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公開番号
2025063514
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-16
出願番号
2023172789
出願日
2023-10-04
発明の名称
スキンパック用台紙及びスキンパック包装体
出願人
王子ホールディングス株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
D21H
27/10 20060101AFI20250409BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】高温多湿環境などの過酷な条件下でもカールの発生が低減され、台紙としての強度に優れたスキンパック用台紙。
【解決手段】紙基材の少なくとも一方の面に、熱可塑性樹脂層を有するスキンパック用台紙であり、前記スキンパック用台紙の坪量が、300g/m
2
以上であり、前記紙基材を構成するパルプのキンク指数が3000[1/m]以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
紙基材の少なくとも一方の面に、熱可塑性樹脂層を有するスキンパック用台紙であり、
前記スキンパック用台紙の坪量が、300g/m
2
以上であり、
前記紙基材を構成するパルプのキンク指数が3000[1/m]以下である、
スキンパック用台紙。
続きを表示(約 770 文字)
【請求項2】
前記紙基材がサイズ剤を含有し、
前記紙基材における前記サイズ剤の含有量が、前記紙基材を構成するパルプ100質量部に対し、0.03~0.60質量部である、
請求項1に記載のスキンパック用台紙。
【請求項3】
前記紙基材における前記サイズ剤の含有量が、前記紙基材を構成するパルプ100質量部に対し、0.25~0.40質量部である、
請求項2に記載のスキンパック用台紙。
【請求項4】
JIS P 8113:2006に準拠して測定される、前記スキンパック用台紙の横方向の破断伸度が、5.5~7.5%である、請求項1に記載のスキンパック用台紙。
【請求項5】
前記紙基材の離解フリーネスが、350~600mLである、請求項1に記載のスキンパック用台紙。
【請求項6】
前記紙基材を構成するパルプのキンク指数が1800~2700[1/m]である、請求項1に記載のスキンパック用台紙。
【請求項7】
前記紙基材が、前記熱可塑性樹脂層に接する面から順に、紙基材層Aと、接着剤層と、紙基材層Bとを有する積層体である、請求項1に記載のスキンパック用台紙。
【請求項8】
前記紙基材層Aを構成するパルプのキンク指数の前記紙基材層Bを構成するパルプのキンク指数に対する比の値(紙基材層Aのキンク指数/紙基材層Bのキンク指数)が、1.00~1.20である、請求項7に記載のスキンパック用台紙。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載のスキンパック用台紙と、収容物品と、樹脂フィルムとを有し、
前記収容物品が、前記スキンパック用台紙と前記樹脂フィルムとの間に収容されている、スキンパック包装体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、スキンパック用台紙及びスキンパック包装体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
食品包装の分野では、食品の鮮度保持及びロングライフ化を実現するスキンパックが使用されており、トレー上に食品を載せ、トレーと食品とをバリアフィルムを用いて真空パックしている。スキンパックは、特に精肉等の包装に用いた場合、ドリップ(保存時に食品から出る水分)を抑制できるため、賞味期限を延長でき、食品ロスを低減できる観点からも使用が進んでいる。
【0003】
こうしたなか、印刷適性による意匠性や環境負荷の低減等を考慮し、ポリスチレン及びポリプロピレン等の樹脂トレーに替えて、紙基材による台紙上に食品を載せ、フィルムによりパックするスキンパックも開発されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、スキンパックフィルムを良好に吸引してスキンパック包装体を製造することを目的として、特定の坪量を有するノンコート紙と、意匠印刷層と、水性エマルジョン感熱接着剤から形成されている接着剤層とを有し、特定の透気度を有するスキンパック用台紙が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、被包装物を容易に取り出すことができるスキンパック包装体を提供することを目的として、台紙が基材と剥離層と接着層とを有し、スキンパックフィルムが前記接着層を介して基材に接着されているスキンパック包装体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2014-172659号公報
特開2014-181075号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
紙基材を用いたスキンパック用台紙は、食品と接触したときの劣化防止やスキンパックフィルムとの接着性の観点から、通常、紙基材上に樹脂層を設けた積層構造を有する。しかしながら、紙と樹脂の性質の違いから、とくに高温多湿環境や温度変化の激しい環境等の過酷な条件下では、カールが生じることがある。スキンパック用台紙にカールが生じるとスキンパックフィルムによる包装が困難になるという問題があり、また、仮に包装できたとしても、台紙とスキンパックフィルムとの接着不良や意匠性の低下という問題がある。
また、スキンパック用台紙は、精肉などの内容物を包装するため、内容物の重みに耐える強度も必要である。
【0008】
本開示は、高温多湿環境などの過酷な条件下でもカールの発生が低減され、台紙としての強度に優れたスキンパック用台紙を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、鋭意検討の結果、台紙の坪量及び紙基材のキンク指数を特定範囲とすることにより、上記課題を解決できることを見出した。すなわち、本開示は、以下の通りである。
【0010】
〔1〕
紙基材の少なくとも一方の面に、熱可塑性樹脂層を有するスキンパック用台紙であり、
前記スキンパック用台紙の坪量が、300g/m
2
以上であり、
前記紙基材を構成するパルプのキンク指数が3000[1/m]以下である、
スキンパック用台紙。
〔2〕
前記紙基材がサイズ剤を含有し、
前記紙基材における前記サイズ剤の含有量が、前記紙基材を構成するパルプ100質量部に対し、0.03~0.60質量部である、
〔1〕に記載のスキンパック用台紙。
〔3〕
前記紙基材における前記サイズ剤の含有量が、前記紙基材を構成するパルプ100質量部に対し、0.25~0.40質量部である、
〔2〕に記載のスキンパック用台紙。
〔4〕
JIS P 8113:2006に準拠して測定される、前記スキンパック用台紙の横方向の破断伸度が、5.5~7.5%である、〔1〕~〔3〕のいずれかに記載のスキンパック用台紙。
〔5〕
前記紙基材の離解フリーネスが、350~600mLである、〔1〕~〔4〕のいずれかに記載のスキンパック用台紙。
〔6〕
前記紙基材を構成するパルプのキンク指数が1800~2700[1/m]である、〔1〕~〔5〕のいずれかに記載のスキンパック用台紙。
〔7〕
前記紙基材が、前記熱可塑性樹脂層に接する面から順に、紙基材層Aと、接着剤層と、紙基材層Bとを有する積層体である、〔1〕~〔6〕のいずれかに記載のスキンパック用台紙。
〔8〕
前記紙基材層Aを構成するパルプのキンク指数の前記紙基材層Bを構成するパルプのキンク指数に対する比の値(紙基材層Aのキンク指数/紙基材層Bのキンク指数)が、1.00~1.20である、〔7〕に記載のスキンパック用台紙。
〔9〕
〔1〕~〔8〕のいずれかに記載のスキンパック用台紙と、収容物品と、樹脂フィルムとを有し、
前記収容物品が、前記スキンパック用台紙と前記樹脂フィルムとの間に収容されている、スキンパック包装体。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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