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公開番号
2025080355
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-26
出願番号
2023193461
出願日
2023-11-14
発明の名称
雌端子および端子ユニット
出願人
株式会社オートネットワーク技術研究所
,
住友電装株式会社
,
住友電気工業株式会社
代理人
弁理士法人笠井中根国際特許事務所
,
個人
,
個人
主分類
H01R
13/15 20060101AFI20250519BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】雌端子の大型化を抑制しつつ大電流化への対応が可能であり、接点ばね部の製造時の変形リスクも抑制できる、雌端子を開示する。
【解決手段】雌端子10が、他部材に導通接続される接続部16と中空の筒状導体部18とを有する本体部20と、筒状導体部18に導通可能に組み付けられている接点形成金具22と、を備え、筒状導体部18は、一端側に向かって開口する雄端子挿入口26を有し、接点形成金具22は、筒状導体部18の壁部30,32,34,35の内面36に組み付けられる枠体部52と、枠体部52に保持されて枠体部52の内方に向かって突出して雄端子挿入口26から挿入される雄端子12に圧接される接点ばね部54とを有し、接点形成金具22の枠体部52の外面64に設けられた溶接部80が、本体部20の筒状導体部18の壁部30,32,34,35の内面36に設けられた被溶接部38に重ね合わされて相互に溶接されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
第1金属平板のプレス加工品であって、他部材に導通接続される接続部と中空の筒状導体部とを有する本体部と、
前記第1金属平板よりも板厚が薄い第2金属平板のプレス加工品であって、前記筒状導体部に導通可能に組み付けられている接点形成金具と、を備え、
前記筒状導体部は、一端側に向かって開口する雄端子挿入口を有し、
前記接点形成金具は、前記筒状導体部の壁部の内面に組み付けられる枠体部と、前記枠体部に保持されて前記枠体部の内方に向かって突出して前記雄端子挿入口から挿入される雄端子に圧接される接点ばね部とを有し、
前記接点形成金具の前記枠体部の外面に設けられた溶接部が、前記本体部の前記筒状導体部の前記壁部の前記内面に設けられた被溶接部に重ね合わされて相互に溶接されている、雌端子。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記溶接部を前記被溶接部に押圧する押圧部を有する、請求項1に記載の雌端子。
【請求項3】
前記本体部の前記筒状導体部の前記壁部は、前記筒状導体部の軸方向であるX方向に直交するZ方向で対向配置された第1本体壁部と第2本体壁部を有し、
前記被溶接部が、前記第1本体壁部と前記第2本体壁部の前記雄端子挿入口側の各前記内面によってそれぞれ構成された第1被溶接部と第2被溶接部を含み、
前記接点形成金具の前記枠体部は、前記Z方向で前記第1被溶接部に重ね合わされる第1枠体壁部と、前記Z方向で前記第2被溶接部に重ね合わされる第2枠体壁部とを有し、
前記溶接部が、前記第1枠体壁部に設けられて前記第1被溶接部に溶接された第1溶接部と、前記第2枠体壁部に設けられて前記第2被溶接部に溶接された第2溶接部を含み、
前記第1枠体壁部と前記第2枠体壁部の少なくとも一方が、前記Z方向の外方に屈曲して形成し前記Z方向の内方に弾性変形可能な前記押圧部を有している、請求項2に記載の雌端子。
【請求項4】
前記本体部の前記接続部は、前記第1本体壁部側に設けられており、
前記接点形成金具の前記押圧部は、前記第2枠体壁部に設けられ前記第1枠体壁部には設けられていない、請求項3に記載の雌端子。
【請求項5】
前記接点形成金具は、前記筒状導体部の前記一端側の前記雄端子挿入口から他端側に向かって挿入されて前記筒状導体部に組み付けられており、
前記接点形成金具の前記枠体部は、前記筒状導体部の前記雄端子挿入口側の端面に重ね合わされる当接縁部を有しており、
前記当接縁部の前記端面への当接により前記接点形成金具の前記筒状導体部への挿入端が規定されている、請求項1または請求項2に記載の雌端子。
【請求項6】
前記筒状導体部は、一対の側壁と前記一対の側壁によって連結された上壁および下壁とを有する矩形筒状を有しており、
前記接点形成金具の前記枠体部は、前記筒状導体部の前記一対の側壁のそれぞれに重ね合わされる一対の側部と、前記筒状導体部の前記上壁および前記下壁のそれぞれに重ね合わされる上部および下部を有する矩形枠状を有しており、
前記枠体部の前記上部および前記下部の少なくとも一方を部分的に前記内方に切り起こすことにより、片持ち梁状の前記接点ばね部が構成されている、請求項1または請求項2に記載の雌端子。
【請求項7】
前記接点形成金具は、前記筒状導体部の前記一端側の前記雄端子挿入口から他端側に向かって挿入されて前記筒状導体部に組み付けられており、
前記筒状導体部の前記一対の側壁および前記枠体部の前記一対の側部の一方は、それぞれロック穴を有し、
前記筒状導体部の前記一対の側壁および前記枠体部の前記一対の側部の他方は、それぞれ前記ロック穴に嵌合されるロック爪を有し、
前記ロック爪が弾性変形することにより前記接点形成金具の前記他端側への挿入が許容され、前記ロック爪が弾性復帰して前記ロック穴に嵌合されることにより、前記接点形成金具が前記筒状導体部への組み付け状態に保持される、請求項6に記載の雌端子。
【請求項8】
前記接点形成金具は、前記筒状導体部の他端側に後方開口部を有しており、
前記接点ばね部は、第1接点ばね部と第2接点ばね部とを含み、
前記枠体部の前記上部および前記下部は、前記一端側で前記枠体部に保持されつつ前記他端側に向かって前記内方に突出して片持ち梁状に延び出した前記第1接点ばね部と前記第2接点ばね部とを上下一対で有しており、
