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公開番号
2025071200
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2025024993,2023195927
出願日
2025-02-19,2023-11-17
発明の名称
グリーン水素及びグリーン電力の生成システムの実施方法
出願人
ワン、チー ション
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01B
3/06 20060101AFI20250424BHJP(無機化学)
要約
【課題】安価なグリーン水素及びグリーン電力を生成することにより、化石燃料を原因とする世界的な気候変動及び地球温暖化の問題を有効に解決する、グリーン水素及びグリーン電力の生成システムの実施方法を提供する。
【解決手段】グリーン水素及びグリーン電力の生成システムは、原料混合ユニット1、分離ユニット4、電光プラズマ分解ユニット5及び水素エネルギー発電ユニット7を備える。原料混合ユニットは、外付け水素製造触媒の原料輸送管と接続される。原料混合ユニットは、原料輸送管を介して第1の加水分解反応ユニット2に接続される。第1の加水分解反応ユニットは、原料輸送管を介して熱回収ユニット3に接続される。第1の加水分解反応ユニットは、第1の熱交換モジュール21を有し、第1の熱交換モジュールと熱回収ユニットとは、伝熱管を介して互いに接続される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
グリーン水素及びグリーン電力の生成システムの実施方法であって、
グリーン水素及びグリーン電力の生成システムは、原料混合ユニット、分離ユニット、電光プラズマ分解ユニット及び水素エネルギー発電ユニットを備え、
前記原料混合ユニットは、外付け水素製造触媒の原料輸送管と接続され、前記原料混合ユニットは、原料輸送管を介して第1の加水分解反応ユニットに接続され、前記第1の加水分解反応ユニットは、原料輸送管を介して熱回収ユニットに接続され、前記第1の加水分解反応ユニットは、第1の熱交換モジュールを有し、前記第1の熱交換モジュールと前記熱回収ユニットとは、伝熱管を介して互いに接続され、
前記分離ユニットは、原料輸送管を介して前記熱回収ユニットに接続され、
前記電光プラズマ分解ユニットは、原料輸送管を介して前記分離ユニットに接続され、前記電光プラズマ分解ユニットは、原料輸送管を介して第2の加水分解反応ユニットに接続され、前記電光プラズマ分解ユニットは、第2の熱交換モジュールを有し、前記第2の熱交換モジュールは、伝熱管を介して前記第2の加水分解反応ユニットに接続され、前記第2の加水分解反応ユニットと前記熱回収ユニットとは、原料輸送管を介して互いに接続され、
前記水素エネルギー発電ユニットは、原料輸送管を介して前記電光プラズマ分解ユニット、前記第1の加水分解反応ユニット及び前記第2の加水分解反応ユニットに接続され、前記水素エネルギー発電ユニットと前記第2の加水分解反応ユニットとは、送水管を介して互いに接続され、前記原料混合ユニットと前記熱回収ユニットとは、外部水源に接続された送水管とそれぞれ接続され、原料輸送管を介して前記原料混合ユニット中に外付け水素製造触媒を輸送し、外部水源は、給水管を介して前記原料混合ユニットに輸送する水を供給し、水素製造触媒と水とが前記原料混合ユニット内で混合され、水素製造触媒と水との混合物が原料輸送管を介して前記第1の加水分解反応ユニットに輸送され、水素製造触媒と水との混合物が前記第1の加水分解反応ユニットで加水分解反応し、水素及び酸化水素製造触媒を生成するとともに、酸化水素製造触媒が生成されるときに発生する熱含量と、一部未だ完全に反応していない水素製造触媒とが大量に放出され、熱含量は、前記第1の加水分解反応ユニットに設けられた前記第1の熱交換モジュールにより吸収され、伝熱管を介して前記熱回収ユニットに伝送され、前記第1の加水分解反応ユニット中で未だ完全に反応していない水素製造触媒は、原料輸送管を介して前記熱回収ユニットに輸送され、外部水源は、給水管を介して前記熱回収ユニットに輸送する水を供給し、集められた熱含量及び水は、未だ反応していない水素製造触媒が励起して完全に反応し、水素及び酸化水素製造触媒を生成し、前記熱回収ユニット及び前記第1の加水分解反応ユニットが生成した水素及び酸化水素製造触媒は、原料