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公開番号2025083686
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-02
出願番号2023197210
出願日2023-11-21
発明の名称セットナット及びダブルナット
出願人個人
代理人個人
主分類F16B 39/18 20060101AFI20250526BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】施工容易なものでありながら、2つ重ねたナットを嵌合しても重心のずれが生じない緩み止めナットであるセットナット及びダブルナットを提供する。
【解決手段】セットナットは、凹ナット1B及び凸ナット1Aからなる。凸ナット1Aでは、雌螺子孔4aの一方側の開口周縁に、中心軸Cに沿う方向に突出する環状突条部5が設けられ、環状突条部5では、突出方向にある先端面5bに、傾斜面によりなされる凹凸である凹凸傾斜面が設けられる。凹ナット1Bでは、雌螺子孔4aの他方側の開口周縁に、中心軸Cに沿う方向に段差状に窪む環状段差部6が設けられ、環状段差部6では、天井面6bに、凹凸傾斜面が設けられる。天井面6bに設けられる複数の傾斜面は、先端面5bに設けられる複数の傾斜面に対応する形状をなしている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
ボルトの雄螺子部に螺合する雌螺子孔を中心軸に沿って有する下ナット及び上ナットからなり、前記下ナット及び前記上ナットを重ねてそれぞれの雌螺子孔を前記ボルトの雄螺子部にそれぞれ螺合させることにより、前記ボルトからの脱落を防ぐよう構成されたセットナットであって、
前記下ナットでは、
前記雌螺子孔の一方側の開口周縁に、前記中心軸に沿う方向に突出するとともに当該中心軸を中心に周方向に延びる環状突条部が設けられ、
前記環状突条部では、突出方向にある先端の面である先端面に、傾斜面によりなされる凹凸である凹凸傾斜面が設けられ、
前記上ナットでは、
前記雌螺子孔の他方側の開口周縁に、前記中心軸に沿う方向に段差状に窪むとともに当該中心軸を中心に周方向に延びる環状段差部が設けられ、
前記環状段差部では、窪んだ前記段差状の部位、かつ、前記雌螺子孔と連接する部位の面である天井面に、凹凸傾斜面が設けられ、
前記環状段差部は、前記環状突条部が前記中心軸に沿う方向に嵌合可能なように前記環状突条部の形状に対応する形状をなしており、
前記天井面に設けられる凹凸傾斜面は、前記先端面に設けられる凹凸傾斜面に対応する形状をなしていることを特徴とする
セットナット。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
ボルトの雄螺子部に螺合する雌螺子孔を中心軸に沿って有し、2つ重ねてそれぞれの雌螺子孔を前記ボルトの雄螺子部にそれぞれ螺合させることにより、前記ボルトからの脱落を防ぐよう構成された同一形状のナットを2つ重ねたダブルナットであって、
前記雌螺子孔の一方側の開口周縁に、前記中心軸に沿う方向に突出するとともに当該中心軸を中心に周方向に延びる環状突条部が設けられ、
前記環状突条部では、突出方向にある先端の面である先端面に、傾斜面によりなされる凹凸である凹凸傾斜面が設けられ、
前記雌螺子孔の他方側の開口周縁に、前記中心軸に沿う方向に段差状に窪むとともに当該中心軸を中心に周方向に延びる環状段差部が設けられ、
前記環状段差部では、窪んだ前記段差状の部位、かつ、前記雌螺子孔と連接する部位の面である天井面に、凹凸傾斜面が設けられ、
前記環状段差部は、前記環状突条部が前記中心軸に沿う方向に嵌合可能なように前記環状突条部の形状に対応する形状をなしており、
前記天井面に設けられる凹凸傾斜面は、前記先端面に設けられる凹凸傾斜面に対応する形状をなしていることを特徴とする
ダブルナット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ボルトとの間において被締結体を締結する際にボルトから緩んで脱落してしまうのを防ぐセットナット及びダブルナットに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に構造物や機械部材を強固に固定するために、溶接かボルトナット締めが行われる。しかし、溶接を行い固定した場合は分解修理できないという問題がある。また、ボルトナット締めを行い固定した場合は、分解修理できるものの、稼働中に振動によるナットの緩みが生じてしまい機械部材等に不具合が起こる危険がある。これら原因を除去するためにあらゆる緩み防止のボルトやナットが考案されている。
【0003】
現在多く用いられている代表的な緩み止めナットは、第1ナット及び第2ナットからなるセットナットであり、第1ナット及び第2ナットに凹面及び凸面を挿入し、凸面の軸偏心を利用して凹面の側面に負荷をかけてナットの緩みを防止する(例えば特許文献1参照)。
【0004】
この方式の緩み止めナットでは、凹面ナットの側壁に多くの負荷(圧力)がかかり側壁の変形が生じる場合があり、補強のために凹ナット下部に座金状の円形が付帯される。これはこれとして十分に一般化して利用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平11-006516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示されるような緩み止めナットでは、軸偏心を利用して凹面の側面に負荷をかけることから、第1ナット及び第2ナットの重心がずれてしまうという問題がある。このような緩み止めナットが軸を中心に高速回転される場合には、凹面の側面に加重がかかり、緩み止めナットの円滑な回転が阻害され、ぶれが発生してしまう。また、特許文献1に開示されるような緩み止めナットでは、軸偏心を利用して凹面の側面に負荷をかけることで第1ナット及び第2ナットを偏心嵌合することから、偏心方向に隙間が生じてしまうという問題もある。このため、このような緩み止めナットの隙間にゴミや水気が入ってしまうおそれがあり、緩み止めナットの材質によっては腐食につながるおそれがある。
【0007】
そこで、発明者は、特許文献1に開示されるような緩み止めナットに勝るとも劣らない緩み止めナットについて長年の検討研究を行い、本発明を想到するに至った。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、施工容易なものでありながら、2つ重ねたナットを嵌合しても重心のずれが生じない緩み止めナットであるセットナット及びダブルナットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明では、ボルトの雄螺子部に螺合する雌螺子孔を中心軸に沿って有する下ナット及び上ナットからなり、前記下ナット及び前記上ナットを重ねてそれぞれの雌螺子孔を前記ボルトの雄螺子部にそれぞれ螺合させることにより、前記ボルトからの脱落を防ぐよう構成されたセットナットにおいて、次のような解決手段を講じた。
【0010】
すなわち、前記下ナットでは、前記雌螺子孔の一方側の開口周縁に、前記中心軸に沿う方向に突出するとともに当該中心軸を中心に周方向に延びる環状突条部が設けられ、前記環状突条部では、突出した部位の面である先端面に、傾斜面によりなされる凹凸である凹凸傾斜面が設けられる。前記上ナットでは、前記雌螺子孔の他方側の開口周縁に、前記中心軸に沿う方向に段差状に窪むとともに当該中心軸を中心に周方向に延びる環状段差部が設けられ、前記環状段差部では、前記段差状に窪み、かつ、前記雌螺子孔と連接する部位の面である天井面に、凹凸傾斜面が設けられる。前記環状段差部は、前記環状突条部が前記中心軸に沿う方向に嵌合可能なように前記環状突条部の形状に対応する形状をなしており、前記天井面に設けられる凹凸傾斜面は、前記先端面に設けられる凹凸傾斜面に対応する形状をなしている。
(【0011】以降は省略されています)

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