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公開番号
2025084924
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2025032600,2020197944
出願日
2025-03-03,2020-11-30
発明の名称
異形を有する偏光板の製造方法
出願人
日東電工株式会社
代理人
個人
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20250527BHJP(光学)
要約
【課題】異形を有し、かつ、クラックが抑制された偏光板の簡便安価な製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態による異形を有する偏光板の製造方法は、レーザー照射により偏光板に異形を形成すること;および、異形が形成された偏光板を、レーザー照射により枚葉状に切断すること;を含む。1つの実施形態においては、当該製造方法は、異形が形成された偏光板を、直線状のレーザー照射により枚葉状に切断することを含む。1つの実施形態においては、当該異形は平面視した場合に凹部となる形状である。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
レーザー照射により偏光板に異形を形成すること、および
該異形が形成された偏光板を、レーザー照射により枚葉状に切断すること、
を含み、
該異形の形成において、該枚葉状の切断の後の偏光板の外周の少なくとも一部に対応する位置に異形を形成し、
該異形の形成のためのレーザー照射の開始点および終了点のそれぞれが、該枚葉状の切断の後の偏光板に含まれない、
異形を有する偏光板の製造方法。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記異形が形成された偏光板を、直線状のレーザー照射により枚葉状に切断することを含む、請求項1に記載の異形を有する偏光板の製造方法。
【請求項3】
前記異形が平面視した場合に凹部となる形状である、請求項1または2に記載の異形を有する偏光板の製造方法。
【請求項4】
前記異形がU字ノッチまたはV字ノッチである、請求項3に記載の異形を有する偏光板の製造方法。
【請求項5】
前記異形を形成するためのレーザー照射の、前記開始点が前記異形から0.5mm~50mm手前である、および/または、前記終了点が前記異形から0.5mm~50mmである、請求項1から4のいずれかに記載の異形を有する偏光板の製造方法。
【請求項6】
前記異形の形成と前記枚葉状の切断とが、1秒以上の間隔をあけて行われる、請求項1から5のいずれかに記載の異形を有する偏光板の製造方法。
【請求項7】
前記偏光板が位相差層をさらに有する、請求項1から6のいずれかに記載の異形を有する偏光板の製造方法。
【請求項8】
前記位相差層が環状オレフィン系樹脂を含み、nx>nz>nyの屈折率特性を示し、そのNz係数が0.3~0.7であり、および、その面内位相差Re(550)が250nm~350nmである、請求項7に記載の異形を有する偏光板の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、異形を有する偏光板の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、液晶表示装置およびエレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置、無機EL表示装置)に代表される画像表示装置が急速に普及している。画像表示装置の画像形成方式に起因して、画像表示装置の少なくとも一方には偏光板が配置されている。近年、偏光板を矩形以外に加工すること(異形加工:例えば、ノッチおよび/または貫通穴の形成)が望まれる場合がある。しかし、偏光板の異形加工部においては、クラックが発生しやすいという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-159911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、異形を有し、かつ、クラックが抑制された偏光板の簡便安価な製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態による異形を有する偏光板の製造方法は、レーザー照射により偏光板に異形を形成すること;および、該異形が形成された偏光板を、レーザー照射により枚葉状に切断すること;を含む。
1つの実施形態においては、上記製造方法は、上記異形が形成された偏光板を、直線状のレーザー照射により枚葉状に切断することを含む。
1つの実施形態においては、上記異形は平面視した場合に凹部となる形状である。1つの実施形態においては、上記異形はU字ノッチまたはV字ノッチである。
1つの実施形態においては、上記レーザー照射はオーバーランを含み、該オーバーランの量は0.5mm~50mmである。
1つの実施形態においては、上記異形の形成と上記枚葉状の切断とは、1秒以上の間隔をあけて行われる。
1つの実施形態においては、上記偏光板は位相差層をさらに有する。1つの実施形態においては、上記位相差層は環状オレフィン系樹脂を含み、nx>nz>nyの屈折率特性を示し、そのNz係数は0.3~0.7であり、および、その面内位相差Re(550)は250nm~350nmである。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によれば、異形を有する偏光板の製造方法において、レーザー照射により偏光板に異形を形成した後に、当該異形が形成された偏光板をレーザー照射により枚葉状に切断することにより、異形を有するにもかかわらずクラックが抑制された偏光板を簡便安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施形態による製造方法に用いられ得る偏光板の一例を説明する概略断面図である。
本発明の実施形態による製造方法に用いられ得る偏光板の別の例を説明する概略断面図である。
本発明の実施形態による製造方法により得られる偏光板における異形または異形加工部の一例を説明する概略平面図である。
本発明の実施形態による製造方法により得られる偏光板における異形または異形加工部の変形例を説明する概略平面図である。
図5(a)および図5(b)は、それぞれ、本発明の実施形態による製造方法における異形加工および枚葉状の切断の詳細を説明する概略平面図である。
本発明の実施形態により得られる効果のメカニズムを説明するための概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。なお、見やすくするために図面は模式的に表されており、さらに、図面における長さ、幅、厚み等の比率、ならびに角度等は、実際とは異なっている。
【0009】
(用語および記号の定義)
本明細書における用語および記号の定義は下記の通りである。
(1)屈折率(nx、ny、nz)
「nx」は面内の屈折率が最大になる方向(すなわち、遅相軸方向)の屈折率であり、「ny」は面内で遅相軸と直交する方向(すなわち、進相軸方向)の屈折率であり、「nz」は厚み方向の屈折率である。
(2)面内位相差(Re)
「Re(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した面内位相差である。例えば、「Re(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した面内位相差である。Re(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Re(λ)=(nx-ny)×dによって求められる。
(3)厚み方向の位相差(Rth)
「Rth(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した厚み方向の位相差である。例えば、「Rth(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した厚み方向の位相差である。Rth(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Rth(λ)=(nx-nz)×dによって求められる。
(4)Nz係数
Nz係数は、Nz=Rth/Reによって求められる。
(5)角度
本明細書において角度に言及するときは、当該角度は基準方向に対して時計回りおよび反時計回りの両方を包含する。したがって、例えば「45°」は±45°を意味する。
(6)実質的に直交または実質的に平行
本明細書において「実質的に直交」および「略直交」という表現は、2つの方向のなす角度が90°±7°である場合を包含し、好ましくは90°±5°であり、さらに好ましくは90°±3°である。「実質的に平行」および「略平行」という表現は、2つの方向のなす角度が0°±7°である場合を包含し、好ましくは0°±5°であり、さらに好ましくは0°±3°である。さらに、本明細書において単に「直交」または「平行」というときは、実質的に直交または実質的に平行な状態を含み得るものとする。
【0010】
本発明の実施形態による異形を有する偏光板の製造方法は、レーザー照射により偏光板に異形を形成すること;および、該異形が形成された偏光板を、レーザー照射により枚葉状に切断すること;を含む。便宜上、まず、本発明の実施形態による製造方法に用いられ得る偏光板および当該製造方法により得られる偏光板の具体的な構成を説明し、次いで、本発明の実施形態による異形を有する偏光板の製造方法について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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