輸送管を介して前記分離ユニットに輸送され、前記分離ユニットにより気体のグリーン水素と、固体の酸化水素製造触媒とに分離し、前記分離ユニットが分離した酸化水素製造触媒は、原料輸送管を介して前記電光プラズマ分解ユニットに輸送して新たに活性化し、脱酸素した後に還元し、水素製造触媒を生成し、還元生成された水素製造触媒は、原料輸送管を介して前記第2の加水分解反応ユニットに輸送されて加水分解され、水素及び酸化水素製造触媒が生成されるとともに、酸化水素製造触媒が生成されるときに発生する熱含量を大量に放出し、熱含量は、熱伝管を介して前記電光プラズマ分解ユニットに設けた前記第2の熱交換モジュールまで伝達されて吸収され、前記第2の加水分解反応ユニットが生成した酸化水素製造触媒は、原料輸送管を介して前記熱回収ユニットに輸送され、前記熱回収ユニット、前記分離ユニット、前記電光プラズマ分解ユニット及び前記第2の加水分解反応ユニットの間で順次繰り返して循環使用し、前記電光プラズマ分解ユニットは、酸化水素製造触媒を還元して水素製造触媒を生成するとともに酸素を生成し、酸素は、原料輸送管を介して前記水素エネルギー発電ユニットに輸送され、前記第1の加水分解反応ユニット及び前記第2の加水分解反応ユニットが生成した水素は、原料輸送管を介して前記水素エネルギー発電ユニットに輸送し、前記水素エネルギー発電ユニットに輸送された酸素と一緒にグリーン電力及び水を生成し、前記水素エネルギー発電ユニットが生成した水は、送水管を介して前記第2の加水分解反応ユニットに送水されることを特徴とする、グリーン水素及びグリーン電力の生成システムの実施方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、グリーン水素及びグリーン電力の生成システムの実施方法に関する。
続きを表示(約 7,100 文字)
【背景技術】
【0002】
温室効果を発生させる多くの汚染源の中でも、悪影響が最も大きいのは二酸化炭素排出である。
二酸化炭素は化石燃料から排出されるため、二酸化炭素の排出量を減らすためには、化石燃料の依存及び使用量を減らす必要があった。
パリ協定では、再生可能エネルギー及びグリーン水素により化石燃料を代替する解決策が示されたが、従来方式によるグリーン水素を得る方法は、水電解によりグリーン水素を生成し、ソーラーエネルギー、風力発電などの再生可能エネルギーを電力源としていたため、生成されるグリーン水素の価格が非常に高く、グリーン水素により化石燃料を代替することは困難であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の主な目的は、安価なグリーン水素及びグリーン電力を生成することにより、化石燃料を原因とする世界的な気候変動及び地球温暖化の問題を有効に解決する、グリーン水素及びグリーン電力の生成システムの実施方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によれば、グリーン水素及びグリーン電力の生成システムの実施方法であって、グリーン水素及びグリーン電力の生成システムは、原料混合ユニット、分離ユニット、電光プラズマ分解ユニット及び水素エネルギー発電ユニットを備え、前記原料混合ユニットは、外付け水素製造触媒の原料輸送管と接続され、前記原料混合ユニットは、原料輸送管を介して第1の加水分解反応ユニットに接続され、前記第1の加水分解反応ユニットは、原料輸送管を介して熱回収ユニットに接続され、前記第1の加水分解反応ユニットは、第1の熱交換モジュールを有し、前記第1の熱交換モジュールと前記熱回収ユニットとは、伝熱管を介して互いに接続され、前記分離ユニットは、原料輸送管を介して前記熱回収ユニットに接続され、前記電光プラズマ分解ユニットは、原料輸送管を介して前記分離ユニットに接続され、前記電光プラズマ分解ユニットは、原料輸送管を介して第2の加水分解反応ユニットに接続され、前記電光プラズマ分解ユニットは、第2の熱交換モジュールを有し、前記第2の熱交換モジュールは、伝熱管を介して前記第2の加水分解反応ユニットに接続され、前記第2の加水分解反応ユニットと前記熱回収ユニットとは、原料輸送管を介して互いに接続され、前記水素エネルギー発電ユニットは、原料輸送管を介して前記電光プラズマ分解ユニット、前記第1の加水分解反応ユニット及び前記第2の加水分解反応ユニットに接続され、前記水素エネルギー発電ユニットと前記第2の加水分解反応ユニットとは、送水管を介して互いに接続され、