるPR57:1とPR185は比較的親水性が高いため、これらの疎水性成分と分散性に差が生じトナー中で凝集等が生じやすい。
これに対し、本発明では、エステル基濃度を高めた結晶性ポリエステル樹脂を使用することで、結晶性ポリエステル樹脂と、親水性の高いPR185及びPR57:1との親和性を高め、これらの顔料の凝集等を抑制し、分散性を向上させることができる。その結果、トナー中の不要な親水ドメインを微細化でき、高温高湿(HH)及び低温低湿(LL)の環境下にかかわらず安定した帯電性を維持することができる。
【0010】
本発明において、結着樹脂は、前記のように、PR185及びPR57:1との親和性を高める観点から、特定のエステル基濃度を有する結晶性ポリエステル樹脂を含有する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
花王株式会社
容器
27日前
花王株式会社
飲料
27日前
花王株式会社
飲料
18日前
花王株式会社
温熱具
27日前
花王株式会社
研磨液
5日前
花王株式会社
研磨液
5日前
花王株式会社
製造装置
3日前
花王株式会社
酸性飲料
27日前
花王株式会社
吹付工法
27日前
花王株式会社
食品組成物
1か月前
花王株式会社
香料組成物
19日前
花王株式会社
繊維処理剤
1か月前
花王株式会社
アイマスク
1か月前
花王株式会社
物品保持具
24日前
花王株式会社
空洞充填材
3日前
花王株式会社
皮膚化粧料
4日前
花王株式会社
皮膚化粧料
13日前
花王株式会社
洗浄剤組成物
20日前
花王株式会社
多層型化粧料
13日前
花王株式会社
水硬性組成物
1か月前
花王株式会社
供給支援装置
1か月前
花王株式会社
マッサージ具
26日前
花王株式会社
口腔用組成物
10日前
花王株式会社
皮膚洗浄方法
3日前
花王株式会社
口腔ケアセット
17日前
花王株式会社
基板の洗浄方法
19日前
花王株式会社
容器及びキャップ
27日前
花王株式会社
睡眠支援システム
1か月前
花王株式会社
睡眠評価システム
1か月前
花王株式会社
レオロジー改質剤
1か月前
花王株式会社
粉末洗浄剤組成物
1か月前
花王株式会社
分散液の製造方法
4日前
花王株式会社
アスファルト組成物
12日前
花王株式会社
アドバイス提供装置
13日前
花王株式会社
吸収性物品用不織布
27日前
花王株式会社
アドバイス提供装置
26日前
続きを見る
他の特許を見る