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公開番号2025078459
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2023191047
出願日2023-11-08
発明の名称室圧変動抑制扉及び室圧変動抑制方法
出願人新日本空調株式会社,日軽パネルシステム株式会社
代理人個人,個人
主分類E06B 7/18 20060101AFI20250513BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】室内の状態変化を基準とすることなく、開扉時・閉扉時の各時点において生じ得る室圧変動を、それぞれタイムラグなく抑制する扉及び室圧変動を抑制する方法を提供する。
【解決手段】隣り合う2つの室の間に設けられ、2つの室の少なくとも一方の室内の圧力変動を抑制する、回動して開閉される室圧変動抑制扉1を構成する。下部に閉塞可能な開口部18を有し、閉扉されたときに閉扉状態に固定するための扉固定手段2と、この扉固定手段2を作動させて扉1を閉扉状態に固定し又は閉扉状態の固定を解除するための操作手段3を有し、扉固定手段2による閉扉状態の固定が解除されると自動的に開扉する一方、開扉状態から自動的に閉扉しない開閉構造を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
隣り合う2つの室の間に設けられ、前記2つの室の少なくとも一方の室内の圧力変動を抑制する室圧変動抑制扉であって、
前記室圧変動抑制扉は回動して開閉される扉であり、
前記室圧変動抑制扉は下部に閉塞可能な開口部を有しており、
前記室圧変動抑制扉は、該室圧変動抑制扉が閉扉されたときに閉扉状態に固定するための扉固定手段と、この扉固定手段を作動させて前記室圧変動抑制扉を前記閉扉状態に固定し又は該閉扉状態の固定を解除するための操作手段を有し、
前記室圧変動抑制扉は前記扉固定手段による前記閉扉状態の固定が解除されると自動的に開扉する一方、開扉状態から自動的に閉扉しない開閉構造を有し、
前記操作手段は前記開口部を閉塞する閉塞手段と連結手段により結合され、
前記室圧変動抑制扉の閉扉時に前記操作手段が操作されると、前記扉固定手段が作動して前記室圧変動抑制扉が閉扉した状態に固定されると共に、連動して前記閉塞手段が作動し前記開口部が閉塞され前記少なくとも一方の室内の気密性が保たれ、
前記扉固定手段により前記閉扉状態が固定されている時に前記操作手段がユーザーによって操作されると、前記閉扉状態の固定が解除されると共に、連動して前記閉塞手段による前記開口部の閉塞が解除される
ことを特徴とする室圧変動抑制扉。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記開閉構造は、
作動油が充填された密閉空間と、外周に歯部が形成された回転軸と、この回転軸の歯部に噛み合う歯部を長さ方向に備え往復移動可能なピストンと、前記室圧変動抑制扉を開放する方向に前記ピストンを付勢するための付勢手段を有するハウジングが前記室圧変動抑制扉の上部に取り付けられ、
前記回転軸の一端にリンク機構の一端が連結され、該リンク機構の他端は前記室圧変動抑制扉のための扉開口部の上枠側に連結される構成である
請求項1に記載の室圧変動抑制扉。
【請求項3】
前記自動的に開扉する際の前記室圧変動抑制扉の開扉速度が0.3m/秒以下である請求項1又は2に記載の室圧変動抑制扉。
【請求項4】
前記2つの室の少なくとも一方の室又はその給気もしくは排気経路に、目的室圧を保つため対象室圧を計測してその計測値に基づき風量制御が行われるダンパが設けられている場合において、前記室圧変動抑制扉がその開閉を検知するセンサを有し、該センサから出力される扉の開閉状態に基づいて、前記室圧変動抑制扉が開いた時に前記ダンパが風量制御を停止し、前記室圧変動抑制扉が閉じた後に前記ダンパが風量制御を開始する、請求項1又は2に記載の室圧変動抑制扉。
【請求項5】
隣り合う2つの室の少なくとも一方の室内の圧力変動を抑制する室圧変動抑制方法であって、
前記2つの室の間に回動して開閉される室圧変動抑制扉を設け、
前記室圧変動抑制扉が閉扉状態の固定が解除されると自動的に開扉する一方、開扉状態から自動的に閉扉しないように構成し、
前記室圧変動抑制扉は下部に閉塞可能な開口部を有すると共に、該室圧変動抑制扉が閉扉されたときに閉扉状態に固定するための扉固定手段と、この扉固定手段を作動させて前記室圧変動抑制扉を前記閉扉状態に固定し又は該閉扉状態の固定を解除するための操作手段を有し、