前記原料混合ユニットと前記熱回収ユニットとは、外部水源に接続された送水管とそれぞれ接続され、原料輸送管を介して前記原料混合ユニット中に外付け水素製造触媒を輸送し、外部水源は、給水管を介して前記原料混合ユニットに輸送する水を供給し、水素製造触媒と水とが前記原料混合ユニット内で混合され、水素製造触媒と水との混合物が原料輸送管を介して前記第1の加水分解反応ユニットに輸送され、水素製造触媒と水との混合物が前記第1の加水分解反応ユニットで加水分解反応し、水素及び酸化水素製造触媒を生成するとともに、酸化水素製造触媒が生成されるときに発生する熱含量と、一部未だ完全に反応していない水素製造触媒とが大量に放出され、熱含量は、前記第1の加水分解反応ユニットに設けられた前記第1の熱交換モジュールにより吸収され、伝熱管を介して前記熱回収ユニットに伝送され、前記第1の加水分解反応ユニット中で未だ完全に反応していない水素製造触媒は、原料輸送管を介して前記熱回収ユニットに輸送され、外部水源は、給水管を介して前記熱回収ユニットに輸送する水を供給し、集められた熱含量及び水は、未だ反応していない水素製造触媒が励起して完全に反応し、水素及び酸化水素製造触媒を生成し、前記熱回収ユニット及び前記第1の加水分解反応ユニットが生成した水素及び酸化水素製造触媒は、原料輸送管を介して前記分離ユニットに輸送され、前記分離ユニットにより気体のグリーン水素と、固体の酸化水素製造触媒とに分離し、前記分離ユニットが分離した酸化水素製造触媒は、原料輸送管を介して前記電光プラズマ分解ユニットに輸送して新たに活性化し、脱酸素した後に還元し、水素製造触媒を生成し、還元生成された水素製造触媒は、原料輸送管を介して前記第2の加水分解反応ユニットに輸送されて加水分解され、水素及び酸化水素製造触媒が生成されるとともに、酸化水素製造触媒が生成されるときに発生する熱含量を大量に放出し、熱含量は、熱伝管を介して前記電光プラズマ分解ユニットに設けた前記第2の熱交換モジュールまで伝達されて吸収され、前記第2の加水分解反応ユニットが生成した酸化水素製造触媒は、原料輸送管を介して前記熱回収ユニットに輸送され、前記熱回収ユニット、前記分離ユニット、前記電光プラズマ分解ユニット及び前記第2の加水分解反応ユニットの間で順次繰り返して循環使用し、前記電光プラズマ分解ユニットは、酸化水素製造触媒を還元して水素製造触媒を生成するとともに酸素を生成し、酸素は、原料輸送管を介して前記水素エネルギー発電ユニットに輸送され、前記第1の加水分解反応ユニット及び前記第2の加水分解反応ユニットが生成した水素は、原料輸送管を介して前記水素エネルギー発電ユニットに輸送し、前記水素エネルギー発電ユニットに輸送された酸素と一緒にグリーン電力及び水を生成し、前記水素エネルギー発電ユニットが生成した水は、送水管を介して前記第2の加水分解反応ユニットに送水されることを特徴とする、グリーン水素及びグリーン電力の生成システムの実施方法を提供する。
【発明の効果】
【0005】
本発明のグリーン水素及びグリーン電力の生成システムの実施方法は、システムで使用するグリーン水素及びグリーン電力のそれぞれをシステム稼働中で循環を絶間なく行って得ることができる上、水素製造触媒、水などの原料を、システム中で回収して再利用するため、安価なグリーン水素及びグリーン電力が得られ、化石燃料を有効に代替し、世界的な気候変動及び地球温暖化の問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明の一実施形態に係るグリーン水素及びグリーン電力の生成システムを示すブロック図である。
本発明の一実施形態に係る電光プラズマ分解ユニットを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1を参照する。図1に示すように、本発明の一実施形態に係るグリーン水素及びグリーン電力の生成システムは、原料混合ユニット1を備える。
原料混合ユニット1は、外付け水素製造触媒の原料輸送管と接続され、原料混合ユニット1と第1の加水分解反応ユニット2とは、原料輸送管を介して互いに接続される。
第1の加水分解反応ユニット2と熱回収ユニット3とは、原料輸送管を介して互いに接続される。
第1の加水分解反応ユニット2は、第1の熱交換モジュール21を有し、第1の熱交換モジュール21と熱回収ユニット3とは、伝熱管を介して互いに接続される。
本発明のグリーン水素及びグリーン電力の生成システムは、分離ユニット4をさらに備える。
