TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025066390
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-23
出願番号
2023175934
出願日
2023-10-11
発明の名称
希土類磁石の製造方法及び希土類磁石
出願人
トヨタ自動車株式会社
,
日亜化学工業株式会社
代理人
弁理士法人平木国際特許事務所
主分類
H01F
41/02 20060101AFI20250416BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】焼結体の高密度化及び磁性相の歪みの抑制を両立することで、磁気特性を向上できる希土類磁石の製造方法を提供することにある。
【解決手段】本発明の希土類磁石の製造方法は、Sm、Fe、及びNを含有する磁性粉末を準備する工程と、金属亜鉛及び亜鉛合金の少なくとも一方を含有する改質材粉末を準備する工程と、上記磁性粉末と上記改質材粉末とを混合することで混合粉末を得る工程と、上記混合粉末を磁場中で圧縮成形することで磁場成形体を得る工程と、上記磁場成形体を加圧焼結することで焼結体を得る工程と、を備え、上記加圧焼結では、上記磁場成形体を500MPa以上900MPa以下の圧力及び360℃以上390℃以下の温度で1時間以上24時間以下の時間にわたり加圧焼結することを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
Sm、Fe、及びNを含有する磁性粉末を準備する工程と、
金属亜鉛及び亜鉛合金の少なくとも一方を含有する改質材粉末を準備する工程と、
前記磁性粉末と前記改質材粉末とを混合することで混合粉末を得る工程と、
前記混合粉末を磁場中で圧縮成形することで磁場成形体を得る工程と、
前記磁場成形体を加圧焼結することで焼結体を得る工程と、を備え、
前記加圧焼結では、前記磁場成形体を500MPa以上900MPa以下の圧力及び360℃以上390℃以下の温度で1時間以上24時間以下の時間にわたり加圧焼結することを特徴とする希土類磁石の製造方法。
続きを表示(約 180 文字)
【請求項2】
Sm、Fe、及びNを含有する磁性粉末と、金属亜鉛及び亜鉛合金の少なくとも一方を含有する改質材粉末とを含む混合粉末の焼結体を備え、
前記焼結体のX線回折により測定される(024)面の回折ピークの半値幅は、0.2degree以下であり、
前記焼結体の嵩密度は、6.2g/cm
3
以上であることを特徴とする希土類磁石。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、希土類磁石の製造方法及び希土類磁石に関し、Sm、Fe、及びNを含有する磁性粉末が焼結された希土類磁石の製造方法及び希土類磁石に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、高性能な希土類磁石として、SmCo系希土類磁石及びNdFeB系希土類磁石が実用化されているが、近年、これら以外の希土類磁石として、Sm、Fe、及びNを含有するSmFeN系希土類磁石の開発が行われている。SmFeN系希土類磁石は、Sm、Fe、及びNを含有するSmFeN系磁性粉末を用いて製造される。SmFeN系希土類磁石の製造方法及び希土類磁石として、例えば、SmFeN系磁性粉末及び亜鉛成分を含有する改質材粉末を混合することで混合粉末を得ること、混合粉末を磁場中で圧縮成形して磁場成形体を得ること、磁場成形体を加圧焼結して焼結体を得ることを含む希土類磁石の製造方法及びそれによって得られる希土類磁石が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-077289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された希土類磁石の製造方法では、加圧焼結時にSmFeN系磁性粉末と改質材粉末の亜鉛成分とを反応させることで、磁性粉末の表面に改質相を形成し、減磁の抑制を図っている。さらに、磁気特性の向上を目的として焼結体の高密度化を図るために、加圧焼結時において、磁場成形体を200MPa以上1500MPa以下の圧力及び300℃以400℃以下の温度で1分以上30分以下にわたり加圧焼結している。しかしながら、このような従来の加圧焼結の条件では、高圧であるために、焼結体の磁性相に歪みが蓄積する結果、残留磁化の向上が見込めなくなるおそれがある。また、高温であるために、SmFeN系磁性粉末と改質材粉末の亜鉛成分とが過剰に反応し、焼結体における磁性相の割合が減少することなどが原因となり、残留磁化が低下するおそれがある。