前記室圧変動抑制扉の閉扉時に前記操作手段が操作されると、前記扉固定手段が作動して前記室圧変動抑制扉が閉扉した状態に固定されると共に、連動して前記閉塞手段が作動し前記開口部が閉塞され前記少なくとも一方の室内の気密性を保ち、
前記扉固定手段により前記閉扉状態が固定されている時に前記操作手段が操作されると、前記閉扉状態の固定が解除されると共に、連動して前記閉塞手段による前記開口部の閉塞を解除する
ことを特徴とする室圧変動抑制方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クリーンルーム、陰圧室、陽圧室などにおける室圧の変動を抑制するための扉、及び、上記変動を抑制するための方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
クリーンルームや陰圧室、陽圧室等の設備においては、室内空間と室外空間との間で圧力差を所定以上に保つことにより外部からの異物等の流入や内部で発生する汚染物質等が外部へ流出することのないようにするための、室圧を制御するシステムが利用されている。
【0003】
上記のような設備においては複数の室が設けられ、上記システムにより隣接する2つの室の少なくとも一方において室圧制御が行われる。そして、これらの室間には通常、両室の往来を可能にするドアが設けられている。ところが、このドアが開かれる際に両室の室圧が逆転し、それに伴い汚染物質が室圧制御の行われている室に混入するといった事態が生じることがある。これは交差汚染等の問題の原因となる。
【0004】
室圧制御については、例えば特許文献1において、ドアの開閉度とそれに対する通気量を予め記録しておき、実際にドアが開いた際の開閉度をドアに設けられた複数のセンサから導き出して、それに基づいた通気量分を多く給気するようにダンパを制御することで室圧逆転を防ぐ方法が提案されている。
【0005】
特許文献2においては、室間差圧を測定し、一定差圧を維持できるように室間に設けられた差圧保持ダンパ内の閉塞部材を動作させて開口率を変更して制御する方法が提案されている。
【0006】
特許文献3においては、異なる室圧に制御された、ドアによって繋がっている2つの部屋間で、室圧差が増加した後で減少した時にドアが開と判定し、ドアが開と判定された後、室圧差が再び増加した時にドアが閉と判定する方法が提案されている。これは、室圧差を測定し、これを基準としてドアが開と判定された後にドアが閉と判定されるまでは2つの部屋の室圧制御を停止し、ドアが閉と判定されると再び2つの空調空間の室圧制御を開始するというものである。
【0007】
これらの発明はいずれも、室圧等の状態変化を測定、検知し、電気的な信号を介して室圧変動の制御を行うことを基本としており、合理的な方法論、技術思想に基づいている。しかしながら、室内の状態変化を基準とする場合、その測定、検知、信号伝達による室圧制御が間に合わず、実際は例えば制御開始よりも早くドアの開閉動作が完了する等の状況がしばしば生じる。そのため、現場において室圧変動を十分に抑制できないことも少なくない。
【0008】
また、室内の状態変化を基礎として室圧変動を抑制する場合、停電等により電力が不十分となった際に測定、検知ができず、ドアの開閉による室圧変動の制御を十分に行えない等のおそれが生じ得る。
【0009】
更に、大気圧より高い状態の室圧で保たれ、排気経路側に目的室圧に制御する機構を有するダンパが設けられている室においては、(1)ドアが開扉状態となると、異なる室圧の部屋が連通することで、室圧が低下し、この室圧を定常状態に上昇させるため、ダンパが閉動作となる(給気過多状態となる)。(2)その後、ドアが閉扉され始めると、ドアの回動速度にダンパ動作が追いつかず、閉扉直後は室内への給気過多状態が維持され、室圧が上昇する。(3)この上昇した室圧を検知しダンパが開動作となることで、閉扉状態での安定開度に戻り、室圧が設定値に戻る、という動作をすることになる。このような一連の流れにより室圧が大きく変動する問題が生じることがあるが、電気的な信号を介して行う制御ではかかる問題に十分に対応することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2006-317082
特開2017-161117
特開2007-247912
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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