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公開番号
2025067541
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2023177601
出願日
2023-10-13
発明の名称
不活性化剤及び不活性化方法
出願人
株式会社豊田中央研究所
代理人
弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類
H01M
10/54 20060101AFI20250417BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】非水系二次電池を不活性化させる新規の不活性化剤及び不活性化方法を提供する。
【解決手段】本開示の不活性化剤は、非水系二次電池を不活性化する不活性化剤であって、酸化還元電位がLi基準電位で非水系二次電池の負極活物質よりも高く非水系二次電池の正極活物質よりも低いフルオレノン骨格を有するフルオレノン系化合物を含むレドックスシャトル剤と、非水系溶媒と、を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
非水系二次電池を不活性化する不活性化剤であって、
酸化還元電位がLi基準電位で前記非水系二次電池の負極活物質よりも高く前記非水系二次電池の正極活物質よりも低いフルオレノン骨格を有するフルオレノン系化合物を含むレドックスシャトル剤と、
非水系溶媒と、
を含む不活性化剤。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
前記フルオレノン系化合物は、式(1)で表される、請求項1に記載の不活性化剤。
TIFF
2025067541000005.tif
52
170
【請求項3】
前記フルオレノン系化合物は、フルオレノン又はフルオレノン誘導体である、請求項1に記載の不活性化剤。
【請求項4】
前記非水系溶媒は、エーテル類、カーボネート類、スルホキシド類、アミド類のうちの1以上の化合物を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の不活性化剤。
【請求項5】
前記レドックスシャトル剤は、前記非水系溶媒に50mmol/L以上5mol/Lの範囲で溶解している、請求項1~3のいずれか1項に記載の不活性化剤。
【請求項6】
非水系二次電池を不活性化する不活性化方法であって、
請求項1~3のいずれか1項に記載の非水系二次電池の不活性化剤を前記非水系二次電池の内部に添加する添加工程、
を含む不活性化方法。
【請求項7】
前記添加工程では、銅を含む負極集電体を有する前記非水系二次電池を用いる、請求項6に記載の不活性化方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、不活性化剤及び不活性化方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、非水系二次電池をリサイクル又は廃棄する際に、回収電池を不活性化させる不活性化処理が行われている。こうした処理として、例えば、回収電池を充放電装置につないで0Vまで放電させる処理が可能であるが、その場合、放電に時間がかかることがあった。また、回収電池が電流遮断機構(CID)作動後の電池である場合には、放電させること自体ができなかった。そこで、回収電池の内部にフェロセンや、ビオロゲン、キノンなどのレドックスシャトル剤を添加することが提案されている(特許文献1,2参照)。これにより、充放電装置を用いることなく、安全かつ迅速に非水系二次電池の電池電圧を下げることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-137137号公報
特開2022-108831号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1,2の不活性化剤では、非水系二次電池の不活性化を図ることができるが、レドックスシャトル剤の種類などの検討がまだ十分でなく、より良好な新規の不活性化剤が求められていた。
【0005】
本開示はこのような課題を解決するためになされたものであり、非水系二次電池を不活性化させる新規の不活性化剤及び不活性化方法を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的を達成するために鋭意研究したところ、本発明者らは、不活性化剤のレドックスシャトル剤としてフルオレノン骨格を有するフルオレノン系化合物を用いると、非水系二次電池を不活性化させることができることを見出し、本開示の発明を完成するに至った。
【0007】
即ち、本開示の不活性化剤は、
非水系二次電池を不活性化する不活性化剤であって、
酸化還元電位がLi基準電位で前記非水系二次電池の負極活物質よりも高く前記非水系二次電池の正極活物質よりも低いフルオレノン骨格を有するフルオレノン系化合物を含むレドックスシャトル剤と、
非水系溶媒と、
を含むものである。
【0008】
また、本開示の不活性化方法は、
非水系二次電池を不活性化する不活性化方法であって、
上述した非水系二次電池の不活性化剤を前記非水系二次電池の内部に添加する添加工程、を含むものである。
【発明の効果】
【0009】
この不活性化剤及び不活性化方法では、非水系二次電池を不活性化させることができる。このような効果が得られる理由は、例えば、不活性化剤中に含まれるフルオレノン骨格を有する化合物が、負極から電子を受け取り正極に電子を渡すことで、非水系二次電池の放電が進行し、電池の容量を低下させることができるものと推察される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
非水系二次電池20の構成の概略を表す断面図。
非水系二次電池が不活性化するメカニズムを示す説明図。
フルオレノンの酸化還元反応を示す説明図。
実験例1のサイクリックボルタモグラム。
実験例8のサイクリックボルタモグラム。
実験例2及び実験例9の不活性化挙動を示すグラフ。
実験例2~6の不活性化挙動を示すグラフ。
実験例3及び実験例10の不活性化挙動を示すグラフ。
実験例3及び実験例11の不活性化挙動を示すグラフ
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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