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公開番号2025084671
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2024105835
出願日2024-06-30
発明の名称ビデオ情報とバスメッセージ情報の時間同期方法及び電子機器
出願人シャンハイトサンテクノロジーリミテッド,Shanghai TOSUN Technology Ltd.
代理人個人
主分類G06F 11/32 20060101AFI20250527BHJP(計算;計数)
要約【課題】ビデオ情報とバスメッセージ情報を時間同期させる。
【解決手段】方法は、ビデオ情報のタイムスタンプをベースタイムスタンプとして定義し、記録を起動したとき、ビデオ情報の先頭フレームのタイムスタンプT0を取得し、且つ、バスメッセージの先頭フレームのタイムスタンプをビデオ情報の先頭フレームのタイムスタンプT0に合わせ、合わせた後のバスメッセージの各フレームのタイムスタンプTyを記録し、記録を停止したとき、ビデオ情報のテールフレームのタイムスタンプT1及びバスメッセージのテールフレームのタイムスタンプT2を取得し、比例係数k=(T1-T0)/(T2-T0)を導出し、全ての記録されたバスメッセージをトラバーサルし、その各フレームのタイムスタンプTyをTx=T0+(Ty-T0)*kに修正して保存し、バスメッセージの各フレームのタイムスタンプTxをビデオ情報のクロックを基準として記録する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
ビデオ情報とバスメッセージ情報の時間同期方法であって、
ビデオ情報のタイムスタンプをベースタイムスタンプとして定義し、
記録を起動したとき、ビデオ情報の先頭フレームのタイムスタンプＴ０を取得し、且つバスメッセージの先頭フレームのタイムスタンプをビデオ情報の先頭フレームのタイムスタンプＴ０に合わせ、且つ合わせた後のバスメッセージの各フレームのタイムスタンプＴｙを記録し、
記録を停止したとき、ビデオ情報のテールフレームのタイムスタンプＴ１及びバスメッセージのテールフレームのタイムスタンプＴ２を取得し、
比例係数ｋ＝（Ｔ１-Ｔ０）／（Ｔ２-Ｔ０）を導出し、
全ての記録されたバスメッセージをトラバーサルし、且つその各フレームのタイムスタンプＴｙをＴｘ＝Ｔ０＋（Ｔｙ－Ｔ０）＊ｋに修正して保存し、これによりバスメッセージの各フレームのタイムスタンプＴｘはビデオ情報のクロックを基準として記録される、ことを特徴とするビデオ情報とバスメッセージ情報の時間同期方法。
続きを表示（約 2,200 文字）【請求項２】
バスメッセージの先頭フレームのタイムスタンプをビデオ情報の先頭フレームのタイムスタンプＴ０に合わせ、且つ合わせた後のバスメッセージの各フレームのタイムスタンプＴｙを記録する方法であって、
バスメッセージの先頭フレームのタイムスタンプをＴ３と定義し、
記録過程におけるいずれかのバスメッセージのタイムスタンプをＴと定義すれば、合わせた後のバスメッセージの各フレームのタイムスタンプＴｙ＝Ｔ－Ｔ３＋Ｔ０である、ことを特徴とする請求項１に記載の時間同期方法。
【請求項３】
ビデオ情報をリアルタイムにコンピュータ装置に伝送し、
バスアダプタを介して前記コンピュータ装置にバスメッセージを伝送する、ことを特徴とする請求項１に記載の時間同期方法。
【請求項４】
バスメッセージの伝送フレームレートは、１０００フレーム／秒以上である、ことを特徴とする請求項１に記載の時間同期方法。
【請求項５】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
コンピュータ読み取り可能なコマンドを記憶し、それが少なくとも一つのプロセッサにより実行されるとき、請求項１、２、４のいずれか１項に記載の時間同期方法のプログラムを実行させる、ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項６】
装置であって、
少なくとも一つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体と、少なくとも1つのプロセッサとを含み、
前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コマンドを記憶し、
前記プロセッサは、請求項１、２、４のいずれか１項に記載の時間同期方法のプログラムを実行するため、前記コマンドを実行する、ことを特徴とする装置。
