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公開番号
2025076833
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-16
出願番号
2023188734
出願日
2023-11-02
発明の名称
ダム湖水の処理方法
出願人
日本ソリッド株式会社
代理人
主分類
C02F
1/52 20230101AFI20250509BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】
ダム湖の濁度の高い放流水を限定された河川の区域内において処理することを目的とする。
【解決手段】
ダム湖水を放流する際に、限定された河川の区域内において放流水1トン当り、凝集剤を10~100PPm添加し、該凝集剤が添加された放流水を、次いで固形アルカリ材に接触させて処理する方法および/またはダム湖水の放流口近傍のダム湖水を送水管でダム湖の上流に返送する際に凝集剤を添加する方法からなるダム湖水の処理方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ダム湖水を放流する際に、限定された河川の区域内において放流水1トン当り凝集剤を10~100PPm添加し、該凝集剤が添加された放流水を、次いで固形アルカリ材に接触させて処理する方法および/またはダム湖水の放流口近傍のダム湖水を送水管でダム湖の上流に返送する際に凝集剤を添加する方法からなるダム湖水の処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、濁水状態のダム湖水の処理方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
一級河川は一般的にダム湖を10ケ所以上設置されている。ダム湖の設置目的は、水力発電、農業灌漑用水、上水道・工業用水道の水源として、また洪水・出水時の貯留など多岐にわたる。一方ダム湖に堆積した土砂は、排水時には高濁水として放流されていたため、必然的に下流河川は濁水状態となっていた。しかしながらダム湖の下流河川には一般的に魚類の養殖場や鮎などの自然魚の釣り場等が設けられている。通常魚類は清澄な水質環境の場でミズゴケなどを食餌としていることから、濁水を放流すると河床の石や岩などには付着するミズゴケ等が生育できず問題視されていた。
従来これらの問題を解決する方法として礫間接触材が設置されていたが、一定の効果を有するまでにある程度の期間が必要であり、さらに放流水の水量が増大すると実質的に清澄効果がなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで本発明者は多量に濁水を放流しても限定された河川の区域内において、濁水を清澄化する方法について種々研究した結果本発明を完成するに至った。
【課題を解決するための手段】
【0004】
すなわち、本発明は、ダム湖水を放流する際に、限定された河川の区域内において放流水1トン当り凝集剤を10~100PPm添加し、該凝集剤が添加された放流水を、次いで固形アルカリ材に接触させて処理する方法および/またはダム湖水の放流口近傍のダム湖水を送水管でダム湖の上流に返送する際に凝集剤を添加する方法からなるダム湖水の処理方法である。
【発明の効果】
【0005】
本発明方法によればダム放流口から下流1キロメートルの限定された区域内で放流水(濁水)の清澄化が行われるので、通常その下流にある養魚場や釣り場等に生息する魚類に悪影響を及ぼすことがない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
河川に金属籠を横方向に並列に配置した状態を示す平面図。
河川に金属籠を横方向に間隔を設けて並列に配置した状態を示す平面図。
河川に金属籠を横方向に千鳥模様に配置した状態を示す平面図。
河川の流れ方向に対して金属籠を逆∨字状に配置した状態を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明はダム湖の放流口の内側近傍に放流水に凝集剤を添加する注入管を設け、該注入管より放流水中に凝集剤を添加する。添加する凝集剤の量は放流水の濁度によっても異なるが一般的には放流水1トン当り10~100PPm、好ましくは25~50PPmの範囲である。
添加量が10PPmより少ないと所望する下流域内で清澄化効果を得ることが困難となり、一方100PPmより多く添加すると処理コストが高くなるため好ましくない。
【0008】
本発明に使用する凝集剤としてはN/Tフロック(日本ソリッド(株)製商品名)、ポリ塩化アルミニウム、硫酸バンド、ポリ鉄等が好適に使用できる。
【0009】
次いで凝集剤が添加された放流水(濁水)は下流の所望の処理区域内に固形アルカリ材によって接触処理される。この固形アルカリ材は一般的には例えば金網からなる立方体の金属籠に封入され該固形アルカリ材が封入された金属籠を河川中に配置する。金網からなる立方体の金属籠には、蛇籠、フトン籠等がある。配置する方法としては図1に示すように並列に配置したり、図2に示すように間隔をあけて並列に配置したり、図3に示すように千鳥模様状に配置したり、図4に示すように河川の上流に向かって逆∨字形に配置したりする等種々の形態で配置することができる。これらの金属籠は複数箇所に配置することによって一層清澄化効果が向上する。
【0010】
本発明に使用する固形アルカリ材としては、焼成牡蠣殻(日本ソリッド(株)製商品名セルカ)、焼成石灰石などが用いられる。
(【0011】以降は省略されています)
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