TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025071514
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-08
出願番号2023181737
出願日2023-10-23
発明の名称ラミネート電池
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類H01M 50/571 20210101AFI20250428BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】本開示は、電池が完全に放電する前に正極集電端子が腐食し切ってしまうおそれが小さく、塩水と充電状態の電極積層体との接触を抑制できるラミネート電池を提供する。
【解決手段】本開示のラミネート電池1は、電極積層体10、電極積層体の負極集電体に電気的に接続されている負極集電端子20、電極積層体の正極集電体に電気的に接続されている正極集電端子30、及び電極積層体を封止しているラミネートフィルム40を有する。正極集電端子は、電極積層体の放電電位によって電食可能な金属で形成されており、(i)正極集電端子の体積が、電極積層体の電気容量によって電食可能な体積よりも大きい、かつ/又は(ii)正極集電端子が、ラミネートフィルムによって封止されている位置において、正極集電体に電気的に接続されていない側の端部に向かって断面積が増加する構造を有している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電極積層体、
前記電極積層体の負極集電体に電気的に接続されている負極集電端子、
前記電極積層体の正極集電体に電気的に接続されている正極集電端子、及び
前記電極積層体を封止しているラミネートフィルム
を有し、
前記正極集電端子が、前記電極積層体の放電電位によって電食可能な金属で形成されており、
(i)前記正極集電端子の体積が、前記電極積層体の電気容量によって電食可能な体積よりも大きい、かつ/又は
(ii)前記正極集電端子が、前記ラミネートフィルムによって封止されている位置において、前記正極集電体に電気的に接続されていない側の端部に向かって断面積が増加する構造を有している、
ラミネート電池。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
上記(i)を満たす、請求項1に記載のラミネート電池。
【請求項3】
上記(ii)を満たす、請求項1に記載のラミネート電池。
【請求項4】
前記構造が、段差構造又はテーパー構造である、請求項3に記載のラミネート電池。
【請求項5】
硫化物系固体電池である、請求項1~4のいずれか一項に記載のラミネート電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ラミネート電池に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1が開示しているように、ラミネート電池、すなわち例えば、電極積層体、電極積層体に電気的に接続されている集電端子、及び電極積層体及び集電端子の一部を覆って電極積層体を封止しているラミネートフィルムを有する電池が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-103291号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、自動車の落下事故、及び自然災害等により、電池が塩水に暴露されることがある。これに関して、本件開示者等は、正極集電端子を構成する所定の金属が、塩水を介する短絡によって、電気化学的に腐食することがあり、その結果、電池が完全に放電する前に正極集電端子が腐食し切って、塩水がラミネートフィルム内に侵入し、塩水と充電状態の電極積層体とが接触してしまう可能性があることを見出した。
【0005】
本開示は、電池が完全に放電する前に正極集電端子が腐食し切ってしまうおそれが小さく、塩水と充電状態の電極積層体との接触を抑制できるラミネート電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本件開示者等は、以下の手段により上記課題を解決することができることを見出した。
【0007】
〈態様1〉
電極積層体、
前記電極積層体の負極集電体に電気的に接続されている負極集電端子、
前記電極積層体の正極集電体に電気的に接続されている正極集電端子、及び
前記電極積層体を封止しているラミネートフィルム
を有し、
前記正極集電端子が、前記電極積層体の放電電位によって電食可能な金属で形成されており、
(i)前記正極集電端子の体積が、前記電極積層体の電気容量によって電食可能な体積よりも大きい、かつ/又は
(ii)前記正極集電端子が、前記ラミネートフィルムによって封止されている位置において、前記正極集電体に電気的に接続されていない側の端部に向かって断面積が増加する構造を有している、
ラミネート電池。
〈態様2〉
上記(i)を満たす、態様1に記載のラミネート電池。
〈態様3〉
上記(ii)を満たす、態様1に記載のラミネート電池。
〈態様4〉
前記構造が、段差構造又はテーパー構造である、態様3に記載のラミネート電池。
〈態様5〉
硫化物系固体電池である、態様1~4のいずれか一項に記載のラミネート電池。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、電池が完全に放電する前に正極集電端子が腐食し切ってしまうおそれが小さく、塩水と充電状態の電極積層体との接触を抑制できるラミネート電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本開示のラミネート電池の一例を示す概略平面図である。
図2は、正極集電端子付近を拡大した本開示のラミネート電池の一例を示す概略側面図である。
図3は、正極集電端子付近を拡大した本開示のラミネート電池の一例を示す概略側面図である。
図4は、正極集電端子付近を拡大した従来技術のラミネート電池の一例を示す概略側面図である。
図5は、電池容量と電池容量の消費に必要なアルミニウム体積との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施の形態について詳述する。なお、本開示は、以下の実施の形態に限定されるのではなく、開示の本旨の範囲内で種々変形して実施できる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
超音波接合
28日前
甲神電機株式会社
変流器
5日前
ローム株式会社
半導体装置
1日前
オムロン株式会社
電磁継電器
13日前
オムロン株式会社
電磁継電器
13日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
12日前
日星電気株式会社
ケーブルの接続構造
1か月前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
12日前
株式会社村田製作所
電池
1か月前
株式会社村田製作所
電池
1か月前
株式会社村田製作所
電池
1か月前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
27日前
シチズン電子株式会社
発光装置
27日前
キヤノン株式会社
無線通信装置
29日前
トヨタ自動車株式会社
集合導線
1日前
株式会社プロテリアル
シート状磁性部材
6日前
住友電装株式会社
コネクタ
1か月前
株式会社バンダイ
電池収容構造及び玩具
12日前
トヨタバッテリー株式会社
組電池
21日前
TDK株式会社
コイル部品
20日前
住友電装株式会社
コネクタ
20日前
株式会社AESCジャパン
二次電池
12日前
株式会社アイシン
電池
27日前
三菱電機株式会社
半導体装置
21日前
トヨタ自動車株式会社
充電システム
1日前
トヨタ自動車株式会社
電池モジュール
20日前
富士通商株式会社
全固体リチウム電池
14日前
株式会社村田製作所
半導体装置
12日前
TDK株式会社
電子部品
29日前
TDK株式会社
電子部品
12日前
住友電気工業株式会社
ペレット
2日前
富士通商株式会社
両面負極全固体電池
14日前
日本電気株式会社
高周波スイッチ回路
20日前
三菱電機株式会社
アレーアンテナ装置
13日前
株式会社デンソー
電池装置
28日前
日本圧着端子製造株式会社
電気コネクタ
27日前
続きを見る