【請求項７】
電子機器であって、
プロセッサ、プロセッサと通信してグラフィックインタフェースを表示するディスプレイ、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、通信バス及び通信インタフェースを含み、
前記プロセッサ、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体及び前記通信インタフェースは、前記通信バスを介して相互間の通信を実現し、
前記読み出し可能な記憶媒体は、コマンドプログラムを記憶しており、
前記プロセッサは、前記コマンドを実行することにより、請求項１、２、４のいずれか１項に記載の時間同期方法のプログラムを実行するように構成され、
前記ディスプレイは、グラフィックインタフェースを介して時間同期のバスメッセージ及びビデオ情報を表示する、ことを特徴とする電子機器。
【請求項８】
ビデオ情報とバスメッセージ情報の時間同期システムであって、
少なくとも一つのバスアダプタと、少なくとも一つのビデオ情報収集器と、少なくとも１台のコンピュータ装置と、を含み、
前記バスアダプタは、バスメッセージを送受信するように構成され、
前記ビデオ情報収集器は、ビデオ情報を収集するように構成され、
前記コンピュータ装置は、プロセッサ、プロセッサと通信してグラフィックインタフェースを表示するディスプレイ、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、通信バス、及び通信インタフェースを含み、
前記ビデオ情報収集器は、通信インタフェースを介してプロセッサと通信し、
前記プロセッサ、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、及び前記通信インタフェースは、前記通信バスを介してバスアダプタとの間の通信を実現し、
前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コマンドプログラムを記憶しており、
前記プロセッサは、バスメッセージ及びビデオ情報を取得した後、前記コマンドを実行して請求項１、２、４のいずれか１項に記載の時間同期方法のプログラムを実行するように構成され、
前記ディスプレイは、グラフィックインタフェースを介して時間同期のバスメッセージ及びビデオ情報を表示する、ことを特徴とするビデオ情報とバスメッセージ情報の時間同期システム。
【請求項９】
前記バスアダプタは、ＣＡＮバスアダプタ、ＣＡＮＦＤバスアダプタ、ＦａｓｔＬＩＮバスアダプタ、ＬＩＮバスアダプタ、Ｅｔｈｅｒｎｅｔバスアダプタ、又はＦｌｅｘＲａｙバスアダプタであり、
ＵＤＳ又はＸＣＰ又はＣＣＰプロトコルを介してコンピュータ装置と通信してコンピュータ装置におけるプロセッサにバスメッセージを送受信する、ことを特徴とする請求項８に記載の時間同期システム。
【請求項１０】
前記バスアダプタは、ＭＣＵモジュールと、通信モジュールとを含み、
ＭＣＵモジュールは、バスメッセージの送受信を実行するように構成され、またフレームレートが１０００フレーム／秒より低い場合、フレームレート補償メッセージを生成してバスメッセージとし、
通信モジュールは、ＭＣＵモジュールに接続されるように構成され、且つバスアダプタに接続されるときにバスメッセージをコンピュータ装置に送信する、ことを特徴とする請求項８に記載の時間同期システム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本出願は優先権に基づいて２０２３年１２月２９日に提出された中国特許出願番号２０２３１１８６３２７４９、及び２０２３年１１月２２日に提出された米国特許出願番号１８／５１６，９９５を声明し、その全ての内容はここで引用によりこの中に組み込まれる。
続きを表示（約 2,200 文字）【０００２】
本発明は車両用ソフトウェア開発技術分野に属し、具体的にはビデオ情報とバスメッセージ情報の時間同期方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【０００３】
自動車ＡＤＡＳ（Advanced Driving Assistance System）開発及び検証分野では、常に互いに関連しない複数の装置からのデータを収集する必要が生じることがよくある。各装置の間のタイムスタンプは異なることがあり、例えばバスデータ収集装置のタイムスタンプは自身からであり、ビデオ収集装置のタイムスタンプはコンピュータからであり、バスデータ収集装置のタイムスタンプとコンピュータのタイムスタンプとの間の誤差は固定されず、タイムスタンプはますます大きく又はますます小さくなり、ある程度まで積算されると、コンピュータのタイムスタンプとの間の誤差が非常に大きくなり、それにより各装置間に収集されたデータは時間的に同期できない。
