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公開番号
2025078161
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-20
出願番号
2023190534
出願日
2023-11-08
発明の名称
浮遊物滞留器具及びそれを用いた浮遊物除去方法
出願人
個人
,
個人
代理人
個人
主分類
C02F
1/40 20230101AFI20250513BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】グリストラップ等の内部に貯留する排水等の液体に浮遊する油脂等の浮遊物を、グリストラップ等を改造することなく、簡易的で的確に除去することができるようにする浮遊物滞留器具及びそれを用いた浮遊物除去方法を提供する。
【解決手段】受入槽内の液体に浮遊する浮遊物を滞留させる浮遊物滞留器具であって、上面及び下面を有し、上面から下面まで貫通する複数の貫通口を具備する本体部と、本体部に連接して、本体部の下面と受入槽の底面の間に間隙を形成する位置に本体部を定置させる連接部と、を備え、本体部の上面が受入槽内の液体の表面と同等の高さから所定の幅だけ上方の高さまでの範囲内に位置するように、連接部の長さが調節されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
受入槽内の液体に浮遊する浮遊物を滞留させる浮遊物滞留器具であって、
上面及び下面を有し、前記上面から前記下面まで貫通する複数の貫通口を具備する本体部と、
前記本体部に連接して、前記本体部の下面と前記受入槽の底面の間に間隙を形成する位置に前記本体部を定置させる連接部と、を備え、
前記本体部の上面が前記受入槽内の液体の表面と同等の高さから所定の幅だけ上方の高さまでの範囲内に位置するように、前記連接部の長さが調節されていることを特徴とする浮遊物滞留器具。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記連接部が、前記本体部に固着している請求項1に記載の浮遊物滞留器具。
【請求項3】
前記連接部が、前記本体部に対して脱着可能となっている請求項1に記載の浮遊物滞留器具。
【請求項4】
前記連接部が、長さを変更可能な構造になっている請求項1に記載の浮遊物滞留器具。
【請求項5】
前記連接部が柱状に形成されており、
前記連接部の一方の端部が、前記本体部に連接している請求項1に記載の浮遊物滞留器具。
【請求項6】
前記所定の幅が略1cmである請求項1に記載の浮遊物滞留器具。
【請求項7】
前記受入槽の開口部に嵌合する大きさに前記本体部が形成されている請求項1に記載の浮遊物滞留器具。
【請求項8】
前記複数の貫通口が格子状に配置されるように、前記本体部が形成されている請求項1に記載の浮遊物滞留器具。
【請求項9】
前記浮遊物が、油脂及び鉱油の少なくとも1つを含む請求項1に記載の浮遊物滞留器具。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかに記載の浮遊物滞留器具を用いた浮遊物除去方法であって、
前記本体部の上面が前記範囲内に位置するように、前記浮遊物滞留器具が前記受入槽に設置され、前記浮遊物滞留器具の前記貫通口内に滞留している前記浮遊物が、前記本体部の上面から吸引されることを特徴とする浮遊物除去方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、グリストラップ(油水分離阻集器)等の内部に貯留される排水等の液体に浮遊する油脂等の浮遊物を除去するために使用される器具及び除去方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
飲食店やホテル等の業務用厨房からの排水には、油脂や生ゴミ等が含まれており、排水をそのまま下水道に流してしまうと、自然環境に悪影響を及ぼすおそれがあり、油脂等が下水管内面に付着して管を閉鎖させるおそれ等もある。このため、排水に含まれる油脂や生ゴミ等が直接下水道に流れないように、排水を一時的に貯留するグリストラップ(油水分離阻集器)が使用されており、条件によっては、業務用厨房には、グリストラップの設置が義務付けられている。
【0003】
グリストラップは、厨房等からの排水に含まれる油脂や生ゴミ等を分離、貯留して、下水道に直接流れないようにした装置で、通常、3つの槽から構成されている。図1に、一般的なグリストラップの例を示す。図1は、グリストラップ1を側面から見た断面図である。グリストラップ1において、第1槽10は、厨房等からの排水を最初に受け入れる槽となっており、網目状のバスケット11を備える。第1槽10では、排水に混在している生ゴミや残飯の大きなゴミがバスケット11により除去される。バスケット11をすり抜けた細かいゴミ等は、その先の仕切り板12及び21の働きにより、第1槽10の底部に沈殿して流れていかないようになっており、これらの働きにより、排水の勢いも抑制される。第2槽20は、油脂と水を分離するために使用される槽である。第2槽20では、油が水に浮く性質を利用して、排水に含まれる油脂分が水面に浮上し、水より重い汚泥等は第2槽20の底部に沈殿する。第2槽20と仕切り板22で仕切られた第3槽30は、グリストラップ1の最後の槽で、トラップ管31を備える。第3槽30では、第2槽20で分離できなかった油脂と水が分離され、油脂や生ゴミ等が除去された排水が、トラップ管31から排出される。第1槽10、第2槽20及び第3槽30の上部には、全面を覆う形で蓋40が載置されている。
【0004】
このように、グリストラップは油脂や生ゴミ等を一時的に貯留して分離するので、定期的に清掃しなければ、油脂や生ゴミ等が残留したままとなり、悪臭や害虫の発生、排水管の詰まりや逆流等、様々な問題が生じるおそれがある。また、グリストラップから回収した油脂や汚泥等は産業廃棄物に分類されるので、適切な処理が必要である。
【0005】
グリストラップの清掃について、清掃基準や指導要領を定めている自治体があり、例えば、図1に示されるグリストラップ1の場合、バスケット11内の清掃は毎日実施、第2槽20にて分離させた油脂の清掃は週1回以上、第1槽10及び第2槽20内の沈殿物の清掃は1ヶ月に1回以上、トラップ管31内の清掃は2~3ヶ月に1回以上実施等が指導されている。グリストラップによっては、2週間くらい清掃せずに放置すると、その機能を十分に発揮できないものもある。
【0006】
しかし、グリストラップの清掃は重労働な作業であり、特に、浮上している油脂の清掃は、油脂の酸化や腐敗による臭いや汚れの問題もあって、嫌悪される作業となっており、効率的な清掃が望まれている。
【0007】
グリストラップ内の油脂の清掃方法として、油分解機能を有する微生物を利用して油脂を処理する装置、浮上した油脂をベルト等で回収する浮上油回収装置、油脂吸着剤やシートを使用して油脂を吸着させる方法等、様々な装置や方法等が以前より提案されている。しかし、これらは広く普及するまでには至っておらず、手作業での清掃が継続している。
【0008】
グリストラップ内の油脂の清掃作業を軽減するために、簡易な構造や機構により油脂と水を分離して油脂を回収、除去する方法が提案されている。
【0009】
例えば、実開昭57-55512号公報(特許文献1)で提案されているグリストラップのグリース除去装置では、浮上したグリースをグリース受箱内に滞留させ、グリース受箱内の塞ぎ板をずらしてグリースの入る孔を塞ぎ、グリース受箱を外すことにより、グリースを除去している。
【0010】
特許第3010291号公報(特許文献2)では、グリストラップ内に浮上する油脂分の除去を迅速且つ簡便に行えることを目的としたグリストラップ装置が提案されている。特許文献2のグリストラップ装置は、孔やスリットが穿設された下部底と上部底の二重底を有する油脂分除去槽を備え、油脂分除去槽の室内に油脂分を浮上させ、下部底と上部底に穿設された孔やスリットがずれているので、両底を当接させることにより、油脂を閉じ込めるようにしている。
(【0011】以降は省略されています)
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