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公開番号2025068067
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2025025316,2023503837
出願日2025-02-19,2022-02-28
発明の名称固体電解質並びにそれを含む電極合剤及び電池
出願人三井金属鉱業株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類H01B 1/06 20060101AFI20250417BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】より優れたイオン伝導性を有する固体電解質を提供すること。
【解決手段】固体電解質は、リチウム(Li)元素、リン(P)元素、硫黄(S)元素及びX元素(Xは塩素(Cl)元素、臭素(Br)元素及びヨウ素(I)元素から選択される少なくとも一種の元素である。)を含む。固体電解質は、X線光電子分光法による表面分析においてフッ素(F)元素に帰属するピークを有する。X線光電子分光法によってLi1s、C1s、O1s、F1s、P2p、S2p、Cl2p及びBr3dの合計量を100%として算出したF1sの定量値(Atom%)とP2pの定量値(Atom%)の比(F1sの定量値/P2pの定量値)が0.01以上0.34以下であることが好適である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
リチウム(Li)元素、リン(P)元素、硫黄(S)元素及びX元素(Xは塩素(Cl)元素、臭素(Br)元素及びヨウ素(I)元素から選択される少なくとも一種の元素である。)を含む固体電解質であって、
X線光電子分光法による表面分析においてフッ素(F)元素に帰属するピークを有し、
前記固体電解質に含まれるフッ素の量が、前記固体電解質全量に対して0.1原子量%以上5原子量%以下である、固体電解質。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
フッ化物の溶媒を含む、請求項1に記載の固体電解質。
【請求項3】
X線光電子分光法によってLi1s、C1s、O1s、F1s、P2p、S2p、Cl2p及びBr3dの合計量を100%として算出したF1sの定量値(Atom%)とP2pの定量値(Atom%)の比(F1sの定量値/P2pの定量値)が0.01以上0.34以下である、請求項1又は2に記載の固体電解質。
【請求項4】
アルジロダイト型結晶構造を有する結晶相を含む、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の固体電解質。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか一項に記載の固体電解質と、活物質とを含む電極合剤。
【請求項6】
正極層と、負極層と、前記正極層及び前記負極層の間の固体電解質層とを有する電池であって、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の固体電解質を含有する、電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は固体電解質に関する。また本発明は、固体電解質を含む電極合剤及び電池に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、多くの液系電池に用いられている電解液の代わりとして、固体電解質が注目されている。固体電解質を用いた固体電池は、可燃性の有機溶媒を使用した液系電池に比べて安全性が高く、更に高エネルギー密度を兼ね備えた電池として実用化が期待されている。
【0003】
固体電解質に関する従来の技術としては例えば特許文献1に記載のものが知られている。このような固体電解質に関しては、近年、一層優れた性能を得るための研究が盛んである。例えば、イオン伝導性が高い固体電解質について様々な検討がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
US2016/156064A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、より優れたイオン伝導性を有する固体電解質を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、リチウム(Li)元素、リン(P)元素、硫黄(S)元素及びX元素(Xは塩素(Cl)元素、臭素(Br)元素及びヨウ素(I)元素から選択される少なくとも一種の元素である。)を含み、
X線光電子分光法による表面分析においてフッ素(F)元素に帰属するピークを有する、固体電解質を提供するものである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき説明する。本発明の固体電解質は、少なくともリチウム(Li)元素、リン(P)元素、硫黄(S)元素、X元素を含有するものである。
【0008】
本発明の固体電解質に含まれるX元素はハロゲン元素であり、更に詳しくは塩素(Cl)元素、臭素(Br)元素及びヨウ素(I)元素から選択される少なくとも一種の元素が用いられる。X元素は、これらの元素のうちの1種であってもよく、あるいは2種以上の組み合わせであってもよい。
本発明の固体電解質のリチウムイオン伝導性を高める観点から、固体電解質は、X元素として少なくともCl元素又はBr元素を含有することが好ましく、Br元素及びCl元素を含有することが更に好ましい。
【0009】
上述した元素を含有する本発明の固体電解質は結晶性化合物であり得る。あるいは本発明の固体電解質はガラス質の化合物であり得る。結晶性化合物とは、X線回折法(以下「XRD」ともいう。)による測定を行った場合に、結晶相に起因する回折ピークが観察される物質のことである。
【0010】
上述した元素を含有する本発明の固体電解質は、組成式Li

PS



(Xは少なくとも一種のハロゲン元素である。aは3.0以上6.0以下の数を表す。bは3.5以上4.8以下の数を表す。cは0.1以上3.0以下の数を表す。)で表される化合物を含有することが、固体電解質のリチウムイオン伝導性を高める観点から好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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