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公開番号2025072185
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-09
出願番号2023182766
出願日2023-10-24
発明の名称シートクッション長可変装置及び車両用シート
出願人日本発條株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60N 2/62 20060101AFI20250430BHJP(車両一般)
要約【課題】パッドを覆うトリムカバーの伸縮性に頼ることなくシートクッション長の変化を吸収することができ、且つ動作を安定させることができるシートクッション長可変装置を得る。
【解決手段】シートクッション長可変装置30は、スライド部32及び回転機構58を有する移動機構と、スライド部32の前端部からシート下方側へ延出され、パッド18の前端部に設けられたパッドフラップ部18Aをシート後方側から支持すると共に、移動機構によってシート前後方向に変位され、当該変位に伴ってシート幅方向に沿った軸線回りに回転されるフラップ42と、パッドフラップ部18Aの後面に沿って配置され、パッドフラップ部18Aをフラップ42の延出方向Eに付勢する弾性部材82と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両用シートのシートクッションのフレームの前部に取り付けられた移動機構と、
前記移動機構の前端部からシート下方側へ延出され、前記シートクッションのパッドの前端部に設けられたパッドフラップ部をシート後方側から支持すると共に、前記移動機構によって前記フレームに対してシート前後方向に変位され、当該変位に伴ってシート幅方向に沿った軸線回りに回転されるフラップと、
前記スライド部の前記スライドに伴って前記フラップをシート前後方向に回転させる回転機構と、
前記パッドフラップ部の後面に沿って配置され、前記パッドフラップ部を前記フラップの延出方向に付勢する弾性部材と、
を備えたシートクッション長可変装置。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記弾性部材は、長尺状に形成され、長手方向一端部が前記パッドフラップ部に係止され、長手方向中間部が前記フラップに設けられた巻掛部に対してシート下方側から巻き掛けられ、長手方向他端部が前記巻掛部よりシート上方側で前記フラップ又は前記移動機構に係止される請求項1に記載のシートクッション長可変装置。
【請求項3】
前記フラップに対して前記延出方向に沿ってスライド可能に取り付けられ、前記パッドフラップ部が固定されるパッド固定部材を備え、
前記弾性部材の長手方向一端部は、前記パッド固定部材に係止される請求項2に記載のシートクッション長可変装置。
【請求項4】
前記巻掛部は、前記フラップに対してシート幅方向に沿った軸線回りに回転可能に取り付けられた巻掛ローラである請求項2又は請求項3に記載のシートクッション長可変装置。
【請求項5】
前記フラップの上部には、前記フラップに対してシート幅方向に沿った軸線回りに回転可能に取り付けられ、前記パッドフラップ部と接触した上ローラが設けられている請求項1又は請求項2に記載のシートクッション長可変装置。
【請求項6】
乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッションと、
前記乗員の背部を支持するシートバックと、
前記移動機構が前記シートクッションのフレームの前部に取り付けられ、前記フラップが前記シートクッションのパッドの前部に設けられたパッドフラップ部をシート後方側から支持する請求項1又は請求項2に記載のシートクッション長可変装置と、
を備えた車両用シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートに関し、特にシートクッションの長さを変化させるためのシートクッション長可変装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、クッションパッドの屈曲前部(パッドフラップ部)をシート前後方向に弾性変位させるシートクッション長可変装置を備えたシートクッションをカバーするシートカバー(トリムカバー)の構造が開示されている。このトリムカバーは、クッションパッドの上面と側面をカバーするサイドカバー部材と、サイドカバー部材の上面所定前後部位の幅位置に後端辺が接続されかつ、サイドカバー部材に重ねられ前端辺がパッドフラップ部に沿って下面に配置された主座カバー部材とよりなる。主座カバー部材の前端辺は伸縮帯材を介してクッション長可変装置のブラケットに接続されており、パッドフラップ部の弾性変位に伴って伸縮部材がシート前後方向に沿って伸縮する。これにより、トリムカバーの伸縮性に頼ることなく、シートクッション長の変化を吸収するようにしている。
【0003】
下記特許文献2には、クッションフレームの前端部に位置する可動ドラム(フラップ)を備えたシートクッション長可変装置が開示されている。フラップは、クッション長が変化する際に、シート幅方向と平行な軸線周りに回転しながらシート前後方向に変位する。このフラップは、クッションパッドの前端部に設けられたパッドフラップ部をシート後方側から支持している。このシートクッション長可変装置は、上記特許文献1に開示された伸縮帯体のような部材を備えていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-157376号公報
特開2019-136184号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献2に開示されたクッション長可変装置に対して、上記特許文献1に開示された伸縮部材(弾性部材)を適用すれば、トリムカバーの伸縮性に頼ることなく、シートクッション長の変化を吸収することができる。しかしながら、フラップを備えたクッション長可変装置では、パッドフラップ部の変位量が大きいため、上記特許文献1に開示された弾性部材のようにシート前後方向に沿って伸縮する構成では、弾性部材の伸長時の弾性力が大きくなる。その結果、クッション長可変装置の動作が安定しなくなる場合がある。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、パッドを覆うトリムカバーの伸縮性に頼ることなくシートクッション長の変化を吸収することができ、且つ動作を安定させることができるクッション長可変装置及び該クッション長可変装置を備えた車両用シートを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様のシートクッション長可変装置は、車両用シートのシートクッションのフレームの前部に取り付けられた移動機構と、前記移動機構の前端部からシート下方側へ延出され、前記シートクッションのパッドの前端部に設けられたパッドフラップ部をシート後方側から支持すると共に、前記移動機構によって前記フレームに対してシート前後方向に変位され、当該変位に伴ってシート幅方向に沿った軸線回りに回転されるフラップと、前記パッドフラップ部の後面に沿って配置され、前記パッドフラップ部を前記フラップの延出方向に付勢する弾性部材と、を備えている。
【0008】
第1の態様のシートクッション長可変装置では、スライド部は、車両用シートのシートクッションのフレームの前部に移動機構が取り付けられる。この移動機構の前端部からは、フラップがシート下方側へ延出されている。フラップは、シートクッションのパッドの前端部に設けられたパッドフラップ部をシート後方側から支持する。このフラップは、移動機構によって上記フレームに対してシート前後方向に変位されると共に、当該変位に伴ってシート幅方向に沿った軸線回りに回転される。これにより、フラップによってシート後方側から支持されたパッドフラップ部がシート前後方向に回転する。
【0009】
上記の変位や回転の際には、パッドフラップ部がフラップに対して上記延出方向に沿って相対移動する。このパッドフラップ部は、弾性部材によってフラップの上記延出方向(シート下方側)へ付勢される。この弾性部材の伸縮によってシートクッション長の変化を吸収することができるので、パッドを覆うトリムカバーの伸縮性に頼ることなくシートクッション長の変化を吸収することができる。しかも、上記の弾性部材は、パッドフラップ部の後面に沿って配置されており、フラップの上記延出方向に沿って伸縮する。このため、弾性部材がシート前後方向に沿って伸縮する構成と比較して、弾性部材の伸長時の弾性力を小さくすることができる。これにより、クッション長可変装置の動作を安定させることができる。
【0010】
第2の態様のシートクッション長可変装置は、第1の態様において、前記弾性部材は、長尺状に形成され、長手方向一端部が前記パッドフラップ部に係止され、長手方向中間部が前記フラップに設けられた巻掛部に対してシート下方側から巻き掛けられ、長手方向他端部が前記巻掛部よりシート上方側で前記フラップ又は前記移動機構に係止される。
(【0011】以降は省略されています)

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