熱回収ユニット3は、原料輸送管を介して分離ユニット4と接続される。
本発明のグリーン水素及びグリーン電力の生成システムは、電光プラズマ分解ユニット5をさらに備える。
電光プラズマ分解ユニット5は、原料輸送管を介して分離ユニット4と接続される。
電光プラズマ分解ユニット5と第2の加水分解反応ユニット6とは、原料輸送管を介して互いに接続される。
電光プラズマ分解ユニット5は、第2の熱交換モジュール51を有する。
第2の熱交換モジュール51と第2の加水分解反応ユニット6とは、伝熱管を介して互いに接続される。
第2の加水分解反応ユニット6と熱回収ユニット3とは、原料輸送管を介して互いに接続される。
本発明のグリーン水素及びグリーン電力の生成システムは、水素エネルギー発電ユニット7をさらに備える。
水素エネルギー発電ユニット7は、原料輸送管を介して電光プラズマ分解ユニット5、第1の加水分解反応ユニット2及び第2の加水分解反応ユニット6と接続される。
水素エネルギー発電ユニット7と第2の加水分解反応ユニット6とは、送水管を介して互いに接続される。
原料混合ユニット1と熱回収ユニット3とは、外部水源に接続された送水管とそれぞれ接続される。
水素エネルギー発電ユニット7は、プロトン交換膜燃料電池(PEMFC:Polymer Electrolyte Fuel Cell)、個体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)などの水素燃料電池、水素内燃機又は水素タービンなど、全ての水素エネルギー源発電装置を含む。
【0008】
本発明のグリーン水素及びグリーン電力の生成システムを実際に使用するときは、原料輸送管を介して原料混合ユニット1中に外付け水素製造触媒を輸送する。
水素製造触媒は、コモンメタル(Common Metals)[ベースメタル(Base Metals)とも称する]、金属合金、金属酸化物、及びにこれらの組み合わせからなるもののうちの何れか1つである。
金属は、好ましくは銅、鉄、アルミニウム、錫、鉛、亜鉛、ナトリウム、カルシウム、リチウム、カリウム、ニッケル、マグネシウム、ガリウム、カドミウム、ケイ素、チタンなどを含む。
また、金属酸化物は、好ましくは過酸化銅(CuO
2
)、三酸化二鉄(Fe
2
O
3
)、四酸化三鉄(Fe
3
O
4
)、酸化アルミニウム(Al
2
O
3
)、二酸化錫(SnO
2
)、二酸化鉛(PbO
2
)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ナトリウム(Na
2
O)、酸化カルシウム(CaO)、酸化リチウム(Li
2
O)、酸化カリウム(K
2
O)、酸化ニッケル(Ni
2
O)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化ガリウム(Ga
2
O
3
)、酸化カドミウム(CdO)、二酸化ケイ素(SiO
2
)、二酸化チタン(TiO
2
)などを含む。
外部水源は、給水管を介して原料混合ユニット1に輸送する水を供給する。水は、純水である。
水素製造触媒と水とが原料混合ユニット1内で均一に混合され、水素製造触媒と水との混合物が原料輸送管を介して第1の加水分解反応ユニット2に輸送され、水素製造触媒と水との混合物が第1の加水分解反応ユニット2で加水分解反応し、水素及び酸化水素製造触媒を生成するとともに、酸化水素製造触媒が生成されるときに発生する熱含量と、一部未だ完全に反応していない水素製造触媒とが大量に放出され、第1の加水分解反応ユニット2に設けられた第1の熱交換モジュール21により熱含量が吸収され、伝熱管を介して熱回収ユニット3に伝送される。第1の加水分解反応ユニット2中で未だ完全に反応していない水素製造触媒は、原料輸送管を介して熱回収ユニット3に輸送される。
外部水源は、給水管を介して熱回収ユニット3に輸送する水を供給し、集められた熱含量及び水は、未だ反応していない水素製造触媒が励起して完全に反応し、水素及び酸化水素製造触媒が生成される。
熱回収ユニット3及び第1の加水分解反応ユニット2が生成した水素及び酸化水素製造触媒は、原料輸送管を介して分離ユニット4に輸送され、分離ユニット4により気体のグリーン水素と、固体の酸化水素製造触媒とに分離する。
グリーン水素は、システムで使用するのに提供されてもよいし、システム外部に出力されて各種応用に用いてもよい。
