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公開番号
2025084519
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2023198480
出願日
2023-11-22
発明の名称
血中循環がん細胞の検出方法
出願人
地方独立行政法人 大阪府立病院機構
,
シスメックス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01N
33/53 20060101AFI20250527BHJP(測定;試験)
要約
【課題】欠損型APCタンパク質を含む血中循環がん細胞を検出する手段を提供することを目的とする。
【解決手段】野生型APCタンパク質及び欠損型APCタンパク質の両方に結合する標識抗体と、野生型APCタンパク質には結合するが欠損型APCタンパク質には結合しない標識抗体とを用いて、血中循環がん細胞を免疫染色し、標識由来のシグナルを測定することにより、上記の課題を解決した。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
試料中の血中循環がん細胞と、第一標識物質を含む第一標識抗体と、前記第一標識物質とは異なる第二標識物質を含む第二標識抗体とを接触させる工程と、
前記第一標識抗体が結合し且つ前記第二標識抗体が結合していない欠損型APCタンパク質を含む血中循環がん細胞を検出する工程と、
を含み、
前記第一標識抗体は、野生型APCタンパク質及び欠損型APCタンパク質に結合可能な抗体を含み、
前記第二標識抗体は、前記野生型APCタンパク質に結合可能であり且つ前記欠損型APCタンパク質に結合しない抗体を含む、
血中循環がん細胞の検出方法。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記第一標識抗体及び前記第二標識抗体が結合した野生型APCタンパク質を含む細胞を検出する工程をさらに含む、請求項1に記載の検出方法。
【請求項3】
前記検出する工程が、
前記第一標識物質に由来する第一シグナルと、前記第二標識物質に由来する第二シグナルとを検出する工程と、
前記第一シグナルと前記第二シグナルに基づいて前記欠損型APCタンパク質を含む血中循環がん細胞を検出する工程と、
を含む、請求項1に記載の検出方法。
【請求項4】
前記検出する工程が、
前記第一標識物質に由来する第一シグナルと、前記第二標識物質に由来する第二シグナルとを検出する工程と、
前記第一シグナルに対する前記第二シグナルの比の値が閾値未満である細胞、又は前記第二シグナルに対する前記第一シグナルの比の値が閾値以上である細胞を、前記欠損型APCタンパク質を含む血中循環がん細胞として検出する工程と、
を含む、請求項1に記載の検出方法。
【請求項5】
前記検出する工程が、
前記試料中の細胞の画像を取得し、前記細胞の画像における前記第一標識物質に由来する第一シグナル及び前記第二標識物質に由来する第二シグナルを検出する工程と、
前記第一シグナルを含み且つ前記第二シグナルを実質的に含まない細胞を、前記欠損型APCタンパク質を含む血中循環がん細胞として検出する工程と、
を含む、請求項1に記載の検出方法。
【請求項6】
前記第一標識物質が蛍光物質であり、前記第二標識物質が蛍光物質であり、前記第一シグナルが蛍光シグナルであり、前記第二シグナルが蛍光シグナルであり、前記画像が蛍光画像である、請求項5に記載の検出方法。
【請求項7】
前記欠損型APCタンパク質が、前記野生型APCタンパク質のC末端領域が欠損したタンパク質である、請求項1に記載の検出方法。
【請求項8】
前記第一標識物質及び第二標識物質が、互いに異なる波長域に蛍光発光極大を有する蛍光物質である、請求項1に記載の検出方法。
【請求項9】
前記血中循環がん細胞の間葉系マーカータンパク質を標識する工程と、
前記第一標識抗体が結合し、前記間葉系マーカータンパク質が標識され、且つ前記第二標識抗体が結合しない細胞を、前記欠損型APCタンパク質を含む間葉系血中循環がん細胞として検出する工程と、
をさらに含む、請求項1に記載の検出方法。
【請求項10】
前記間葉系マーカータンパク質が、ビメンチン、N-カドヘリン、OB-カドヘリン、フィブロネクチン、インテグリンA5b1、スネイル、スラグ、ETS1、α-SMA、ツイスト、FAP、FSP-1、SIP1、グースコイド、LEF-1、FOXC2からなる群より選択される少なくとも1である、請求項9に記載の検出方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、血中循環がん細胞(以下、「CTC」とも呼ぶ)の検出方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