【0005】
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、焼結体の高密度化及び磁性相の歪みの抑制を両立することで、磁気特性を向上できる希土類磁石の製造方法及び希土類磁石を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決すべく、本発明の希土類磁石の製造方法は、Sm、Fe、及びNを含有する磁性粉末を準備する工程(磁性粉末準備工程)と、金属亜鉛及び亜鉛合金の少なくとも一方を含有する改質材粉末を準備する工程(改質材粉末準備工程)と、上記磁性粉末と上記改質材粉末とを混合することで混合粉末を得る工程(混合工程)と、上記混合粉末を磁場中で圧縮成形することで磁場成形体を得る工程(磁場成形工程)と、上記磁場成形体を加圧焼結することで焼結体を得る工程(加圧焼結工程)と、を備え、上記加圧焼結では、上記磁場成形体を500MPa以上900MPa以下の圧力及び360℃以上390℃以下の温度で1時間以上24時間以下の時間にわたり加圧焼結することを特徴とする。
【0007】
また、上記課題を解決すべく、本発明の希土類磁石は、Sm、Fe、及びNを含有する磁性粉末と、金属亜鉛及び亜鉛合金の少なくとも一方を含有する改質材粉末とを含む混合粉末の焼結体を備え、上記焼結体のX線回折により測定される(024)面の回折ピークの半値幅は、0.2degree以下であり、上記焼結体の嵩密度は、6.2g/cm
3
以上であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、焼結体の高密度化及び磁性相の歪みの抑制を両立することで、磁気特性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
(a)~(c)は、一の実施形態に係る希土類磁石の製造方法を示す概略工程図である。
(a)及び(b)は、一の実施形態に係る希土類磁石の製造方法を示す概略工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
最初に、実施形態に係る希土類磁石の製造方法及び希土類磁石の概略について、一の実施形態を例示して説明する。図1(a)~図2(b)は、一の実施形態に係る希土類磁石の製造方法を示す概略工程図である。
(【0011】以降は省略されています)
特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
超音波接合
8日前
日星電気株式会社
平型電線
17日前
株式会社GSユアサ
蓄電設備
16日前
株式会社FLOSFIA
半導体装置
14日前
株式会社村田製作所
電池
14日前
シチズン電子株式会社
発光装置
7日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
7日前
日星電気株式会社
ケーブルの接続構造
14日前
株式会社村田製作所
電池
14日前
株式会社村田製作所
電池
15日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
16日前
キヤノン株式会社
無線通信装置
9日前
株式会社村田製作所
電池
14日前
トヨタバッテリー株式会社
組電池
1日前
住友電装株式会社
コネクタ
15日前
住友電装株式会社
コネクタ
14日前
ローム株式会社
半導体装置
15日前
株式会社村田製作所
二次電池
15日前
三菱電機株式会社
半導体装置
1日前
芝浦メカトロニクス株式会社
基板処理装置
15日前
株式会社アイシン
電池
7日前
KDDI株式会社
伸展マスト
16日前
オムロン株式会社
スイッチング素子
15日前
富士電機株式会社
半導体モジュール
15日前
日東電工株式会社
スイッチ装置
15日前
TDK株式会社
電子部品
14日前
株式会社SUBARU
電池モジュール
16日前
三桜工業株式会社
冷却器
14日前
日東電工株式会社
スイッチ装置
15日前
TDK株式会社
電子部品
9日前
ローム株式会社
半導体発光装置
20日前
ローム株式会社
半導体発光装置
20日前
矢崎総業株式会社
雌型端子
8日前
株式会社豊田中央研究所
二次電池
14日前
トヨタバッテリー株式会社
二次電池セル
15日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
16日前
続きを見る
他の特許を見る