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公開番号2025084785
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2025020445,2021571621
出願日2025-02-12,2020-05-14
発明の名称ポリアミド/ポリオレフィンブレンド及び対応する携帯電子機器の構成部品
出願人ソルベイ スペシャルティ ポリマーズ ユーエスエー, エルエルシー
代理人園田・小林弁理士法人
主分類C08L 23/26 20250101AFI20250527BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】優れた誘電性能及び機械的性能を有するポリマー組成物を提供する。
【解決手段】官能化ポリオレフィンと、脂肪族ポリアミドと、ガラス繊維とを含むポリマー組成物であって、ポリマー組成物中の脂肪族ポリアミドと官能化ポリオレフィンとの総重量に対する官能化ポリオレフィンの重量比(「ポリオレフィン重量比」)は、55%~95%である、ポリマー組成物、対応するポリマー組成物に対して優れた誘電性能及び改善された機械的性能を有する。優れた誘電性能及び向上した機械的性能のため、ポリマー組成物は、望ましくは、携帯電子機器用途に組み込まれ得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
- 官能化ポリオレフィンと、
- 脂肪族ポリアミドと、
- ガラス繊維と、
- 55%~95%の官能化ポリオレフィン重量比と
を含むポリマー組成物であって、
- 官能化ポリオレフィン重量比は、式:
TIFF
2025084785000010.tif
16
170
によって与えられ、及び
- W
PA
及びW
PO
は、それぞれポリマー組成物中の脂肪族ポリアミド及び官能化ポリオレフィンの重量であり、
- 官能化ポリオレフィンは

それぞれ以下の式:
TIFF
2025084785000011.tif
43
170
(式中、R

~R

は、独立して、水素及び式-(CH



-CH

(ここで、mは、0~5の整数である)によって表されるアルキル基からなる群から選択され;R

~R
12
は、独立して、水素、式-(CH


m’
-CH

(ここで、mは、0~5の整数である)によって表されるアルキル基及びポリアミドポリマーのアミン基又はカルボン酸基と反応する反応性基からなる群から選択され;R

~R
12
の少なくとも1つは、反応性基である)
によって表される繰り返し単位R
PO1
及びR
PO2
を含み、及び
- 官能化ポリオレフィンは、0.05モル%~1.5モル%の繰り返し単位R
PO2
を含む、ポリマー組成物。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
官能化ポリオレフィンポリマーは、官能化ポリエチレン、官能化ポリプロピレン、官能化ポリメチルペンテン、官能化ポリブテン-1、官能化ポリイソブチレン、官能化エチレンプロピレンゴム及び官能化エチレンプロピレンジエンモノマーゴムからなる群から選択され、好ましくは、官能化ポリオレフィンポリマーは、官能化ポリプロピレンである、請求項1に記載のポリマー組成物。
【請求項3】
官能化ポリオレフィンポリマーは、無水マレイン酸、エポキシド、イソシアネート及びアクリル酸からなる群から選択される反応性基で官能化されており、好ましくは、反応性基は、無水マレイン酸である、請求項1又は2に記載のポリマー組成物。
【請求項4】
脂肪族ポリアミドは、以下の式:
TIFF
2025084785000012.tif
39
170
(式中、
- R
13
~R
16
は、各位置において、独立して、水素、アルキル、アリール、アルカリ又はアルカリ土類金属スルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩及び第四級アンモニウムからなる群から選択され;
- pは、4~10の整数であり;及び
- p’は、7~12の整数である)
によって表される繰り返し単位R
PA
を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のポリマー組成物。
【請求項5】
ポリアミドは、PA4,6;PA5,6;PA5,10;PA6,10;PA10,10;及びPA10,12からなる群から選択される、請求項1~3のいずれか一項に記載のポリマー組成物、又はポリアミドは、PA5,10;PA6,10;PA10,10;及びPA10,12からなる群から選択される、請求項4に記載のポリマー組成物。
【請求項6】
ガラス繊維は、1MHzの周波数で4.0~5.5の誘電定数を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載のポリマー組成物。
【請求項7】
ガラス繊維濃度は、20重量%~60重量%、好ましくは25重量%~50重量%である、請求項1~6のいずれか一項に記載のポリマー組成物。
【請求項8】
官能化ポリオレフィン濃度は、25重量%~55重量%、好ましくは30重量%~50重量%である、請求項1~7のいずれか一項に記載のポリマー組成物。
【請求項9】
脂肪族ポリアミド濃度は、3重量%~30重量%、好ましくは5重量%~30重量%である、請求項1~8のいずれか一項に記載のポリマー組成物。
【請求項10】
少なくとも83MPaの引張強度を有する、請求項1~9のいずれか一項に記載のポリマー組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年6月5日に出願された米国仮特許出願第62/857470号及び2019年9月23日に出願された欧州特許出願公開第19198882.3号に対する優先権を主張し、これらの出願のそれぞれの全内容は、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,900 文字)【0002】
本発明は、官能化ポリオレフィンと、脂肪族ポリアミドと、ガラス繊維とを含むポリマー組成物であって、優れた誘電性能及び機械的性能を有するポリマー組成物に関する。本発明は、ポリマー組成物を含む、携帯電子機器の構成部品にも関する。
【背景技術】
【0003】
ポリアミド組成物は、その減少した重量及び高い機械的性能のため、携帯電子機器の構成部品において広く使用されている。特に、ガラス繊維を含むポリアミドポリマー組成物は、携帯電子機器用途に特に適している。このような組成物は、適切な機械的強度、減少した重量及び設計オプションの増加を有し得るため、携帯電子機器の構成部品における金属代替品として魅力的である。
【発明の概要】
【0004】
第1の態様では、本発明は、官能化ポリオレフィンと、脂肪族ポリアミドと、ガラス繊維と、55%~95%の官能化ポリオレフィン重量比とを含むポリマー組成物であって、官能化ポリオレフィン重量比は、式:
TIFF
2025084785000001.tif
12
170
によって与えられ、及びW
PA
及びW
PO
は、それぞれポリマー組成物中の脂肪族ポリアミド及び官能化ポリオレフィンの重量である、ポリマー組成物に関する。
【0005】
いくつかの実施形態では、ポリマー組成物は、少なくとも83MPaの引張強度を有する。追加的に又は代わりに、いくつかの実施形態では、ポリマー組成物は、少なくとも2.8%の引張ひずみを有する。追加的に又は代わりに、いくつかの実施形態では、ポリマー組成物は、少なくとも7.8GPaの引張弾性率を有する。いくつかの実施形態では、ポリマー組成物は、3.1以下の、1MHzにおけるD

