TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025085012
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2025036311,2022501682
出願日
2025-03-07,2020-12-28
発明の名称
演算システム、電池特性推定方法、及び電池特性推定プログラム
出願人
パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人
個人
主分類
G01R
31/387 20190101AFI20250527BHJP(測定;試験)
要約
【課題】電池の特性を低コストで取得する。
【解決手段】演算システム1において、データ取得部111は、電池を管理する管理装置により計測された複数の時刻の電圧、電流、SOC(StateOfCharge)を少なくとも含む電池の運用データを取得する。抽出部112は、運用データに含まれる複数の時刻のSOCと電圧の組から、電流をもとに特定される電池が休止状態とみなせる期間のSOCと電圧の組を、サンプルデータとして抽出する。推定部113は、抽出されたサンプルデータをもとに、電池のSOC-OCV(OpenCircuitVoltage)特性を推定する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
電池を管理する管理装置により計測された複数の時刻の電圧、電流、SOC(State Of Charge)を少なくとも含む前記電池の運用データを、前記電池が電池システムに搭載されている状態で取得するデータ取得部と、
前記運用データに含まれる複数の時刻のSOCと電圧の組から、前記電流をもとに特定される前記電池が休止状態とみなせる期間のSOCと電圧の組を、サンプルデータとして抽出する抽出部と、
前記管理装置に保持されたSOC-OCV(Open Circuit Voltage)特性を取得していない状態において、抽出されたサンプルデータをもとに、前記電池のSOC-OCV特性を推定する推定部と、
を備えることを特徴とする演算システム。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記データ取得部は、複数の前記管理装置によりそれぞれ計測された、複数の種別の電池の運用データを取得し、
前記推定部は、前記電池の種別ごとに、前記SOC-OCV特性を推定することを特徴とする請求項1に記載の演算システム。
【請求項3】
前記データ取得部は、ネットワークを経由して複数の種別の電池の運用データを取得する請求項2に記載の演算システム。
【請求項4】
前記抽出部は、設定値以下の電流値が設定時間以上、継続した期間のSOCと電圧の組を抽出する請求項1または2に記載の演算システム。
【請求項5】
前記抽出部は、前記電池への充電または前記電池からの放電が終了してから、計測された電圧がOCVに収束するまでの期間、前記電池の分極電圧の収束特性をもとに、計測した電圧を補正し、補正した電圧を抽出する請求項1または2に記載の演算システム。
【請求項6】
前記抽出部は、前記電池への充電が終了した後の休止状態とみなせる期間のSOCと電圧の組を、前記電池からの放電が終了した後の休止状態とみなせる期間のSOCと電圧の組を別々に抽出し、
前記推定部は、前記電池の充電用の前記SOC-OCV特性と、放電用の前記SOC-OCV特性を別々に生成することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の演算システム。
【請求項7】
特定の電池のFCC(Full Charge Capacity)の推定が要求されたとき、
前記抽出部は、前記特定の電池の運用データから、間に充放電期間を挟んでいる前記特定の電池が休止状態とみなせる2つの期間から、それぞれ電圧を抽出し、2つの電圧を抽出した2つの時刻の間の期間の電流を抽出し、
前記推定部は、前記SOC-OCV特性を参照して、前記2つの電圧にそれぞれ対応する2つのSOCを特定して当該2つのSOCの差分を算出するとともに、前記2つの時刻の間の期間の電流を積算して電流積算量を算出し、前記SOCの差分と前記電流積算量をもとに、前記特定の電池のFCCを推定することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の演算システム。
【請求項8】
電池を管理する管理装置により計測された複数の時刻の電圧、電流、SOC(State Of Charge)を少なくとも含む前記電池の運用データを、前記電池が電池システムに搭載されている状態で取得するステップと、
前記運用データに含まれる複数の時刻のSOCと電圧の組から、前記電流をもとに特定される前記電池が休止状態とみなせる期間のSOCと電圧の組を、サンプルデータとして抽出するステップと、
前記管理装置に保持されたSOC-OCV(Open Circuit Voltage)特性を取得していない状態において、抽出されたサンプルデータをもとに、前記電池のSOC-OCV特性を推定するステップと、
を有することを特徴とする電池特性推定方法。
【請求項9】
電池を管理する管理装置により計測された複数の時刻の電圧、電流、SOC(State Of Charge)を少なくとも含む前記電池の運用データを、前記電池が電池システムに搭載されている状態で取得する処理と、
前記運用データに含まれる複数の時刻のSOCと電圧の組から、前記電流をもとに特定される前記電池が休止状態とみなせる期間のSOCと電圧の組を、サンプルデータとして抽出する処理と、
前記管理装置に保持されたSOC-OCV(Open Circuit Voltage)特性を取得していない状態において、抽出されたサンプルデータをもとに、前記電池のSOC-OCV特性を推定する処理と、
