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公開番号
2025083400
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-30
出願番号
2025035657,2021576041
出願日
2025-03-06,2020-06-17
発明の名称
癌およびその他の疾患の処置のためのα3β1インテグリンの標的化
出願人
ボード オブ リージェンツ,ザ ユニバーシティ オブ テキサス システム
,
BOARD OF REGENTS,THE UNIVERSITY OF TEXAS SYSTEM
代理人
個人
,
個人
主分類
A61K
39/395 20060101AFI20250523BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】癌およびその他の疾患の処置のためのα3β1インテグリンの標的化の提供。
【解決手段】本明細書で提供されるのは、一部の態様において、α3β1インテグリンとα1ホモ三量体I型コラーゲンとの間の相互作用を標的とする抗体、キメラ抗原受容体、またはRNA干渉分子などの薬剤である。一つの態様は、α3β1インテグリンとα1ホモ三量体I型コラーゲンとの間の相互作用を妨害する有効量の薬剤を、それを必要とする患者に投与することを含む、癌および類線維腫を処置する方法に関する。この方法は、有効量の化学療法または免疫療法を前記患者に投与することをさらに含み得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
明細書に記載の発明。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年6月21日付で出願された米国仮特許出願第62/864,611号に基づく利益を主張し、その内容は参照によりその全文が本明細書に明示的に組み込まれる。
背景
1.分野
続きを表示(約 2,900 文字)
【0002】
本発明の態様は、一般に医学の分野に関する。特定の態様は、ホモ三量体I型コラーゲンとα3β1インテグリンの相互作用を妨害することによって癌を処置する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
2.背景
線維性コラーゲンであるI型コラーゲン(col1)は、人体に最も大量に存在するタンパク質であり、骨、腱および皮膚に最も大量に存在する。col1の基本的な機能単位は、2本のa1鎖と1本のa2鎖で構成されるヘテロ三量体であり、これらが一緒になって三重らせん構造を形成する。各a鎖ポリペプチドはサイトゾルで合成され、他の2つのa鎖と結合して、N末端およびC末端のプロペプチドをもつ三重らせんI型プロコラーゲンを生成する。続いて、プロコラーゲン分子は細胞外間隙に分泌され、そこでN末端およびC末端のプロペプチドがプロペプチダーゼによって切断され、Col1の基本的な機能単位が生成される。Col1三重らせん棒状分子は互いに相互作用してフィブリルを形成し、さらに架橋を受けて大きな線維の束を形成する。
【0004】
胚発生の間、多くの器官はcol1を発現して、細胞の遊走、分化、および構造的区画化を促進すると思われるが、col1は成体の組織実質および器官にはほとんど存在しない(Hay、1981)。Col1a1遺伝子の全身的欠失(I型コラーゲンの完全な欠如をもたらす)は、胚性致死を引き起こす(Lohlerら、1984)。臓器の線維症および癌などの病原性の症状では、Col1は罹患組織にしっかりと蓄積する(Apteら、2012;Armstrongら、2004;Bachemら、2005;Fujitaら、2009;Haberら、1999)。腫瘍組織に関連するCol1は、癌細胞の周囲に生物物理学的に「堅い」環境を生成して、伝導性の線維の「トラック」を介する細胞遊走を促進し、異常な細胞相互作用を促進して癌細胞の増殖および生存を誘導することが知られている(Apteら、2012;Armstrongら、2004;Bachemら、2005;Egebladら、2010;Fujitaら、2009;Haberら、1999;Leventalら、2009)。この点において、Col1は、膵臓癌に関連する腫瘍間質/微小環境の主要な成分である(Mollenhauerら、1987)。PDACに関連するaSMA
+