【発明の概要】
【０００４】
本発明はビデオ情報とバスメッセージ情報の時間同期方法に関する。この方法は、以下を含む。
ビデオ情報のタイムスタンプをベースタイムスタンプとして定義する。
記録を起動したとき、ビデオ情報の先頭フレームのタイムスタンプＴ０を取得し、バスメッセージの先頭フレームのタイムスタンプをビデオ情報の先頭フレームのタイムスタンプＴ０に合わせ、且つ合わせた後のバスメッセージの各フレームのタイムスタンプＴｙを記録する。
記録を停止したとき、ビデオ情報のテールフレームのタイムスタンプＴ１及びバスメッセージのテールフレームのタイムスタンプＴ２を取得する。
比例係数ｋ＝（Ｔ１-Ｔ０）／（Ｔ２-Ｔ０）を導出する。
全ての記録されたバスメッセージをトラバーサルし、且つその各フレームのタイムスタンプＴｙをＴｘ＝Ｔ０＋（Ｔｙ－Ｔ０）＊ｋに修正して保存し、これによりバスメッセージの各フレームのタイムスタンプＴｘはビデオ情報のクロックを基準として記録される。
【０００５】
本発明の他の特徴及び利点は以下の明細書に記載され、且つ、一部は明細書から明らかになり、又は本発明を実施することによって理解される。本発明の目的及び他の利点は明細書及び図面に特に指摘された構造によって実現及び取得される。
【０００６】
本発明の上記目的、特徴及び利点をより分かりやすくするために、以下は好適な実施例を挙げ、且つ添付図面と合わせ、詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
本発明の具体的な実施形態又は先行技術の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下では、具体的な実施形態又は先行技術の説明に使用する必要がある図面を簡単に説明する。以下の説明に記載された図面は本発明の一部の実施形態であり、当業者にとって創造的な労力を払うことなく、これらの図面から他の図面を得ることができることは明白である。
いくつかの実施例に係るビデオ情報とバスメッセージ情報の時間同期方法のフローチャートである。
いくつかの実施例に係るバスアダプタの原理ブロック図である。
いくつかの実施例に係る自動車バス仮想チャネルの実現システムの原理ブロック図である。
いくつかの実施例に係る自動車バス仮想チャネルの実現システムの原理ブロック図である。
いくつかの実施例に係る電子機器の原理ブロック図である。
いくつかの実施例に係る電子機器の原理ブロック図である。
いくつかの実施例に係るシステムの原理ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
本発明の実施例の目的、技術的態様及び利点をより明確にするために、以下に添付図面と関連して本発明の技術的態様を明確かつ完全に説明するが、説明された実施例は本発明の一部の実施例であり、全ての実施例ではないことは明らかである。本発明の実施例に基づいて、当業者が創作的な労働を行わないことを前提として取得した他のすべての実施例は、発明の保護の範囲に属する。
【０００９】
自動車ＡＤＡＳ開発及び検証分野では、常に互いに関連しない複数の装置からのデータを収集する必要がある。各装置の間のタイムスタンプは異なる傾向がある。例えばバスデータ収集装置のタイムスタンプは自身からであり、ビデオ収集装置のタイムスタンプはコンピュータからであり、バスデータ収集装置のタイムスタンプとコンピュータのタイムスタンプとの間の誤差は固定されず、タイムスタンプはますます大きく又はますます小さくなり、、ある程度まで積算されると、コンピュータのタイムスタンプとの間の誤差が非常に大きくなり、それにより各装置間に収集されたデータは時間的に同期できない。
【００１０】
関連技術において、一つの独立した装置をカスタマイズし、自動車ビデオ情報収集機能及びバスデータ収集機能を同時に有するようにする。或いは複数の独立した装置をカスタマイズし、それらの間が同期線で接続され、データ収集過程におけるリアルタイム同期を実現する。簡便で効率的な方法を用いて複数の互いに関連しない装置間の時間同期を実現することは困難である。
（【００１１】以降は省略されています）

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