酸化水素製造触媒は、原料輸送管を介して電光プラズマ分解ユニット5に輸送されて新たに活性化され、脱酸素した後に還元し、水素製造触媒を生成する。還元生成された水素製造触媒は、原料輸送管を介して第2の加水分解反応ユニット6に輸送されて加水分解され、水素及び酸化水素製造触媒が生成されるとともに、酸化水素製造触媒が生成されるときに発生する熱含量(Heat of Enthalpy)を大量に放出する。
熱含量は、熱伝管を介して電光プラズマ分解ユニット5に設けた第2の熱交換モジュール51まで伝達されて吸収され、電光プラズマ分解ユニット5中で一部の還元熱を用い、消費電力を減らすとともに、酸化水素製造触媒の還元分解効率を高め、第2の加水分解反応ユニット6が生成した酸化水素製造触媒は、原料輸送管を介して熱回収ユニット3に輸送され、熱回収ユニット3、分離ユニット4、電光プラズマ分解ユニット5及び第2の加水分解反応ユニット6の間で順次繰り返して循環使用することができる。
電光プラズマ分解ユニット5は、酸化水素製造触媒を還元して水素製造触媒を生成するとともに酸素を生成する。
酸素は、原料輸送管を介して水素エネルギー発電ユニット7に輸送される。
第1の加水分解反応ユニット2及び第2の加水分解反応ユニット6が生成した水素は、原料輸送管を介して水素エネルギー発電ユニットに輸送し、水素エネルギー発電ユニット7に輸送された酸素と一緒にグリーン電力及び水を生成する。
水素エネルギー発電ユニット7が生成した水は、送水管を介して第2の加水分解反応ユニット6に送水され、第2の加水分解反応ユニット6が加水分解を行うのに必要な水を補給する。
水素エネルギー発電ユニット7が生成したグリーン電力は、システムの稼働に必要な電力を供給し、システム外部に出力して各種応用に用いてもよい。
【0009】
本発明は、システム中で使用するグリーン水素及びグリーン電力のそれぞれをシステム稼働しながら自給自足し、循環を絶間なく行うことができる。
また、水電解を使用しなくてもグリーン水素を生成することができる上、ソーラーエネルギー、風力発電などの再生可能電力を使用する必要がないため、グリーン水素及びグリーン電力を購入するコストを有効に節減することもできる。
また、本発明はシステム中で使用する必要がある水素製造触媒、水などの原料を、水素製造触媒を使用した後でも、システムにより新たに活性化して循環使用を絶間なく行うことができる。
また、システム稼働の過程で、水を回収して再利用することができるため、外部の水の必要量を大幅に減らすことができる。
このように、本発明は、安価なグリーン水素及びグリーン電力が得られるため、化石燃料を有効に代替し、世界的な気候変動及び地球温暖化の問題を有効に解決することができる。
また、本発明は、グリーン水素及びグリーン電力の生成が可逆性(Reversible)、互換性(Interchangeable)などの特長を備える。
そのため、電気代が安い夜間の時間帯にグリーン水素の生成及び貯蔵を行っておき、昼間のピーク時にグリーン水素を使用してグリーン電力を生成することもできる。
このように柔軟的に様々な方式で実施することができるため、収入を増やし、経済収益を高めることができる。
また、本発明のシステムは、現場の必要量(On-Site and On-Demand)に応じて、水素を使用する際に加水してグリーン水素を生成することができる。このように、固体水素製造触媒を使用してグリーン水素を生成するため、水素の貯蔵及び輸送の際の危険性、高コストなどの問題を有効に解決することができる。
【0010】
ここで、本発明の電光プラズマ分解ユニット5は、図2に示すように、ユニット本体52の外側に第2の熱交換モジュール51を取り付けてもよい。
ユニット本体52内には、人工雷モジュール(Artificial Lightning Module)53、電光プラズマ分解モジュール54、エネルギー保留再調節モジュール55及び分離浄化モジュール56が順次設けられる。酸化水素製造触媒は、電光プラズマ分解ユニット5に進入した後、人工雷処理、電光プラズマ分解処理、エネルギー保留再調節処理及び分離浄化処理を順次行い、酸化水素製造触媒を還元し、水素製造触媒を生成する。ここで、電光プラズマ分解ユニット5を利用すると、酸化水素製造触媒を新たに活性化し、脱酸素した後に還元し、新しい水素製造触媒を生成して再使用することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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