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公開番号2025087259
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201784
出願日2023-11-29
発明の名称情報処理装置、経血量検出方法および経血量検出システム
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人個人,個人
主分類G01N 33/487 20060101AFI20250603BHJP(測定;試験)
要約【課題】外出先や経血漏れ、便器への排出などで取得されなかった経血量を推定して総経血量を適切に求める。
【解決手段】第1の取得部により取得された経血量と第2の取得部により取得された交換情報の少なくとも1つに基づき、外出先などで前記第1の取得部で取得されなかった経血量の推定値を演算し、前記経血量と前記推定値とを積算して総経血量を演算する。これにより、総経血量を適切に求めることができ、使用者が自身の月経への気づきや正常月経の評価を、より実態に合った形で行うことができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
使用済み衛生用品の重量を計測する重量計測部から重量データを取得し、前記重量データと前記使用済み衛生用品の使用前重量とに基づき前記衛生用品に付着した経血量を取得する第1の取得部と、
使用者の入力により前記衛生用品の交換に関する交換情報を取得する第2の取得部と、
前記第1の取得部により取得された前記経血量と前記交換情報との少なくとも1つに基づき前記第1の取得部で取得されなかった経血量の推定値を演算する第1の演算部と、
前記第1の取得部により取得された経血量と前記推定値とを積算して月経期間中の総経血量を演算する第2の演算部と
前記第1の取得部により取得された経血量と前記推定値と前記総経血量の少なくとも1つを報知する報知部と
を備えた情報処理装置。
続きを表示(約 2,900 文字)【請求項2】
第2の取得部は、廃棄する衛生用品の個別ラップやナプキン本体の商品名、外出先で廃棄した使用済み衛生用品の吸収面に対する経血付着面積の見た目の比率、衛生用品を交換した際に下着等に漏れた経血と使用済み衛生用品に付着した経血の見た目の面積比率、衛生用品を交換した際に便器に排出された経血と使用済み衛生用品に付着した経血の見た目や体感としての比率の少なくとも1つを交換情報として取得する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
第2の取得部は、使用者の外出先での滞在時刻、滞在時間、衛生用品の着用時間、衛生用品の交換回数、活動量、ストレス度などの少なくとも1つを交換情報として取得する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
第1の演算部は、前記第1の取得部で取得されなかった経血量として、外出先での衛生用品の交換、経血漏れ、便器への排出の少なくとも1つにより取得されなかった経血量の推定値を演算する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
コンピュータが実行する経血量検出方法であって、
使用済み衛生用品の重量を計測する重量計測部から重量データを取得し、前記重量データと前記使用済み衛生用品の使用前重量とに基づき前記衛生用品に付着した経血量を取得する経血量取得処理と、
使用者の入力により前記衛生用品の交換に関する交換情報を取得する交換情報取得処理と、
前記経血量取得処理により取得された経血量と前記交換情報取得処理により取得された交換情報との少なくとも1つに基づき前記経血量取得処理で取得されなかった経血量の推定値を演算する推定値演算処理と、
前記経血量取得処理により取得された経血量と前記推定値演算処理により演算された推定値とを積算して月経期間中の総経血量を演算する総経血量演算処理と、
前記経血量取得処理により取得された経血量と前記推定値演算処理により演算された推定値と前記総経血量演算処理により演算された総経血量との少なくとも1つを報知する経血量報知処理と
を含むことを特徴とした経血量検出方法。
【請求項6】
情報処理装置と、使用者が利用する端末装置とを含む経血量検出システムであって、
情報処理装置は、
使用済み衛生用品の重量を計測する重量計測部から重量データを取得し、前記重量データと前記使用済み衛生用品の使用前重量とに基づき前記衛生用品に付着した経血量を取得する第1の取得部と、
使用者の入力により前記衛生用品の交換に関する交換情報を取得する第2の取得部と、
前記第1の取得部により取得された経血量と前記交換情報との少なくとも1つに基づき前記第1の取得部で取得されなかった経血量の推定値を演算する第1の演算部と、
前記第1の取得部により取得された経血量と前記推定値とを積算して月経期間中の総経血量を演算する第2の演算部と
を有し、
前記端末装置は、前記第1の取得部で取得された経血量と前記推定値と前記総経血量の少なくとも1つを報知する
ことを特徴とする経血量検出システム。
【請求項7】
使用済み衛生用品の重量を計測する重量計測部から重量データを取得し、前記重量データと前記使用済み衛生用品の使用前重量とに基づき前記衛生用品に付着した経血量を取得する経血量取得手順と、
使用者の入力により前記衛生用品の交換に関する交換情報を取得する交換情報取得手順と、
前記経血量取得手順により取得された経血量と前記交換情報取得手順により取得された交換情報との少なくとも1つに基づき前記経血量取得手順で取得されなかった経血量の推定値を演算する推定値演算手順と、
前記経血量取得手順により取得された経血量と前記推定値演算手順により演算された推定値とを積算して月経期間中の総経血量を演算する総経血量演算手順と
をコンピュータに実行させるための経血量検出プログラム。
【請求項8】
請求項7に記載の交換情報取得手順と、
経血量取得手順により取得された経血量と推定値演算手順により演算された推定値と総経血量演算手順により演算された総経血量との少なくとも1つを報知する経血量報知手順とを使用者が利用する端末装置に実行させるための端末プログラム。
【請求項9】
端末装置およびサーバを有する経血量検出システムを生産する経血量検出システム生産方法であって、
