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公開番号2025079779
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-22
出願番号2024125852
出願日2024-08-01
発明の名称画像形成装置
出願人株式会社タムロン
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類A61B 1/00 20060101AFI20250515BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】二種の蛍光物質のそれぞれの蛍光の像を識別可能に検出する技術を提供する。
【解決手段】画像形成装置(1)は、第一蛍光物質および第二蛍光物質の各励起光を励起光源(10)から対象に照射し、対象からの戻り光から各蛍光物質のそれぞれに特有の波長域の蛍光をノッチフィルタ(20)に透過させ、各波長域の蛍光の像を撮像部(30)で別個に撮像し、これらの画像を画像処理部(40)で重畳させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第一蛍光物質の励起光と第二蛍光物質の励起光を対象に照射する励起光源と、
前記対象からの光から前記第一蛍光物質の近赤外または短波赤外を含む第一波長域の蛍光および前記第二蛍光物質の短波赤外を含む第二波長域の蛍光を透過させる光学フィルタ部と、
前記光学フィルタ部を透過した前記第一波長域の蛍光の像および前記第二波長域の蛍光の像のそれぞれを撮像する撮像部と、
前記撮像部における前記第一波長域の蛍光の像および前記第二波長域の蛍光の像を重畳する画像処理部と、
を有する画像形成装置。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記光学フィルタ部は、前記第一蛍光物質の前記第一波長域の蛍光におけるピーク波長よりも長波長側で、かつ前記第二蛍光物質の第二波長域の蛍光におけるピーク波長よりも短波長側の特定の波長域の光を減衰させる、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記光学フィルタ部は、前記第一波長域の蛍光の強度が前記第二波長域の蛍光の強度よりも大きい前記第一波長域の蛍光の強度における蛍光の波長よりも長波長側の波長域の光を減衰させる、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記光学フィルタ部は着脱可能に備えられている、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記光学フィルタ部は、前記第一波長域よりも短波長側の第一減衰波長域の光、および前記第一波長域よりも長波長側でかつ前記第二波長域よりも短波長側の第二減衰波長域の光、を減衰させるノッチフィルタである、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記励起光源は、前記第一蛍光物質の励起光の出力と、前記第二蛍光物質の励起光の出力とを独立して制御して前記励起光を前記対象に照射する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画像処理部は、前記第一波長域の蛍光の像と前記第二波長域の蛍光の像とを異なる色の像に処理する蛍光画像処理部を含む、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記光学フィルタ部は、前記対象からの光から可視光をさらに透過させ、
前記撮像部は、前記光学フィルタ部を透過した可視光の像をさらに撮像し、
前記画像処理部は、前記撮像部における可視光の像を前記第一波長域の蛍光の像および前記第二波長域の蛍光の像にさらに重畳する、
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項9】
外視鏡である、請求項1に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
生体組織中の腫瘍の有無または腫瘍の位置を特定する医療用観察システムとして、蛍光イメージングが知られている。蛍光イメージングは、蛍光試薬を生体内に投与して生体内の腫瘍などに特異的に集積させた後、特定波長の光によって蛍光試薬を励起し、蛍光試薬が発する蛍光を撮像して画像を表示する技術である。このように、生体内の蛍光を検出することで、腫瘍の有無および位置を把握することが可能となる。
【0003】
医療用観察システムとして、生体内に蛍光物質であるインドシアニングリーン(以下、「ICG」とも言う)を投与し、そのICGに対し励起光を照射することで、この励起光に応じて発生する近赤外域のICG蛍光を描出し標識とする技術が知られている。また、蛍光試薬による蛍光を撮像する技術には、内視鏡に関する技術であって、1つのイメージセンサでICGの近赤外(「NIR」とも言う)の蛍光(800~850nm)およびメチレンブルー(「MB」とも言う)の蛍光(680~740nm)を検出する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、蛍光試薬による蛍光を撮像する技術には、蛍光観察システムに関する技術であって、ICGの短波赤外(「SWIR」とも言う)の蛍光(900~2000nm)のみを検出する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2017/018126号
