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公開番号2025080515
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-26
出願番号2023193703
出願日2023-11-14
発明の名称水処理方法および水処理装置
出願人オルガノ株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類C02F 1/44 20230101AFI20250519BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】逆浸透膜を用いる水処理において簡易な方法で逆浸透膜の酸化劣化を抑制することができる水処理方法および水処理装置を提供する。
【解決手段】被処理水を逆浸透膜に通水して透過水と濃縮水とを得る逆浸透膜処理工程と、被処理水に酸化剤を添加する酸化剤添加工程と、被処理水に安定化剤、還元剤、および活性化剤のうちの少なくとも1つを含む薬剤を添加する薬剤添加工程と、を含み、前記薬剤の添加状態を検知し、前記薬剤の添加量が所定値以下または前記薬剤が添加されていないことを検知した際に、前記酸化剤の添加を停止制御する、または前記酸化剤の添加量を所定値以下に制御する、水処理方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被処理水を逆浸透膜に通水して透過水と濃縮水とを得る逆浸透膜処理工程と、
前記被処理水に酸化剤を添加する酸化剤添加工程と、
前記被処理水に安定化剤、還元剤、および活性化剤のうちの少なくとも1つを含む薬剤を添加する薬剤添加工程と、
を含み、
前記薬剤の添加状態を検知し、前記薬剤の添加量が所定値以下または前記薬剤が添加されていないことを検知した際に、前記酸化剤の添加を停止制御する、または前記酸化剤の添加量を所定値以下に制御することを特徴とする水処理方法。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
請求項1に記載の水処理方法であって、
前記薬剤の添加状態を、流量センサーおよび吐出量チェッカーのうちの少なくとも1つを用いて検知することを特徴とする水処理方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載の水処理方法であって、
前記酸化剤が塩素系酸化剤であり、前記活性化剤がヨウ化カリウムであることを特徴とする水処理方法。
【請求項4】
被処理水を逆浸透膜に通水して透過水と濃縮水とを得る逆浸透膜処理手段と、
前記被処理水に酸化剤を添加する酸化剤添加手段と、
前記被処理水に安定化剤、還元剤、および活性化剤のうちの少なくとも1つを含む薬剤を添加する薬剤添加手段と、
前記薬剤の添加状態を検知し、前記薬剤の添加量が所定値以下または前記薬剤が添加されていないことを検知した際に、前記酸化剤の添加を停止制御する、または前記酸化剤の添加量を所定値以下に制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする水処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の水処理装置であって、
前記薬剤の添加状態を検知する検知手段として、流量センサーおよび吐出量チェッカーのうちの少なくとも1つを用いることを特徴とする水処理装置。
【請求項6】
請求項4または5に記載の水処理装置であって、
前記酸化剤が塩素系酸化剤であり、前記活性化剤がヨウ化カリウムであることを特徴とする水処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、逆浸透膜を用いる水処理方法および水処理装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
逆浸透膜を用いる水処理において、逆浸透膜のスライム抑制方法としては、各種のスライム抑制剤を使用する方法が知られている。例えば、次亜塩素酸、次亜臭素酸などの酸化剤は代表的なスライム抑制剤である。
【0003】
逆浸透膜に次亜塩素酸などの酸化剤が流入すると、逆浸透膜が酸化劣化し、阻止率が低下してしまうという問題があった。そのため、逆浸透膜への給水中の残留塩素などを検出し、酸化剤を還元する還元剤や酸化剤を安定化する安定化剤を給水へ添加するように制御するなどが対策として挙げられる。
【0004】
例えば、特許文献1には、逆浸透膜の給水に還元剤または安定化剤を薬注し、逆浸透膜の給水の遊離塩素濃度を検出し、検出した遊離塩素濃度に基づいて還元剤または安定化剤の薬注量を制御することが記載されている。
【0005】
特許文献2には、逆浸透膜の給水に還元剤または安定化剤を薬注し、逆浸透膜の透過水のハロゲン濃度を検出し、検出したハロゲン濃度に基づいて還元剤または安定化剤の薬注量を制御することが記載されている。
【0006】
特許文献3には、逆浸透膜の給水に安定化剤を薬注し、逆浸透膜の給水または濃縮水の酸化還元電位を検出し、検出した酸化還元電位に基づいて安定化剤の薬注量を制御することが記載されている。
【0007】
特許文献1~3のように、遊離塩素濃度、ハロゲン濃度、または酸化還元電位を検出することによって逆浸透膜への給水などへの薬注量を制御する方法では、インラインでの残留塩素計や酸化還元電位計などの測定機器が必要となり、付帯設備および制御が大がかりになり、コストも高くなってしまう。
【0008】
また、遊離塩素濃度、ハロゲン濃度、または酸化還元電位を検出して還元剤や安定化剤の添加不良が確認されるまでに時間を要してしまい、還元剤や安定化剤が不足している状態を検知するまで酸化剤を給水中に添加し続けてしまうといったことも少なくない。すなわち、還元剤や安定化剤の添加不良を検知し、酸化剤の添加を停止するまで逆浸透膜の酸化劣化のおそれだけでなく、さらには酸化剤が逆浸透膜の透過水にリークし、逆浸透膜の後段設備へも影響を及ぼすおそれがある。
【0009】
このように、逆浸透膜を用いる水処理において逆浸透膜および逆浸透膜の後段設備の酸化劣化を抑制するためには、インラインでの測定機器などの大がかりな付帯設備が必要となり、かつ制御が不十分であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2020-081939号公報
特開2023-059384号公報
特開2020-082020号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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