使用済み衛生用品の重量を計測する重量計測部から重量データを取得し、前記重量データと前記使用済み衛生用品の使用前重量とに基づき前記衛生用品に付着した経血量を取得する第1の取得部と
使用者の入力により前記衛生用品の交換に関する交換情報を取得する第2の取得部と、
前記第1の取得部により取得された経血量と前記交換情報との少なくとも1つに基づき前記第1の取得部で取得されなかった経血量の推定値を演算する第1の演算部と、
前記第1の取得部により取得された経血量と前記推定値とを積算して月経期間中の総経血量を演算する第2の演算部と
を前記サーバに設け、
前記使用者に前記端末装置から前記交換情報を入力させ、入力された前記交換情報を前記第2の取得部へ送信する送信処理と、
前記第1の取得部により取得された経血量と前記推定値と前記総経血量の少なくとも1つを前記サーバから前記端末装置へ出力する出力処理と
を実行するためのコンピュータプログラムを前記端末装置にインストールする作業を前記使用者に行わせる
ことを特徴とする経血量検出システム生産方法。
【請求項10】
端末装置およびサーバを有する経血量検出システムを生産する経血量検出システム生産方法であって、
使用済み衛生用品の重量を計測する重量計測部から重量データを取得し、前記重量データと前記使用済み衛生用品の使用前重量とに基づき前記衛生用品に付着した経血量を取得す
る第1の取得部と
使用者の入力により前記衛生用品の交換に関する交換情報を取得する第2の取得部と、
前記第1の取得部により取得された経血量と前記交換情報との少なくとも1つに基づき前記第1の取得部で取得されなかった経血量の推定値を演算する第1の演算部と、
前記第1の取得部により取得された経血量と前記推定値とを積算して月経期間中の総経血量を演算する第2の演算部と
を前記サーバに設け、
前記使用者に前記端末装置から前記交換情報を入力させ、入力された前記交換情報を前記第2の取得部へ送信する送信処理と、
前記第1の取得部により取得された経血量と前記推定値と前記総経血量の少なくとも1つを前記サーバから前記端末装置へ出力する出力処理と
を実行するためのコンピュータプログラムを前記端末装置へ配布する
ことを特徴とする経血量検出システム生産方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、月経時の経血量を検出する情報処理装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、重量検知部を有した衛生用品収納ボックスを用いて、衛生用品の使用前後の重量差を前記重量検知部により検知して前記衛生用品に付着した経血量を検出する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-181973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、重量検知部を有した使用済み衛生用品の収納ボックスを用いて、衛生用品の使用前後の重量差を前記重量検知部により検知して前記衛生用品に付着した経血量を検出するため、例えば、前記収納ボックスが自宅に設置されていると、前記収納ボックスが設置されていない外出先で衛生用品を交換する際には重量の計測が行われないため経血量の取得ができない。また、衛生用品から漏れて下着などの着衣に付着した経血や、トイレで衛生用品を交換する際に便器へ直接排出される経血に関しても重量の計測が行われないため、経血漏れや便器へ排出される経血量の取得ができない。正常月経の評価指標の一つとして月経期間における総経血量が学会等で定められているが、上記のように取得できない経血量があると、総経血量を過少評価してしまうといった課題があった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するため、外出先や経血漏れ、便器への排出などで取得されなかった経血量を推定して総経血量を適切に求めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による情報処理装置は、
使用済み衛生用品の重量を計測する重量計測部から重量データを取得し、前記重量データと前記使用済み衛生用品の使用前重量とに基づき前記衛生用品に付着した経血量を取得する第1の取得部と、
使用者の入力により前記衛生用品の交換に関する交換情報を取得する第2の取得部と、
前記第1の取得部により取得された前記経血量と前記交換情報との少なくとも1つに基づき前記第1の取得部で取得されなかった経血量の推定値を演算する第1の演算部と、
前記第1の取得部により取得された経血量と前記推定値とを積算して月経期間中の総経血量を演算する第2の演算部と
前記第1の取得部により取得された経血量と前記推定値と前記総経血量の少なくとも1つを報知する報知部とからなる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の情報処理装置によれば、第1の取得部により取得された経血量と第2の取得部により取得された交換情報の少なくとも1つに基づき、外出先などで前記第1の取得部で取得されなかった経血量の推定値を演算し、前記経血量と前記推定値とを積算して総経血量を演算する。これにより、総経血量を適切に求めることができ、使用者が自身の月経への気づきや正常月経の評価を、より実態に合った形で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態1における経血量検出システムの一例を示す図
同システムのブロック図
同システムの衛生用品データベースに記憶される情報の一例を示す図
月経開始1日目の重量Wの推移と情報処理装置で処理される情報の一例を示す図
情報処理装置の動作の一例を示す動作フロー図
推定用データベースの一例を示す図
実施の形態2における推定用データベースの一例を示す図
変形例5における経血漏れ発生確率データベースの一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0010】
また、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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