筋線維芽細胞(MF)は、Col1の産生に大きく寄与すると推測されており、癌細胞への薬物送達を妨げると提唱されている(Apteら、2012;Armstrongら、2004;Bachemら、2005;Egebladら、2010;Fujitaら、2009;Haberら、1999;Leventalら、2009;Provenzanoら、2012)。最近の研究は、PDACの間質線維芽細胞が状況に依存した機能を示し、腫瘍の促進および抑制に影響を与える可能性があることを示唆している(Biffiら、2019;Kalluri,2016;Laklaiら、2016;Leeら、2014;Mueller and Fusenig,2004;Neesseら、2015;Ohlundら、2014;Ohlundら、2017;Oliveら、2009;Ozdemirら、2014;Provenzanoら、2012;Rhimら、2014;Sugimotoら、2006)。この点において、活性化星状細胞/筋線維芽細胞が産生するI型コラーゲンの、PDACの開始および進行における正確な機能は依然として不明である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
要旨
一部の実施形態では、本明細書において提供されるのは、α3β1インテグリンに結合する抗体または抗体フラグメントを含む組成物である。一部の態様では、抗体または抗体フラグメントは、上皮細胞でα3β1インテグリンに結合する。一部の態様では、抗体または抗体フラグメントは、線維芽細胞でα3β1インテグリンに結合する。一部の態様では、抗体または抗体フラグメントは、α3β1インテグリンとα1ホモ三量体I型コラーゲンとの間の相互作用を妨害する。一部の態様では、抗体または抗体フラグメントは、α3β1インテグリンによって生存促進性シグナル伝達を阻害する。
【0006】
一部の態様では、抗体はキメラ抗体であるか、または二重特異性抗体である。一部の態様では、抗体はキメラ抗体であり、キメラ抗体はヒト化抗体である。一部の態様では、二重特異性抗体は、α3β1インテグリンとCD3の両方に結合する。一部の態様では、抗体または抗体フラグメントは、細胞傷害性薬剤に結合している。一部の態様では、抗体または抗体フラグメントは、診断薬に結合している。
【0007】
一部の実施形態では、本明細書において提供されるのは、本実施形態のいずれか1つの抗体または抗体フラグメントをコードするハイブリドーマまたは操作された細胞である。一部の実施形態では、本明細書において提供されるのは、本実施形態のいずれか1つの抗体または抗体フラグメントを含む医薬製剤である。
【0008】
一部の実施形態では、本明細書において提供されるのは、処置を必要とする患者を処置する方法であって、方法は、有効量のα3β1インテグリン特異的抗体または抗体フラグメントを投与することを含む方法である。一部の態様では、抗体または抗体フラグメントは、上皮細胞でα3β1インテグリンに結合する。一部の態様では、抗体または抗体フラグメントは、線維芽細胞でα3β1インテグリンに結合する。一部の態様では、抗体または抗体フラグメントは、α3β1インテグリンとα1ホモ三量体I型コラーゲンとの間の相互作用を妨害する。一部の態様では、抗体または抗体フラグメントは、α3β1インテグリンによって生存促進性シグナル伝達を阻害する。一部の態様では、α3β1インテグリン特異的抗体または抗体フラグメントは、本実施形態のいずれか1つの抗体または抗体フラグメントである。
【0009】
一部の態様では、患者は、癌、類線維種、組織傷害、ケロイド、臓器線維症、クローン病、狭窄、大腸炎、乾癬、または結合組織障害を有する。一部の態様では、患者は、組織傷害修復または組織再生を必要とする。一部の態様では、結合組織障害は、コラーゲンを含む結合組織障害である。一部の態様では、コラーゲンを含む結合組織障害は、1型コラーゲンを含む結合組織障害である。
【0010】
特定の態様では、患者は癌を有する。一部の態様では、癌患者は、対照患者と比較して高レベルのα1ホモ三量体I型コラーゲンを発現すると判断された。一部の態様では、癌は膵臓癌である。一部の態様では、方法は、膵臓癌の転移を阻害する方法としてさらに定義される。一部の態様では、方法は、膵臓癌の増殖を阻害する方法としてさらに定義される。
(【0011】以降は省略されています)
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