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公開番号2025087368
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201966
出願日2023-11-29
発明の名称電極体の解体方法
出願人プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社
代理人弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類H01M 10/54 20060101AFI20250603BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】最外側のセパレータを活物質層から剥離する際、セパレータに転写される活物質層を低減でき、かつ活物質層の崩壊等を抑制できる電極体の解体方法を提供すること。
【解決手段】金属箔21K、22Kに活物質層KT1、KT2が塗工された正極体21と負極体22とが、それぞれセパレータ23に挟まれて積層・圧着され、蓄電デバイス10に用いる電極体2の解体方法である。セパレータの内、最外側のセパレータ23Sを、伸び位置NPが活物質層KT2との境界面KMに沿って連続的に移動するように引き伸ばすことによって、当該セパレータと活物質層とを境界面で分断させるセパレータ分断工程S1と、セパレータ分断工程で活物質層から分断されたセパレータを、活物質層から剥離させるセパレータ剥離工程S2と、セパレータ剥離工程でセパレータが剥離された活物質層を含む部分電極2XR毎に、電極体の積層状態を解体する解体工程S3と、を備えた。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
金属箔に活物質層が塗工された正極体と負極体とが、それぞれセパレータに挟まれて積層・圧着され、蓄電デバイスに用いる電極体の解体方法であって、
前記セパレータの内、最外側のセパレータを、伸び位置が前記活物質層との境界面に沿って連続的に移動するように引き伸ばすことによって、当該セパレータと前記活物質層とを前記境界面で分断させるセパレータ分断工程と、
前記セパレータ分断工程で前記活物質層から分断された前記セパレータを、前記活物質層から剥離させるセパレータ剥離工程と、
前記セパレータ剥離工程で前記セパレータが剥離された前記活物質層を含む部分電極毎に、前記電極体の積層状態を解体する解体工程と、を備えた
電極体の解体方法。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
請求項1に記載された電極体の解体方法において、
前記セパレータ分断工程は、所定の周速度で回転する回転バフを最外側の前記セパレータの表面に摩擦接触しながら前進させて、当該セパレータを前記回転バフの接線方向に引き伸ばすようにした
電極体の解体方法。
【請求項3】
請求項1に記載された電極体の解体方法において、
前記セパレータは、押出成形された樹脂フィルムであり、
前記セパレータ分断工程は、最外側の前記セパレータを前記樹脂フィルムの押出方向と直交する横断方向に引き伸ばすようにした
電極体の解体方法。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載された電極体の解体方法において、
前記セパレータ分断工程と前記セパレータ剥離工程と前記解体工程とを、禁水及び不活性雰囲気下で行うようにした
電極体の解体方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示技術は、蓄電デバイスに用いる電極体の解体方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、リチウムイオン電池(蓄電デバイス)の電極体は、金属箔に活物質層が塗工された正極体と負極体とが、それぞれセパレータに挟まれて積層・圧着された状態で偏平状に巻回されている。この電極体のリサイクル又は性能評価等のためには、最外側のセパレータを活物質層から剥離させながら、電極体の積層状態を解体する必要があった。
【0003】
しかし、活物質層は、一般に、合材同士を結着する結着材を介して金属箔の表面に結着されているだけであるため、活物質層から最外側のセパレータをそのまま引き剥がそうとすると、活物質層が金属箔から離脱し、セパレータに転写されてしまう恐れがあった。
【0004】
この点、例えば、特許文献1には、下地材に接着剤層を介して表面材が積層されている積層体から表面材を剥離する方法であって、表面材に工具ホーンを接触させ、該工具ホーンを介して超音波振動を印加することにより、接着剤層を破壊もしくは接着力を低下させ、次に下地材から表面材を分離することを特徴とする、表面材の剥離方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-282165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、上記電極体の積層状態を解体する際、最外側のセパレータに超音波振動を印加することによって、セパレータと活物質層とを分離させる方法も考えられる。しかし、この場合、セパレータに印加した超音波振動が、活物質層における結着材で結着された合材同士を分離させ、解体する電極体の活物質層を変形、崩壊させるという問題等があった。
【0007】
本開示技術は、かかる問題に鑑みてなされたものであって、蓄電デバイスに用いる電極体において、最外側のセパレータを活物質層から剥離する際、セパレータに転写される活物質層を低減でき、かつ活物質層の変形、崩壊等を抑制できる電極体の解体方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)上記課題を解決するための本開示技術の一態様は、金属箔に活物質層が塗工された正極体と負極体とがセパレータに挟まれて積層・圧着され、蓄電デバイスに用いる電極体の解体方法であって、前記セパレータの内、最外側のセパレータを、伸び位置が前記活物質層との境界面に沿って連続的に移動するように引き伸ばすことによって、当該セパレータと前記活物質層とを前記境界面で分断させるセパレータ分断工程と、前記セパレータ分断工程で前記活物質層から分断された前記セパレータを、前記活物質層から剥離させるセパレータ剥離工程と、前記セパレータ剥離工程で前記セパレータが剥離された前記活物質層を含む部分電極毎に、前記電極体の積層状態を解体する解体工程と、を備えた電極体の解体方法である。
【0009】
(2)(1)に記載された電極体の解体方法において、前記セパレータ分断工程は、所定の周速度で回転する回転バフを最外側の前記セパレータの表面に摩擦接触しながら前進させて、当該セパレータを前記回転バフの接線方向に引き伸ばすようにしたことが好ましい。
【0010】
(3)(1)又は(2)に記載された電極体の解体方法において、前記セパレータは、押出成形された樹脂フィルムであり、前記セパレータ分断工程は、最外側の前記セパレータを前記樹脂フィルムの押出方向と直交する横断方向に引き伸ばすようにしたことが好ましい。ここで、横断方向は、樹脂フィルムの樹脂材を押し出すMD方向(MD:machine direction)と直交するTD方向(TD:transverse direction)を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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