特許ウォッチ

公開番号2025077194
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189207
出願日2023-11-06
発明の名称依存関係把握システム、依存関係把握方法、及び依存関係把握プログラム
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人ウィルフォート国際特許事務所
主分類G06F 9/445 20180101AFI20250512BHJP(計算;計数)
要約【課題】計算機システムにおける仮想要素及び物理要素についての起動及び/又は停止の依存関係を適切に収集して管理できるようにする。
【解決手段】複数のサーバ20を有し、複数のサーバ20によって仮想マシン27を構成する計算機システム1における情報を収集して管理する依存関係把握システム10であって、プロセッサを有し、前記プロセッサを、前記計算機システム1における物理要素(20、30、40,50等)と、前記仮想マシン27との対応関係情報を取得し、前記対応関係情報に基づいて、前記仮想マシンと前記物理要素との間の起動及び/又は停止における依存関係を特定し、前記依存関係を示す関連性情報をデータベース15に格納するように構成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
複数の物理サーバを有し、複数の前記物理サーバによって仮想マシンを構成する計算機システムにおける情報を収集して管理する依存関係把握システムであって、
プロセッサを有し、
前記プロセッサは、
前記計算機システムにおける物理要素と、前記仮想マシンとの対応関係情報を取得し、
前記対応関係情報に基づいて、前記仮想マシンと前記物理要素との間の起動及び／又は停止における依存関係を特定し、前記依存関係を示す関連性情報を記憶部に格納する依存関係把握システム。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
前記仮想マシンは、ホストグループを構成する複数の物理サーバの中のいずれかの物理サーバによって構成可能であり、
前記プロセッサは、
前記ホストグループを構成する複数の物理サーバを示すホストグループ構成情報を取得し、
前記ホストグループ構成情報に基づいて、前記仮想マシンを構成する前記物理サーバが属するホストグループを特定し、前記仮想マシンと、前記ホストグループとの間の起動及び／又は停止における依存関係を特定し、特定した依存関係を前記関連性情報に含めて前記記憶部に格納し、
前記ホストグループ構成情報を前記記憶部に格納する
請求項１に記載の依存関係把握システム。
【請求項３】
前記ホストグループ構成情報は、前記ホストグループを構成するために最低限必要な前記物理サーバの数を含む
請求項２に記載の依存関係把握システム。
【請求項４】
前記依存関係が起動における依存関係を含み、
前記プロセッサは、
前記仮想マシンを構成する前記物理サーバが前記ホストグループに属する場合に、前記仮想マシンと前記物理サーバとの起動における依存関係を任意とし、前記仮想マシンと前記ホストグループとの起動における依存関係を必須とする
請求項２に記載の依存関係把握システム。
【請求項５】
前記プロセッサは、
前記仮想マシンに関わる要素及び／又は要素のグループについての起動及び／又は停止における依存関係についても前記関連性情報に含めて前記記憶部に格納し、
前記依存関係は、前記要素及び／又は要素のグループが前記仮想マシンの起動及び／又は停止に必須であるか、任意であるかについての情報を含む
請求項１に記載の依存関係把握システム。
【請求項６】
前記プロセッサは、
仮想マシンに関わる構成が変更したことの通知を受け付け、
通知された変更が、管理対象の仮想マシンである管理対象仮想マシンに関わる変更であるか否かを判定し、
管理対象仮想マシンに関わる変更である場合に、前記管理対象仮想マシンと、前記計算機システムにおける物理要素との新たな対応関係情報を取得し、
前記新たな対応関係情報に基づいて、前記関連性情報を更新する
請求項１に記載の依存関係把握システム。
【請求項７】
前記プロセッサは、
起動対象の仮想マシンの指示を受け付け、
前記関連性情報に基づいて、前記起動対象の仮想マシンの起動に必要な物理サーバ及び／又はホストグループを特定し、特定した前記物理サーバ及び／又はホストグループを示す情報を出力させる
請求項２に記載の依存関係把握システム。
【請求項８】
前記プロセッサは、
前記起動に必要なホストグループにおける最低限必要な物理サーバ数を示す情報を表示させる
請求項７に記載の依存関係把握システム。
【請求項９】
前記プロセッサは、
前記起動に必要なホストグループにおける前回の停止時に前記仮想マシンを構成していた物理サーバを特定可能な情報を表示させる
請求項８に記載の依存関係把握システム。
【請求項１０】
前記プロセッサは、
停止対象の物理サーバの指示を受け付け、
前記関連性情報に基づいて、前記停止対象の物理サーバの停止に必要な仮想マシンを特定し、特定した前記仮想マシンを示す情報を出力させる
請求項２に記載の依存関係把握システム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、複数の物理サーバを有し、１以上の前記物理サーバによって仮想マシンを構成する計算機システムにおける情報を収集して管理する技術に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
計算機システムにおいては、仮想化技術の発達により、ソフトウェアによって制御されたＳＤｘ（ＳＤＣ（ＳｏｆｔｗａｒｅＤｅｆｉｎｅｄＣｏｍｐｕｔｉｎｇ）、ＳＤＮ（ＳｏｆｔｗａｒｅＤｅｆｉｎｅｄＮｅｔｗｏｒｋｉｎｇ）、ＳＤＳ（ＳｏｆｔｗａｒｅＤｅｆｉｎｅｄＳｔｏｒｅｇｅ）等）が活用されている。
【０００３】
計算機システムでは、業務アプリケーション、管理ソフト、ＯＳ、ハイパバイザ、ハードウェアなどの様々な要素に加えて、ＳＤｘを制御するソフトウェアも必要となり、より複雑化している。
【０００４】
計算機システムでは、例えば、定期的な計画停電を行う必要があり、それに合わせて、システムを停止・起動する必要があるが、各要素間には関連性があり、停止順序や起動順序を考慮する必要がある。
【０００５】
しかしながら、システムが複雑化していることにより、各要素の依存関係を考慮して、人手により制御することは難しく、計画や作業を行うには多くの時間が必要となっている。
【０００６】
関連する技術として、例えば、特許文献１には、通信履歴から仮想サーバ間の通信接続関係を抽出して、仮想サーバについての起動処理又は停止処理を行う際の、処理順序を決定する技術が開示されている。
【０００７】
また、特許文献２には、通信ユニットを起動するための起動優先度情報を使用して、複数の通信ユニットの起動を制御する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００８】
特開２０１４－１０７７２号公報
特開２０１９－１６４６２１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
特許文献１に開示された技術では、起動処理又は停止処理を行う際の仮想サーバ間の処理順序について決定することはできるが、物理サーバなどの物理要素を含むその他の要素についての起動処理又は停止処理を行う際の処理順序については考慮されていない。
計算機システムの起動や停止順序を行う場合には、物理的な要素についても考慮することが要請される。
【００１０】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、その目的は、計算機システムにおける仮想要素及び物理要素についての起動及び／又は停止の依存関係を適切に収集して管理することのできる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許