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公開番号
2025078419
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-20
出願番号
2023190971
出願日
2023-11-08
発明の名称
区画貫通部の耐火構造及び貫通部耐火施工方法
出願人
積水ハウス株式会社
,
株式会社古河テクノマテリアル
代理人
個人
,
個人
主分類
H02G
3/22 20060101AFI20250513BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】 本発明は、施工が容易であるとともに、適用できる区画部の厚さや種類の自由度が高く、耐火シートを適切な位置に維持することができる区画貫通部の耐火構造及び、当該区画貫通部の耐火構造を用いた貫通部耐火施工方法を提供する。
【解決手段】区画貫通部の耐火構造1は、区画部3に形成される貫通孔4と、前記貫通孔4に挿入される円筒部51と、前記円筒部51の軸方向の一端から拡径方向に延びて形成され前記区画部3の一方の面に当接する爪部52と、を有するスリーブ5と、前記円筒部51に挿入される長尺体2と、前記スリーブ5と前記長尺体2との間に充填される充填材6と、前記長尺体2に巻き付けられる耐火シート7と、を備え、前記耐火シート7は、前記長尺体2に巻き付く巻き付け部71と、前記爪部52に係止する係止部72とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
区画部に形成される貫通孔と、
前記貫通孔に挿入される円筒部と、前記円筒部の軸方向の一端から拡径方向に延びて形成される前記区画部の一方の面に当接する爪部と、を有するスリーブと、
前記円筒部に挿入される長尺体と、
前記スリーブと前記長尺体との間に充填される充填材と、
前記長尺体に巻き付けられる耐火シートと、
を備え、
前記耐火シートは、前記長尺体に巻き付く巻き付け部と、前記爪部に係止する係止部とを有することを特徴とする区画貫通部の耐火構造。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記爪部は、2つ以上形成され、
前記耐火シートは、前記係止部が2つ以上設けられており、当該2つ以上の係止部は、前記巻き付け部を前記長尺体に巻き付けたときに、前記巻き付け部の一端から互いに離反する方向に折れ曲がって形成されており、それぞれの前記係止部は前記爪部を挿入可能なスリットが形成されるものであり、
当該耐火シートは矩形平板状のシートに切り込みを設けて形成されるものであり、
当該切り込みは、2つ以上の前記係止部をそれぞれ分ける1又は複数の第一の切り込みと、前記第一の切り込みに直交する方向に直線状に形成され、前記巻き付け部と前記係止部との境界に設けられる第二の切り込みと、を有し、
前記第二の切り込みの一部が途切れて、前記巻き付け部と前記係止部とを接続していることを特徴とする請求項1に記載の区画貫通部の耐火構造。
【請求項3】
前記耐火シートの前記巻き付け部の軸方向の長さは、前記区画貫通部の耐火性を確保するために長尺体に巻き付ける必要がある軸方向の長さよりも長いことを特徴とする請求項2記載の区画貫通部の耐火構造。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の区画貫通部の耐火構造を施工する貫通部耐火施工方法であって、
前記区画部に前記貫通孔を形成する穿孔工程と、
前記貫通孔に前記スリーブの前記円筒部を挿入するスリーブ挿入工程と、
前記スリーブの前記円筒部に前記長尺体を挿入する長尺体挿入工程と、
前記スリーブと前記長尺体との間に前記充填材を充填する充填材充填工程と、
前記スリーブの前記爪部に前記耐火シートの前記係止部を係止する係止工程と、
前記長尺体に前記耐火シートの前記巻き付け部を巻き付けて固定する巻き付け工程と、
前記区画部を挟んで前記爪部に前記係止部が係止された側と反対側で、前記長尺体を所定の機器に配線し、前記所定の機器を前記区画部に固定する機器設置工程と、
を備えることを特徴とする貫通部耐火施工方法。
【請求項5】
前記円筒部は、弾性を有し、軸方向の全長に亘る切れ目が設けられて一部が重なって前記貫通孔よりも径が大きく形成されるものであり、