及び0.007以下の、1MHzにおけるD

を有する。
【0006】
別の態様では、本発明は、ポリマー組成物を含む、携帯電子機器の構成部品に関する。いくつかの実施形態では、携帯電子機器は、携帯電子機器のハウジングである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書では、官能化ポリオレフィンと、脂肪族ポリアミドと、ガラス繊維とを含むポリマー組成物であって、ポリマー組成物中の脂肪族ポリアミドと官能化ポリオレフィンとの総重量に対する官能化ポリオレフィンの重量比(「ポリオレフィン重量比」)は、55%~95%である、ポリマー組成物が記載される。驚くべきことに、ポリマー組成物は、対応するポリマー組成物に対して優れた誘電性能及び改善された機械的性能を有することが発見された。本明細書で使用される場合、ポリマー組成物及び対応するポリマー組成物は、対応するポリマー組成物中のポリオレフィンの重量比が55%~95%の範囲外であるという事実を除いて同一である。より具体的には、対応するポリマー組成物のポリオレフィン重量比は、55%未満、好ましくは50%以下又は95%超、好ましくは99%以上である。優れた誘電性能及び向上した機械的性能のため、ポリマー組成物は、望ましくは、携帯電子機器用途に組み込まれ得る。
【0008】
本出願において、いずれの記載も、特定の実施形態に関連して記載されているとしても本開示の他の実施形態に適用可能であり、且つ他の実施形態と交換可能である。更に、要素又は成分が、列挙された要素若しくは成分のリストに含まれ、且つ/又はリストから選択されると言われる場合、本明細書で明示的に企図される関連する実施形態では、要素又は成分は、個別の列挙された要素若しくは成分のいずれか1つでもあり得るか、又は明示的に列挙された要素若しくは成分の任意の2つ以上からなる群からも選択され得;要素又は成分のリストに列挙されたいかなる要素又は成分も、このようなリストから省略され得ることが理解されるべきである。
【0009】
具体的に別途限定しない限り、用語「アルキル」並びに「アルコキシ」、「アシル」及び「アルキルチオ」などの派生用語は、本明細書で使用される場合、それらの範囲内に直鎖、分岐鎖及び環状部分を含む。アルキル基の例は、メチル、エチル、1-メチルエチル、プロピル、1,1-ジメチルエチル及びシクロプロピルである。具体的に別途記述しない限り、各アルキル及びアリール基は、無置換であるか、又はハロゲン、ヒドロキシ、スルホ、C

~C

アルコキシ、C

~C

アルキルチオ、C

~C

アシル、ホルミル、シアノ、C

~C
15
アリールオキシ若しくはC

~C
15
アリールから選択されるが、それらに限定されない1個以上の置換基で置換され得る。但し、置換基が立体的に適合性を有し、且つ化学結合及びひずみエネルギーの規則が満たされていることを条件とする。用語「ハロゲン」又は「ハロ」には、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素が含まれ、フッ素が好ましい。
【0010】
用語「アリール」は、フェニル、インダニル又はナフチル基を意味する。アリール基は、1つ以上のアルキル基を含み得、この場合、「アルキルアリール」と呼ばれることもあり;例えば芳香族基及び2つのC

~C

基(例えば、メチル又はエチル)から構成され得る。アリール基は、1つ以上のヘテロ原子、例えばN、O又はSも含み得、この場合、これは、「ヘテロアリール」基と呼ばれることもあり;これらのヘテロ芳香環は、他の芳香族系と縮合し得る。そのようなヘテロ芳香環には、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピリジル、ピリダジル、ピリミジル、ピラジニル及びトリアジニル環構造が含まれるが、それらに限定されない。アリール又はヘテロアリール置換基は、無置換であるか、又はハロゲン、ヒドロキシ、C

~C

アルコキシ、スルホ、C

~C

アルキルチオ、C

~C

アシル、ホルミル、シアノ、C

~C
15
アリールオキシ若しくはC

~C
15
アリールから選択されるが、それらに限定されない1個以上の置換基で置換され得る。但し、置換基が立体的に適合性を有し、且つ化学結合及びひずみエネルギーの規則が満たされていることを条件とする。
(【0011】以降は省略されています)

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