コンピュータに実行させることを特徴とする電池特性推定プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、リチウムイオン電池などのセルの特性を推定する演算システム、電池特性推定方法、及び電池特性推定プログラムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、ハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、電気自動車(EV)が普及してきている。これらの電動車両にはキーデバイスとして、リチウムイオン電池などの二次電池が搭載される。電動車両に搭載される二次電池では、満充電容量(FCC:Full Charge Capacity)を高精度に求めることが重要となる。FCCを高精度に求めることができれば、劣化度(SOH:State Of Health)を高精度に推定することができ、電動車両の残航続距離、電動車両に搭載された二次電池の交換時期、及び交換時のリユース価値を高精度に予測することができる。
【0003】
FCCは一般的に、開放電圧(OCV:Open Circuit Voltage)と残容量(SOC:State Of Charge)との関係を規定したSOC-OCV特性(SOC-OCVカーブ)と、2点のOCVと、2点のOCV間の電流積算量をもとに算出される。
【0004】
電動車両には多種多様な車種があり、多種多様な二次電池が使用されている。多種多様な二次電池のFCCを高精度に推定するには、それら全種類の二次電池のSOC-OCVカーブを取得する必要がある。
【0005】
多種多様な電動車両を用いて営業している配送業者、タクシー業者、レンタカー業者などの事業者は、経営上、保有している複数の電動車両の二次電池のFCC、SOHを正確に把握しておく必要がある。しかしながら、電動車両は、SOC-OCVカーブ、FCC、及びSOHを外部に出力しない仕様のものが多く、事業者が、保有している複数の電動車両の二次電池のFCC、SOHを簡単に把握することは難しい。
【0006】
事業者が、多種多様な二次電池の運用データを収集して、各二次電池のSOC-OCVカーブを自前で作成することは、大きな時間的・金銭的なコストがかかり、現実的ではない。また、電池メーカであっても、他社の二次電池の運用データを、電動車両の加速試験などにより収集するにはコストがかかる。
【0007】
関連する技術として、OCVと満充電容量との関係を規定したOCV-満充電容量特性を、SOCごとにテーブルに保持しておき、あるSOCの満充電容量を、当該SOCのOCV-満充電容量特性を参照して推定する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、SOC-OCVカーブを、特性劣化に応じて補正する手法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。いずれの手法も、ベースとなるSOC-OCVカーブが必要であり、SOC-OCVカーブを取得するにはコストがかかる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2012-132761号公報
特開2014-134391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本開示はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、電池の特性を低コストで取得することができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本開示のある態様の演算システムは、電池を管理する管理装置により計測された複数の時刻の電圧、電流、SOCを少なくとも含む前記電池の運用データを取得するデータ取得部と、前記運用データに含まれる複数の時刻のSOCと電圧の組から、前記電流をもとに特定される前記電池が休止状態とみなせる期間のSOCと電圧の組を、サンプルデータとして抽出する抽出部と、抽出されたサンプルデータをもとに、前記電池のSOC-OCV特性を推定する推定部と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日本精機株式会社
表示装置
22日前
株式会社エビス
水準器
21日前
日本精機株式会社
アセンブリ
28日前
個人
準結晶の解析方法
28日前
株式会社チノー
測定装置
3日前
株式会社豊田自動織機
自動走行体
27日前
日本碍子株式会社
ガスセンサ
21日前
個人
浸透探傷試験方法
17日前
株式会社不二越
塵埃噴射装置
16日前
トヨタ自動車株式会社
制御装置
17日前
株式会社東芝
センサ
16日前
株式会社チノー
検量線の取得方法
3日前
日本精機株式会社
二酸化炭素濃度測定器
1日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
28日前
GEE株式会社
光学特性測定装置
27日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
15日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
16日前
株式会社不二越
X線測定装置
22日前
株式会社不二越
X線測定装置
22日前
TDK株式会社
アレイセンサ
17日前
学校法人 中央大学
管内径推定装置
7日前
個人
多段電磁加速による高力積衝撃試験機
9日前
株式会社TISM
センサ部材
27日前
東洋紡株式会社
ヘムタンパク質の安定化方法
10日前
TDK株式会社
計測装置
22日前
株式会社小糸製作所
物体検知システム
28日前
大和製衡株式会社
表示システム
1か月前
TDK株式会社
温度センサ
20日前
本田技研工業株式会社
車載検出器
3日前
エスペック株式会社
温度槽及び試験方法
23日前
スズキ株式会社
ECU交換診断システム
今日
大和ハウス工業株式会社
引張装置
1か月前
個人
簡易・迅速タンパク質検出装置および方法
17日前
キヤノン株式会社
光学装置
今日
株式会社村田製作所
厚み測定装置
3日前
栗田工業株式会社
水処理システム
20日前
続きを見る
他の特許を見る