特表2019-510220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ICGによる標識だけでは単色画像のため、生体内の複数箇所の識別は困難である。特許文献1に記載の技術では、ICGに加えて、医薬品認可済であるMBを用いたマルチカラー蛍光イメージングが試みられている。しかしながら、MBの蛍光スペクトルはICGの蛍光スペクトルに一部重なっている(後の図2参照)。そのため、ICGの蛍光のピーク波長付近(800~850nm)を利用した蛍光イメージングでは、ICG用のイメージセンサにおいてMBの800nm以上の蛍光も検出され、ICGの蛍光の像とMBの蛍光の像とのそれぞれの像を識別することが困難となることがある。
【0006】
本発明の一態様は、二種の蛍光物質のそれぞれの蛍光の像を識別可能に検出する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る画像形成装置は、第一蛍光物質の励起光と第二蛍光物質の励起光を対象に照射する励起光源と、前記対象からの光から前記第一蛍光物質の近赤外または短波赤外を含む第一波長域の蛍光および前記第二蛍光物質の短波赤外を含む第二波長域の蛍光を透過させる光学フィルタ部と、前記光学フィルタ部を透過した前記第一波長域の蛍光の像および前記第二波長域の蛍光の像のそれぞれを撮像する撮像部と、前記撮像部における前記第一波長域の蛍光の像および前記第二波長域の蛍光の像を重畳する画像処理部と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、二種の蛍光物質のそれぞれの蛍光の像を識別可能に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態1に係る画像形成装置の構成を模式的に示す図である。
本発明の実施形態1における第一蛍光物質であるメチレンブルー(MB)と第二蛍光物質であるインドシアニングリーン(ICG)との励起スペクトルおよび蛍光スペクトルを示す図である。
本発明の実施形態1におけるノッチフィルタの透過波長域および減衰波長域を示す図である。
本発明の実施形態1における画像処理部の機能的構成を模式的に示す図である。
本発明の実施形態1に係る画像形成装置で得られる第一波長域の蛍光の像の一例の写真を示す図である。
本発明の実施形態1に係る画像形成装置で得られる第二波長域の蛍光の像の一例の写真を示す図である。
本発明の実施形態1に係る画像形成装置で得られる第一波長域の蛍光の像と第二波長域の蛍光の像を可視光の像に重畳した合成画像の一例を模式的に示す図である。
本発明の実施形態2における第二蛍光物質であるシアニン系色素(FD-1080)の励起スペクトルおよび蛍光スペクトルを示す図である。
本発明の実施形態2におけるノッチフィルタの透過波長域および減衰波長域を示す図である。
本発明の実施形態3における第二蛍光物質である希土類イオン含有セラミックスナノ粒子プローブ(OTNセラミックプローブY)の励起スペクトルを示す図である。
本発明の実施形態3における第二蛍光物質である希土類イオン含有セラミックスナノ粒子プローブ(OTNセラミックプローブY)の蛍光スペクトルを示す図である。
本発明の実施形態3におけるノッチフィルタの透過波長域および減衰波長域を示す図である。
本発明の実施形態4における第一蛍光物質であるCy色素標識カルボン酸(Cy5.5)の励起スペクトルおよび蛍光スペクトルを示す図である。
本発明の実施形態4におけるノッチフィルタの透過波長域および減衰波長域を示す図である。
本発明の実施形態5における第二蛍光物質であるD-A-D型色素(CH1055)の励起スペクトルおよび蛍光スペクトルを示す図である。
本発明の実施形態5におけるノッチフィルタの透過波長域および減衰波長域を示す図である。
本発明の実施形態6に係る画像形成装置の構成を模式的に示す図である。
本発明の実施形態6におけるノッチフィルタの透過波長域および減衰波長域を示す図である。
本発明の実施形態7に係る画像形成装置の全体的な構成を模式的に示す図である。
本発明の実施形態7に係る画像形成装置の機能的構成を模式的に示す図である。
本発明の実施形態7における撮像部を模式的に示す平面図である。
本発明の実施形態7における撮像部を模式的に示す断面図である。
本発明の実施形態7における撮像部を分解した状態を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、第一蛍光物質の蛍光と第二蛍光物質の蛍光について、互いに実質的に重複しない波長域の蛍光を検出することで、各蛍光物質の像を検出することにより、二種の蛍光物質の像を利用したさらなる画像化を可能にする。
(【0011】以降は省略されています)

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