がん細胞では、特定のタンパク質をコードする遺伝子にナンセンス変異、フレームシフト変異などの変異がしばしば認められる。そのような変異を有する遺伝子からの転写産物では、タンパク質合成が中断される位置にストップコドンが存在し、又は途中から本来のアミノ酸配列とは異なるアミノ酸配列がコードされることがある。そのような場合、がん細胞では、本来のタンパク質の一部が欠損したタンパク質が発現する。例えば、非特許文献1には、APC(adenomatous polyposis coli)タンパク質の欠損型のみを発現する大腸がん細胞株DLD-1は、APCのC末端側に結合する抗体を用いた免疫染色法では検出されなかったことが記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Neufeld K.L.及びWhite R.L., Nuclear and cytoplasmic localizations of adenomatous polyposis coli protein, Proc. Natl. Acad. Sci. USA, vol.94, pp.3034-3039, April 1997
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
がん細胞における欠損型タンパク質は、腫瘍の形成、再発、転移などに関連すると考えられている。また、がん細胞の中には、腫瘍組織から遊離して血管内に浸潤し、血液中を循環する細胞がある。そのようながん細胞はCTCと呼ばれ、がんの再発や転移の原因の一つと考えられている。CTCもがん細胞であるので、大腸がん細胞における欠損型APCタンパク質のように、CTCは、由来するがん種に特徴的な欠損型タンパク質を含み得る。そのため、欠損型タンパク質を有するCTCを検出することは、臨床上有用である。本発明の課題は、欠損型APCタンパク質を含むCTCを検出する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の[1]~[15]の発明を提供する。
【0006】
[1] 試料中のCTCと、第一標識物質を含む第一標識抗体と、前記第一標識物質とは異なる第二標識物質を含む第二標識抗体とを接触させる工程と、前記第一標識抗体が結合し且つ前記第二標識抗体が結合していない欠損型APCタンパク質を含むCTCを検出する工程と、を含み、前記第一標識抗体は、野生型APCタンパク質及び欠損型APCタンパク質に結合可能な抗体を含み、前記第二標識抗体は、前記野生型APCタンパク質に結合可能であり且つ前記欠損型APCタンパク質に結合しない抗体を含む、CTCの検出方法。
【0007】
[2] 前記第一標識抗体及び前記第二標識抗体が結合した野生型APCタンパク質を含む細胞を検出する工程をさらに含む、上記[1]に記載の検出方法。
【0008】
[3] 前記検出する工程が、前記第一標識物質に由来する第一シグナルと、前記第二標識物質に由来する第二シグナルとを検出する工程と、前記第一シグナルと前記第二シグナルに基づいて前記欠損型APCタンパク質を含む血中循環がん細胞を検出する工程と、を含む、上記[1]又は[2]に記載の検出方法。
【0009】
[4] 前記検出する工程が、前記第一標識物質に由来する第一シグナルと、前記第二標識物質に由来する第二シグナルとを検出する工程と、前記第一シグナルに対する前記第二シグナルの比の値が閾値未満である細胞、又は前記第二シグナルに対する前記第一シグナルの比の値が閾値以上である細胞を、前記欠損型APCタンパク質を含む血中循環がん細胞として検出する工程と、を含む、上記[1]~[3]のいずれか1に記載の検出方法。
【0010】
[5] 前記検出する工程が、前記試料中の細胞の画像を取得し、前記細胞の画像における前記第一標識物質に由来する第一シグナル及び前記第二標識物質に由来する第二シグナルを検出する工程と、前記第一シグナルを含み且つ前記第二シグナルを実質的に含まない細胞を、前記欠損型APCタンパク質を含むCTCとして検出する工程と、を含む、上記[1]~[4]のいずれか1に記載の検出方法。
(【0011】以降は省略されています)
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