前記スリーブ挿入工程は、前記円筒部を縮径させて前記貫通孔に挿入し、前記区画部の一方の面に前記爪部が当接するまで押し込むことを特徴とする請求項4に記載の貫通部耐火施工方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、防火区画を貫通する区画貫通部の耐火構造及び当該区画貫通部の耐火構造を施工する貫通部耐火施工方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、防火区画部にケーブルなどの可燃性の長尺体を通す必要がある場合に、区画貫通部が設けられる。区画貫通部は、いずれかの区画で火災が発生した際に、他の区画への延焼を防止するために、防火措置を施した防火構造にすることが求められている。
【0003】
このような区画貫通部を防火構造とする方法は、例えば、長尺体と貫通孔の間隙に、耐火パテや、耐火パテを袋体内部に詰めた耐火パックなどの不定形充填材を充填する方法が知られている。このような不定形充填材を充填する場合、区画部の貫通孔内部と、長尺体との間には、例えば鋼製のスリーブが配設されることで、充填される充填材を貫通孔に確実に定着させ、壁材などの区画部に設けられている中空部に充填材が漏れることを防いでいる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、長尺体に熱膨張性材料を有する耐火シートを巻き付けることで、不定形充填材の中心を貫通する長尺体の被覆に沿って延焼が生じることを防止する措置を施した防火構造も提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。これらの耐火シートは、区画部から離れることがないように、区画部を構成する壁面等にステープルやビスなどの固着部材で留め付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-070199号公報
特開2006-149079号公報
特開2023-006147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述のような固着部材で耐火シートを区画部に固定する場合には、区画部を形成する壁材等に工具を用いて固着部材を打ち込むことになるので、施工に手間がかかる。また、固着部材についても耐火上の認定が必要となり、施工の際に固着部材を厳格に管理する必要が生じるとともに、区画部を形成する壁材の種類や壁厚によっては、固着部材を認定に適合させることが困難となる。
【0007】
一方、耐火シートを区画部に固定しなかった場合、貫通孔を通したケーブル類などの長尺体が配線された例えばインターホン、照明類、又は外部コンセントといった機器を区画部に固定する際に、長尺体に加わる外力によって、長尺体が押し込まれて、耐火シートが区画部から離れることにより、耐火性能が低下する恐れがある。
【0008】
そこで本発明は、施工が容易であるとともに、適用できる区画部の厚さや種類の自由度が高く、耐火シートを適切な位置に維持することができる区画貫通部の耐火構造及び、当該区画貫通部の耐火構造を用いた貫通部耐火施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第一の区画貫通部の耐火構造は、区画部に形成される貫通孔と、前記貫通孔に挿入される円筒部と、前記円筒部の軸方向の一端から拡径方向に延びて形成される前記区画部の一方の面に当接する爪部と、を有するスリーブと、前記円筒部に挿入される長尺体と、前記スリーブと前記長尺体との間に充填される充填材と、前記長尺体に巻き付けられる耐火シートと、を備え、前記耐火シートは、前記長尺体に巻き付く巻き付け部と、前記爪部に係止する係止部とを有することを特徴としている。
【0010】
本発明の第二の区画貫通部の耐火構造は、第一の区画貫通部の耐火構造の特徴に加えて、前記爪部は、2つ以上形成され、前記耐火シートは、前記係止部が2つ以上設けられており、当該2つ以上の係止部は、前記巻き付け部を前記長尺体に巻き付けたときに、前記巻き付け部の一端から互いに離反する方向に折れ曲がって形成されており、それぞれの前記係止部は前記爪部を挿入可能なスリットが形成されるものであり、当該耐火シートは矩形平板状のシートに切り込みを設けて形成されるものであり、当該切り込みは、2つ以上の前記係止部をそれぞれ分ける1又は複数の第一の切り込みと、前記第一の切り込みに直交する方向に直線状に形成され、前記巻き付け部と前記係止部との境界に設けられる第二の切り込みと、を有し、前記第二の切り込みの一部が途切れて、前記巻き付け部と前記係止部とを接続していることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)
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