前記第1接点ばね部および前記第2接点ばね部のそれぞれの突出端部を挟み込むように配置されるとともに前記後方開口部を挿通可能な大きさを有する接圧付与ばねをさらに備え、
前記第1接点ばね部と前記第2接点ばね部の対向面間への前記雄端子の圧入に伴って前記接圧付与ばねにより前記それぞれの突出端部が相互に接近する方向に付勢されて、前記雄端子に対して前記第1接点ばね部と前記第2接点ばね部とが圧接される、請求項6に記載の雌端子。
【請求項9】
雌端子と、前記雌端子に接続される雄端子とを備えた端子ユニットであって、
前記雌端子が、請求項1または請求項2に記載の雌端子である、端子ユニット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、雌端子および端子ユニットに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、金属平板をプレス加工して形成される雌端子が提案されている。雌端子の基端側には、一対の平板部を重ね合わせて構成された電線接続部が設けられており、雌端子の先端側には、平タブ形状の雄端子が挿入される雄端子装着筒部が設けられており、雌端子と雄端子による端子ユニットとして提供されている。そして、雄端子装着筒部は、各平板部から重ね合わせ方向の反対側に突出した後に先端側に向かって突出するL字形状の一対の支持板部を有している。さらに、雄端子装着筒部は、一対の支持板部の突出端部に半円弧状の湾曲部を介して片持ち梁状に連結されて基端側に向かって突出する一対の接点ばね部も有している。一対の接点ばね部は、雄端子挿入隙間を隔てて対向配置されており、一対の接点ばね部の先端部には、別体の接圧付与ばねが装着されている。この接圧付与ばねにより、一対の接点ばね部の雄端子への接圧が付加されて、安定した雌雄端子の接続状態を保持できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-83287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1の雌端子は、金属平板をプレス加工して形成していることから、接点ばね部も電流容量に応じた厚さが必要となる。それゆえ、大電流を流す必要がある場合には、接点ばね部の板厚も厚くなる。その結果、接点ばね部の雄端子への追従性を確保するためには、接点ばね部を長くすることで対応せざるを得ず、雌端子が大型化する傾向がある。また、接点ばね部は、側方に開放されていることから、雌端子の製造段階で他部材や工具に接触しやすく、変形するおそれもあった。
【0005】
そこで、雌端子の大型化を抑制しつつ大電流化への対応が可能であり、接点ばね部の製造時の変形リスクも抑制できる、雌端子および端子ユニットを開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の雌端子は、第1金属平板のプレス加工品であって、他部材に導通接続される接続部と中空の筒状導体部とを有する本体部と、前記第1金属平板よりも板厚が薄い第2金属平板のプレス加工品であって、前記筒状導体部に導通可能に組み付けられている接点形成金具と、を備え、前記筒状導体部は、一端側に向かって開口する雄端子挿入口を有し、前記接点形成金具は、前記筒状導体部の壁部の内面に組み付けられる枠体部と、前記枠体部に保持されて前記枠体部の内方に向かって突出して前記雄端子挿入口から挿入される雄端子に圧接される接点ばね部とを有し、前記接点形成金具の前記枠体部の外面に設けられた溶接部が、前記本体部の前記筒状導体部の前記壁部の前記内面に設けられた被溶接部に重ね合されて相互に溶接されている、ものである。
【0007】
本開示の端子ユニットは、雌端子と、前記雌端子に接続される雄端子を備えた端子ユニットであって、前記雌端子が、本開示に記載の雌端子である、ものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、雌端子の大型化を抑制しつつ大電流化への対応が可能であり、接点ばね部の製造時の変形リスクも抑制できる、雌端子および端子ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態1に係る雌端子を雄端子との接続状態で示す平面側からの斜視図である。
図2は、図1に示された雌端子における平面図である。
図3は、図2におけるIII-III断面図である。
図4は、図1に示された雌端子を雄端子との非接続状態で示す平面側からの斜視図である。
図5は、図4に示された雌端子における底面側からの斜視図である。
図6は、図4に示された雌端子における縦断面図であって、図3に対応する図である。
図7は、図4に示された雌端子における縦断面図であって、図2におけるVII-VII断面に相当する図である。
図8は、図4に示された雌端子における分解斜視図である。
図9は、図1に示された雌端子を構成する接点形成金具を筒状導体部に組み付けられる前の単品状態で示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の雌端子は、
(1)第1金属平板のプレス加工品であって、他部材に導通接続される接続部と中空の筒状導体部とを有する本体部と、前記第1金属平板よりも板厚が薄い第2金属平板のプレス加工品であって、前記筒状導体部に導通可能に組み付けられている接点形成金具と、を備え、前記筒状導体部は、一端側に向かって開口する雄端子挿入口を有し、前記接点形成金具は、前記筒状導体部の壁部の内面に組み付けられる枠体部と、前記枠体部に保持されて前記枠体部の内方に向かって突出して前記雄端子挿入口から挿入される雄端子に圧接される接点ばね部とを有し、前記接点形成金具の前記枠体部の外面に設けられた溶接部が、前記本体部の前記筒状導体部の前記壁部の前記内面に設けられた被溶接部に重ね合わされて相互に溶接されている、ものである。
(【0011】以降は省略されています)
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